表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/84

西の大蛇

「あんじー!!」


 俺はあんじーを抱きしめ闇に包まれた・・・



時は遡る・・・


 西の砂漠の魔物を退治するために魔王軍は行軍をしていた。

 暑いところに強い魔物達と共に砂漠に来てみたもののかなり暑い。

 以前きた奴らに聞くと前回は水の奪い合いが起こった。

 精神的にも参っていた。

 魔女の魔法による大量の水の運搬が大きい、シガニーとあんじーに無理をして動向してもらった。

 女性達は頑張ってくれているが疲労の色が見える。

 そして、ラッセルの肩に担がれてるクロウは男のくせにぐったりしていた。


 砂漠しか見えなくなったところで地面から震動が起こる。

 臨戦態勢をとれ!! そう叫んだ時、小さい蛇のようなものが仲間達に向かって飛びついてきた。


 しかし、話には聞いているため、飛び出して来たところをリザードマン達の大刀がタイミングよく切り裂いた。

 振動が少なくなってきたのも束の間、砂漠が波打つ。


「気をつけろ!!」


 皆が一所に集まろうと動き出す。

 足を取られたあんじがーが離れたところで転けた。

 俺はクロウを投げ捨てあんじーに飛びつき抱きしめた。

 真下にあったはずの砂が大きく口を開けそして、再び、砂に戻った。



 

 闇の中、魔力を張りあんじーと自分を包み込む。


「まーお・・・」

「あんじー 大丈夫か?」

「うん」

「そうか、火をつけてくれるか?」


 あんじーの魔法の灯火によって、見渡せる風景は気持ちいいものではなかった。

 狭い洞窟の中と表現すればいいのか。

 接してる魔力に伝わるようにおそらく蛇の肉壁はぬめっとした液体に覆われている。


「動いてるな・・・」


 魔力でガードしている自分たちごと、奥へと進んでいる感じを受ける。

 自らの魔力を抜き、その液体に触れてみると指が溶かされる感じだった。

 魔力を高め軽く殴ってみると、中から殴られたのが痛かったのか魔物は激しく動いた。


「まーお・・・」


 あんじーの頭を軽く撫でる。

 さて、どうしたもんか・・・ 本気を出せば破れそうだが、砂の中に放り出されても困るしな・・・


「あんじー、ゲート開いて地上に出ることは出来るか?」

「まーおの魔力のなかじゃ上手いことひらけないよ、魔力をなくしてくれたら出来るよ。」


 そうか・・・ さて、どうするか?

 魔力を解いたら溶かされちまう。

 一か八かでぶち破るか?

 ぶち破っても砂の中だろうしな。

 地上に出た瞬間を狙えるのが一番なんだが・・・?

 不安そうに見つめるあんじーの頭を撫でて、大丈夫と笑ったときだった。

 ぱらぱらぱらと砂が降り注いできた。


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


 体を溶かされながら回復を繰り返すクロウが落ちてきて、魔王の魔力の空間に入ってきた。

 三人が狭い空間に密着した。


「助けにきたのか?」

「ただ食べられただけ・・・」

「くろ、かっこわるい」


 まぁ、いい誰か食べるとああなるのか、あんじー、クロウ、次奴が口を開けたときぶち破る。

 あんじーは外に出れたら魔法使ってくれるか、こいつを動けなくするような魔法がいい。

 クロウは適当にしてていいぞ。

 幸いにも上にえさはいっぱいあるからな!!


 そしてチャンスはすぐにきた。

 上から砂が落ちてくる、こいつは飛び出して口を開けた。


 魔力を維持しつつ、拳を放つ!! 吹き飛んだ肉の壁。

 壁の向こうに砂漠の暑い光が見えた、ラッセルはクロウを外に投げ捨て、あんじーを抱いて外に飛び出した。

 飛び出した所は空中だった。


「あんじー頼む!!」

「あい!!」


 ラッセルは魔力を弱め、あんじーを上にふわりと投げる。

 内側で魔力を貯めていたのか発動は速かった。

 砂漠には似つかわしくない雷鳴が轟く。

 落ちてくるあんじーを魔王が優しく受け止めた。




「こいつしぶといな」


 小さな奴と比べて体力があるらしいそいつは、魔王の一撃と魔女の一撃を受けて尚、絶命していなかった。

 ラッセルは力を込め最後の一撃を放つ。

 

 その後も探索を続けたが、魔族がいる痕跡は見つけることが出来なかった。

 ちび蛇はまだ出くわす、これがまたあの大蛇になるのだろうか? 

 魔族がいたとしてもあの大蛇に食われているだろう。

 食い過ぎて大きくなったのか?

 この広い砂漠に魔族を丸呑みする大蛇は本当にあれ一匹なのだろうか?

 魔王探検隊の調査はまだまだこれからも続くのであった。


 オアシスを見つけ休を休め、魔力が回復したあんじーにゲートを開いてもらって帰還することにした。

 次は、あんじーかシガニーに頼めばここから探索出来るのは本当にありがたい。

 俺もゲートの魔法、覚えられないだろうか?

 


読んでいただいてありがとうございます^^

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ