魔女達の帰還
朝の日課も終わって玉座の間で一休み、クロウと雑談をしていると中空に黒い穴が出来る。
カツカツカツと軽快な足音、あんじーの手を引いたシガニーを先頭に魔女達が現れる。
魔女達は王の間に綺麗に並び終えるとシガニーが一歩前に出た。
「魔王様、魔女達の決定をお伝えしたく参りました」
おい、クロウ・・・
クロウはドラクルとジャンを呼びに行く。ヴラドはまだ・・・
一週間ぶりに見たあんじーは大人しかった。
こちらに飛んでくるかと思いきや、ちらちらこちらを見ながら様子を伺ってる。
ドラクルとジャン、クロウも戻り魔女達の話が再開された。
シガニーが書面を読み上げる。
魔女達の考え
魔女が魔王軍に入るための条件を承諾すること。
一つ
魔女の尊厳を守ること、魔女の村を領地とし守ること。
二つ
魔女の村に面白半分で攻め込まないこと。
一対一の手合わせなどは本人が承認すればいいこととする。
三つ
魔女の族長アンジェリーナ様と世話係のシガニーを魔王軍の意見を言える立場とすること。
意見をないがしろにしないこと。
最後に一つ
族長であるアンジェリーナの願い事をひとつ魔王自身が聞くこと。
願いはアンジェリーナの好きなタイミングで言えることとする。
こちらの条件を守ることにより我ら魔女は現魔王ラッセル様にのみ忠誠を誓うこととする。
いかがでしょうか? 魔王様
クロウの顔を見るとクロウが小さく頷く。
「魔女達の意見、魔王ラッセルが確かに聞き届けた。魔女の族長アンジェリーナと魔女達がこれから先よき友人であらんことを心よりうれしく思う。」
立ち上がり魔女の方へ手を伸ばすラッセルに、あんじーがたまらず飛びついた。
「まーお、まーお、これから仲良し?」
「これから仲良しだ、あんじー」
魔女達からも喝采が起こる。
「あーなんだ、クロウこういうときは・・・」
「はいはい・・・」
そして、魔王城の食料庫は開かれた。
さまざまな種類の魔族達がおりなす魔王軍の中に魔女が加わった。
あらゆる魔法を使いこなす魔女達は、魔王軍にとって力強き仲間になるだろう。
いろんな者達が入り交じる楽しい宴は夜遅くまで続いた。
お酒を飲み少し顔を赤らめたシガニーがあんじーの頭を撫でる。
シガニー「あんじー、あなたが大きくなってその小さな思いが大きく変化していたら、あなたの願いを叶えなさい。決して安易に使ってはだめよ」
あんじー「うん」
大きく返事をした少女は、向こうで楽しそうに笑ってる青年の元へ駆けていった。
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