疲れるんです!!
「クロウさん・・・ お願いがあります。入り口まで遠いんで地上になんか建てませんか?」
「ラッセルちゃん、魔王なんだしここにどんっと座っていればいいんだよ?」
「門番やれって言ったのおまえじゃん・・・」
ここはダンジョン最下層、魔王の間、門までいくのにくねくね回り道をしなくちゃいけないから2時間、別ダンジョンから来る魔物の相手が楽しくて門番してたけど、仕事は苦じゃないの!! 通勤が苦なの!!
「ラッセルちゃん・・・ お城でも建てちゃう?」
クロウの方へ振り返るラッセル、顔がニヤけるラッセル、クロウに抱きつくラッセル!!
「クロウ、お前最高だ!!」
「らっラッセルちゃんが喜んでくれてうれしいよ・・・ 設計図書くから、みんなで作ってね♪」
「えっ?」
この魔王ラッセルが住むダンジョンの入り口は岩山の付け根にあり、周りは岩山に囲まれていた。
ダンジョン入り口に魔王、四天王、その他の魔物達が集まる。
魔王が入り口の上を横一文字に手刀で切る。ただ空を切った・・・ 岩山は微動だにしていない。魔王は岩山に近づき魔力を高める。岩山の端をつかみ100m程の高さの岩山を持ち上げて横にずらして、空いているところに置いた。なくなったダンジョンの入り口の上は、綺麗に平らになっていた。魔王は置いた岩山の端を軽く殴り一部を崩す。魔王の手刀が十字に何度も走る。ごつごつした岩肌が崩れ落ち、綺麗な形の岩になった。
「え~ みなさんにはこのブロックを運んでもらい、クロウの指示通りに積んでもらいます。」
集まった魔物たちから非難の声が聞こえる。魔王ラッセルは気にせず話を続ける。
「僕の信頼する部下達ならこんなの軽いよね? えっ難しかったかな?」
魔物達から非難の声が止まり、ブロックを軽々と運ぶ者、魔王と同じようにブロックを作る者がその力を、技を競いだした。
魔王四天王エリザベートが近づいてきて言う。
「魔王様、私、こんなの重いの運べない~」
私はその筋骨隆々な体を見て言う。
「そうだね、女の子だもんね。無理しなくていいよ。」
「女扱いするな!!」
そう言って、ブロックを軽く運んで行った。俺にどうしろと?
基本私のダンジョンの魔物達は働き者なのだ、やり出したら止まらない。最初に文句を言うのさえなければもっと良いのだが・・・
クロウの設計図通り作ると、現在のダンジョンの入り口が城の中に入る格好になる。門を開けると門番の部屋、ダンジョンの入り口、入り口横両側に階段をつけ、そこを進むと玉座の間、その横に私の部屋とクロウの部屋を作る予定である。予定であるのだが・・・ クロウの側には、四天王を含め、いろんな魔物が行ったり来たりして近づけない有様である。そして、我が部下達の目も真剣味が増してきているような気がする・・・ 私は、私の城を作るために考えずに働くとしよう・・・
魔王城の作りは、岩で作った柱や天井に、粉々にした岩を、魔法を使える魔物に水を出させ、こねた物を塗っていき固める。そして各部屋を作るのだが? 予定より大きくない?
四天王ヴラド「こっち側になら食堂作っていいってよ~」
下級魔族たち「ヴラド様最高~♪」
四天王エリザベート「温泉掘り当てたわよ~」
女性魔族たち「エリザベート様!! お風呂ここにしましょ~♪」
クロウが疲れた顔で近づいてくる。
「ごめんね、ラッセルちゃん、押し切られた・・・」
楽しそうで何よりです・・・
読んで頂いてありがとうございます。




