行動から生まれる結果
「それで一体何のようだ?」
魔王の間にて跪くローブ姿の者に、玉座に肩肘をつきながら高圧的な態度をとるラッセル。
ローブを脱ぎ、鍛え抜かれた褐色の肌が表れる。
「それで? 勝手に出て行って、今度は魔王軍に戻りたいと言うのかエリザベート?」
恋という名の媚薬に酔い、魔王と敵対し愛をつかみ取るため走り出した彼女は再びここに戻ってきた。
「大体お前人魚の彼氏はどうした?」
「なんか会えば魔王ちゃんのこと教えろってうるさくて、恋敵が男ってどういうこと? イケメンの彼氏つかまえて寿離軍しようと思ってたのに・・・ うまくいかないわ、ほらっ、四天王とか私が欠けたから困るでしょ?」
「いや、四天王とか評判悪いから廃止したから・・・ 気にしなくていいぞ・・・」
「・・・・・・・・・」
場に沈黙が流れる。
「実はね・・・ ある人から告白さ・・・」
「おめでとう、お幸せに!!」
「まだ、何も言ってないんだけど? それでね、まぁ、悪い気はしなくて、でもその前に私には・・・」
チラッとこちらを見る。
「私には、魔王ちゃ・・・」
「お祝いは何にしょうか?」
「・・・魔王ちゃん、もしかしてやきもち妬いてる?」
「断じて違う!!」
「結構テレ屋さんなの?」
「断じて違う!!!」
「権力を笠に掛けて、私を弄ぶとか・・・?」
「よし、決闘だ!! 表にでろ!!」
まとめるとこういう話だ・・・
人魚(元カレ)が別の者(魔王)のことを好きになったから面白くないところに、告白してきた男性がいるんだけど・・・ 私のことを大好きだけどシャイな人(魔王?)がいるから素直に求婚を受けられない。
ヴラドのことはタイプじゃなかったけど、痩せてちょっとかっこよくなったからまぁ、選択の余地はあるらしい。
自分より弱いのは・・・ 以下省略っていうか聞きたくなくなった。
「だから、こういうのちゃんとしないといけないと思って・・・ 気持ちに応えられなくてごめんね」
「・・・・・・・・・好きにしてくれ・・・ クロウ助けてくれ・・・」
「エリザベートさん、あなたの力は高く評価していますが、一度裏切った身ですので・・・」
「まさか!? クロウちゃんも私のことを?」
「違います!!!」
「エリザベートさんにはヴラドさんの部下になってもらいます。」
「ヴラドの部下・・・ 部下と上司・・・ 燃えるわね。 言うことを聞かないと・・・ とか言われちゃうのかしら♪ そんなこと言われたらどうしよ? きゃぁ♪」
わかったは・・・ じゃあ帰るわね。
「ごめんね、魔王ちゃん♪ 私のために怒ってくれたあなたかっこよかったわよ。 また会いに来るわね~♪」
嵐は帰った・・・
皆に沢山の傷跡を残して・・・
イライラする少女。
告白も付き合ったこともないのに何度もフラれる魔王。
まさに暴雨風。
ここは愛憎が渦巻く魔界の中のその中心のお話。
読んでいただいてありがとうございます^^




