魔王の穏やかな日
竜王の奥様からいただいた獣を調理場に渡し、軽く朝飯を食べ玉座に座る。
さぁ、今日は何して遊ぼうか?
「魔王様、竜王様はおかえりに? お腹空いてるとかいってませんでした? 竜の中に魔族とか食べたい奴いませんかね?」
あ・・・ うん、ちらっと今度聞いておくよ?
「魔王様!! うちの参謀殿ときたら、竜王に私を食べさせようとしたんですぞ!!」
恐ろしい剣幕で文句を言うセガール。
「竜王様が強くて頭がいい物を食べたいと言ったんです。セガール様を差し出すしか方法が・・・」
「えっそうなの? そうなのか♪」
それでいいのかセガールよ? 心なしか機嫌が回復したような感じがする。
「しかし、私がいなくなってしまうと魔王様がさみしがるし・・・」
はい? そんなことはないよ? 口に出しては言わないけど・・・ そして、おっさんがもじもじするなセガール!!
クロウの目が朝から笑ってない・・・ セガールがきてから鋭さが増していく一方・・・
「魔王様、探索をされたいと仰ってましたね。いきなり魔王様が行かれるわけには行きませんから、信頼する、信頼する!! セガール殿にいってもらったらどうでしょう? 西でも北でもどこでもいいから行け!!」
クロウさん!? 一体何があったの?
「わし、探索とか嫌じゃ・・・」
イラッ! イラッ!
「なぁ、セガール、実は南の統治なんだがヴラドとエリザベートだけだから少し心配なんだ・・・ セガールが行ってくれたら・・・」
「そうですか、仕方ありませんね。魔王様がそう言うならば、魔女に送ってもらって・・・」
「いや、やはり少し人数連れて経路の安全確認もお願いしたいんだ!!」
「それだと日数がかかりますし、その間こちらが心配です!!」
「セガールがいない間はしんどいけどなんとかするから頼む。」
「そうですか・・・ わかりました。準備してまいります。」
とぼとぼと歩いて行くセガールの背中にガッツポーズする二人。
南のヴラド達の所へ行って10日、仕事が何日か、帰ってくるまで10日の平穏が訪れた。
「ラッセルちゃん、ありがとう、いい仕事した!!」
14日後、南からハーピーが飛んできた一通のヴラドからの手紙を持って。
ただ一言、恨みますと書かれていた・・・
別のハーピーに手紙を託す。
二言、二人から、
ごめんなさい
ごめんなさい
南の島のセガールを想像する二人、エリザベートなら対抗できるんじゃ?
読んで頂いてありがとうございます^^




