シガニーさんの気持ち
「ん~!?」
大きな伸びをして起きた美しい女性は魔女のシガニーさん。
元々は魔女の村で族長である幼いアンジェリーナの世話役に年が一番近いからと任じられた。
魔女の血が濃い族長の家系であるあんじーの母はあんじーが小さいとき病気で亡くなった。
魔王城に引っ越すことになったときもそのつながりで魔王軍の幹部ということになったのだが・・・ 実はこれといってやる仕事がないのだ・・・
隣のベットで小さな寝息を立てるあんじーの頭をそっと撫でる。
ちょっと前までは私のベットに潜り込んできた甘えん坊だったはずなのに、寂しさとうれしさが同居する。
寝返りして大きく足を開いて寝るあんじー、やれやれこの子にはもっと女性らしい部分を身につけさせねばと考えながら布団をかける。
ここへきてからのこの子はいつも楽しそうだ、本来だったら私が世話をするはずが、以外と他の魔族達が彼女に優しい、いやそれどころか私にも優しいのだ、魔女の村も何度か他の魔族の襲撃にあった、あんじーが魔法を扱えるようになるまでは略奪されることも何度かあった。
他の魔族はなれ合うことなどなかった。
ここは、どうだ、オークが食堂を管理し、アーマーゴーストが昼間から闊歩し、魔王が参謀に怒られる毎日である。
特に魔王はよくあんじーの面倒を見てくれる、あんじーも暇なときは魔王と一緒にいたがるようになった、出会った瞬間から馬のあった二人、どちらも自由奔放。
本当にありがたいのだが、本音を言うと少しさびしい・・・
世話係の仕事が減ったし、私も何か仕事を探しながら魔王城の中を歩いているとクロウ様がセカセカと働いている。 仕事をしてるクロウ様を見かねて手伝うようになったらことの他喜んでくれた、他の魔女にもらったお茶をいれると美味しいと言って飲んでくれいろんな話をしてくれる。あの方は知識も豊富で話を聞いていて楽しい、それなりに私のこともちゃんと見てくれてるし、どうなのかな? って考えたりもする。
私から言うのも何だし・・・ そもそも、あの方は魔王様を怒りながら、魔王様のこと大好きだって見ててわかる。
このまま、私一人さみしくなっちゃうのかしら?
寝返りを打ちあんじーが目を覚ます、寝ぼけながらシガニーに・・・
「ママ・・・」
そう言うとシガニーの手に触れ、また眠りについた。
シガニーは可愛いあんじーの手を握り返し、人に見せられない顔をする。
この子のために私は出来ることをする、朝の日差しの中で美しい女性はさらに輝きを増した。
着替えて魔王城の廊下を歩きながらふと気づく。
ママってなによ!! お姉ちゃんでしょ♪
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