クロウさんの憂鬱な日
クロウは疲れていた、いつもは一人でのんびりやっていた魔王がやらなきゃいけない仕事達。
魔族達の愚痴、食糧供給、倉庫の管理、魔女達と仲良くなってからはシガニーさんがさりげなく手伝ってくれて、暇な時間等も出来、彼女とお茶などを嗜み幸福な時間を過ごすようになってきたのに・・・ 昨日から沸いてでてきたおっさん・・・ 元魔王セガールがうっとうしい。
食料の供給リスト作ったら、横から取り上げてここは直した方が節約になるとか。
相談にきた魔族の愚痴を聞いてたら、その魔族に・・・ 甘い!! 俺の若い頃は!! とか説教師出すし、泣いてたぞあの魔族。
倉庫の管理が甘い、食料やお酒の減り速すぎるとか・・・ 知ってるよ!! 持っててるの魔王様や幹部だよ!! おまえも適当に持ってくよな?
シガニーさんとお茶を飲んでたら、いきなり来てエリザベートが一度離反してきた時のこと持ち出してきて、魔王軍の中で恋愛は規律に反するだぁ? 今、言わなくてもいいだろ!! あてつけか!!
大体なんで上から目線で言うんだよ!! おまえ、ちょっと前まで仕事休んでたろうが!!
はぁ・・・ 僕より年上だけどさ・・・ 管理とかは確かにうまいかもしれないけどちょっと厳しいよね? 僕が甘いのかな?
そっと机の上にお茶が置かれる。
「なんか大変そうですね・・・」
優しいハーブの香りがするお茶が心を癒やしてくれる。
あぁ、大体なんでも僕にやらせすぎなんだよ!! ラッセルが悪い。
でも、魔女の村と仲良くなったの正解かも?
「シガニーさんがいてくれてよかった・・・」
思わず漏れた心の声にシガニーさんが反応して真っ赤になる、そして自分が何を口にしたのか思い出す。
僕は慌ててその場を取り繕おうとするが・・・
「仕事中に仲のよろしいことで、あ~ 忙しい」
おい。おまえ何かしてるのかよ? 歯を食いしばり我慢して席に着く。
「シガニーさん、いつも美味しいお茶をありがとうございます。 あなたのおかげで仕事が進みます」
「なるほど、シガニーさん私にもお茶をいただけますかな?」
もう一度、お湯を沸かしに行くシガニーさん。
おいっ、シガニーさんは召使いじゃねえんだよ!! 好意でお茶を入れてくれてんだよ!!
流石にイライラしてセガールを睨む。
もうお前ダンジョンの中にいてくれよ・・・
なんで上がってきたんだよ? すすり泣きが聞こえるとか苦情が来てたな、原因こいつだろ?
そういえばダンジョンの様子見に行くってラッセルちゃん一昨日言ってたよな?
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
あいつが原因か!! 帰ったら覚えとけよ!!
セガールは仕事させたら出来る人だし、なんか考えないとこっちの身が・・・ 心がもたない・・・
西の探索行かせて蛇に飲んでもらうか、北の探索いかせて氷付けにするか、ヴラドの補佐ということで南に飛ばすか? ヴラドに恨まれそうだけど、エリザベートもいるし負けないだろ・・・
お湯を沸かしに行ったはずのシガニーが慌てた様子で部屋に戻ってきた。
「クロウ様!! 魔女の村から連絡がありました。見たこともない巨大な竜がこちらを目掛けて飛んでいったと」
あいつか? あいつが何かしたのか!! 当分おやつ抜きだ。
「竜は大人しいはずでは?」
「そのはずですが・・・」
「こんなときに魔王様がいないとは!! クロウさん、なんで魔王様を行かせたりしたんですか!!」
おまえ昨日なんたらかんたら器が小さいとか言ってたよな? おまえ自由にさせろって言ってたよな?
クロウの頭の血管が切れる音が聞こえるようだった。
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