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混乱する魔王城

 巨竜襲来の報受け、クロウは動いていた。

 城内にいる戦える者を招集し、門の内側に配置、竜がこちらを攻撃してきたら皆で対応する。

 もうすぐ夕方、予定では魔王が帰ってくる、ラッセルちゃんが帰ってくればどんな敵でも対応は出来るはず。


「とりあえず様子見で、ここを通り過ぎていく可能性もあるからね!!」


 クロウの期待はあっさり裏切られた、東より来訪した赤い物体は見る間に大きくなり、魔王城の前に着陸した。

 その巨大な姿は見ている者を圧倒した。


「シガニーさん、竜は大人しい種族なんですよね? 言葉は通じますか?」

「わかりません、成長した者は人語を理解するとは聞いたことがありますが本当かどうか?」

「全く、安っぽい期待なんぞ持たせおって、参謀殿の予想はことごとく外れるのう!!」


 イラッ!!


 前日から朝までの執拗な攻めにクロウの怒りは頂点に達しようとしていた・・・ 

 普段から魔王のわがままをかなえてきたクロウはそれなりに耐性があるつもりだった。

 魔王のわがままには愛があった。

 徐々に近づいて来る赤い竜、クロウは心を決めて前に出る。


「赤き竜よ、ここは魔王城、なにが望みだ?」




 思ってもない展開に竜王の頭の後ろに隠れる魔王と魔女ッ子。


―――魔王よ、なぜ隠れる? 降りないのか? ―――


「竜王さん、ちょっとそのまま動かないで見下ろす感じでお願い。」


 面白い展開に笑いがこぼれる魔王と少女。


「要求はなんだ赤き竜よ。」

「あ――― あ――― 我は腹が減っておる。」

「なにが欲しい?」


「まーお、まーお、おやついっぱい欲しい。」


わかったわかった。


「あ――― 甘い物を希望する、大量のおやつをもってこい」

「わかった、それを渡したら帰ってくれるか?」


 もうちょっと遊びたいな・・・


「我は、血を所望する!! 生け贄をよこせ・・・」


 さてどうするクロウ?


「・・・わかった、ちょっと待て・・・」


 数分後、連れてきたのはセガールだった。


「クロウ様、強い奴が見たいって言われたら私しかいないでしょうな、素晴らしい判断ですぞ♪」

「・・・・・・・・・これでいいか?」


 竜王の背中で大爆笑する魔王と少女、さらに悪のりする。


「あ――― 服が邪魔だな、歯に引っかかる。」


 セガールが訳がわからずぽかんと口を開けたとき、クロウが後ろにいたドラクルとジャンに目配せした。

 そして、勢いよくセガールに飛びついた。

 必死に抵抗するが、3人がかりで服をやぶかれる、セガールが悲鳴をあげる。


―――おい、魔王よ、これを食うのか? 私にも好みというものがあるのだが? ―――


「ぶははははははは」


 我慢の限界を超えた魔王が大爆笑する。

 きょとんとこちらを向くみんなの前に竜王から飛び出した魔王と少女は降り立った。


「よっ、ただいま」




読んで頂いてありがとうございます^^

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