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魔王、空を飛ぶ

 皆の前に立つシガニー、アンジェリーナとは違い黒い装束に黒い帽子をまとった大人びた女性は右手を横に伸ばし、その細い指先で中空に小さな円を描いた、その先に現れた魔力の塊? のようなものに手を入れる。戻した手には魔女達が持っていた箒が握られ、引き抜いた箒を自分の体の前で三度ほど回してポーズをとる。


「「「おぉぉぉ」」」


 皆から感嘆の声が漏れる。

 あんじーも同じく小さな魔力だまりを作り、そこから箒を引き抜く。目の前で回そうとするが、身長より箒の長さが長すぎて回らない・・・ 仕方なく上で回してみたが手が滑って箒で顔面を強打した。ぎゃっと悲鳴を上げてうずくまった。

 大笑いする魔王、あんじーに箒で追われ叩かれる。


シガニー「さて、それでは皆さん力を抜いてください。」


 箒に腰を掛けたシガニーから泡い光を放つ魔力がこぼれたと思うと、ふわっと浮き上がり魔王達の上を一周する、するとシガニーから放たれる魔力が魔王達にまとわりついた。


シガニー「私の魔力をかけました、力を抜いて空を飛びたいと思うだけで大丈夫です、浮けとか前へみたいな感じで・・・」


 シガニーの説明を最後まで聞く前に、魔王は実行した。心の中で浮けと・・・ 思った瞬間魔王の体は宙に浮いた。


 「うぉ!!」


 高く飛び上がったり、速く走ったりは魔力を使えばできる、が空を飛ぶということは初めてだ。ラッセルは強く願う飛べと・・・ 上空に飛び上がった魔王は空中で制止する。前へと願った瞬間に体が進む。四方を飛び回り皆の元へスピードをあげて戻る。あまりの楽しさに魔王から笑顔がこぼれた・・・ 同時にラッセルの魔力もこぼれる・・・ ラッセルの強い魔力は体にまとったシガニーの淡い光を放つ魔力を飲み込んだ、力を失いそのまま落下するラッセルは轟音を立て地面にめり込んだ・・・


シガニー「私もそれなりに強いはずなんですけど・・・ 魔王さんの魔力出されたら吹き飛んじゃいますね。」

クロウ「魔王様、ちゃんと最後まで聞かないからダメなんですよ! いつも、そうなんですから、大体ね・・・」


 クロウのお説教を正座で聞いているとあんじーが来て、魔王の膝の上にちょこんと座る。えっなに? 拷問ですか?


シガニー「クロウ様、そろそろ行かれた方が・・・」

クロウ「あっすいません、シガニーさん、ほら、シガニーさんにごめんして!!」

ラッセル「ごめんなさい」

クロウ「本当にすいません、うちの魔王が・・・」


 再び、シガニーの魔力を受け、今度は皆で飛び上がる。クロウは怖いのかシガニーの箒に捕まらせてもらっていた。

 そして、5人は速度をあげ魔王城の方へ一直線へと進む。



 魔界の太陽が真上に来る頃、魔王達は魔王城に到着した。門をくぐる一行、門の向こうには魔族の集団がいた。


「ぬけぬけと戻ってきおって、我が輩は大魔王セガールである!!」

読んで頂いてありがとうございます^^

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