お披露目
「魔王様、魔王様!! おいでですか?」
クロウの声が響く。私は旧魔王から奪った部屋のふわふわのベッドで寝ていた。昨日頑張ったからまだ眠いの寝かせて・・・
「魔王様!! 入りますよ。まだ寝てるんですか? 今日は新魔王としてのお披露目ですよ。さっさと起きてください!! 布団かぶっちゃだめですよ。起きてラッセルちゃん。」
あと5分と言ったが聞いてくれなかった。私の布団をはいで強引に起こされる。
「おっさん魔王の臭い消すのに大変で、あんまり寝れなかったんだよ。」
「わかったから、さっさと支度して、みんなに見てもらうんだから魔王としてふさわしい格好で出てきてね。」
こいつはクロウ、昔からの友人だ。頭はいいが力が弱い私たち種族では珍しい回復魔法の使い手だ、魔王になったはいいが戦うことしかしてこなかった、何をしていいかわからない私はこいつに頼った。
「クロウ、一応魔王になったんだし、ラッセルちゃんはないだろ―――」
「人前ではちゃんと魔王様って呼ぶから、じゃあ、会場の準備してるからきてね。」
クロウは行ってしまった。
このダンジョンには多種多様な魔物達がいるが、その中でも私たちの一族は一際魔力が高い、旧魔王も我が一族の出身だ。俺にやられてダンジョンの奥の方で凹んでるらしいが・・・
魔王らしい格好をしてきと言われてたな、魔王らしい格好か・・・ 我が種族らしさを。
会場には新しい魔王を見ようと魔族達が集まっていた。
「クロウ、いつでもいいぞ!」
影から合図をもらったクロウは魔族達を沈める。そして、向こうからゆっくりと歩いてくる魔王に唖然とする。
岩で作られた高台に歩みを進める。
「私が、新魔王のラッセルである。我が腹筋を見よ!!」
魔王は、マントに上半身裸だった・・・
ラッセルの種族は牙族、口に小さな牙がある魔力は高め、そしてその体躯は実に見事な種族であった。中でも新魔王であるラッセルは細いががっしりしていた。
その反応は凄かった。変態魔王、あほ魔王、お前なんかに使えてたまるか!!、腹筋触らせて~
私は、拳を振り上げ足下の岩と叩く。岩は一瞬にして粉々になった・・・
「まっまっ魔王さまばんざーいーー」
「新魔王様、すてきーー」
「魔王様に忠誠を」
私の魔王として伝説が今はじまった・・・・・・・・・
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