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ヴラドよりの報告書

 魔王城入り口前で、ラッセルは手頃な岩に向かっている。ラッセルがフッと息を吐いた瞬間、片腕がブレた気がした。前にある岩に穴が空く、砕けずに音もなく穴が空いて向こうが見える。


クロウ「ラッセルちゃんそれどうやってやるの?」

「クロウか、力入れて叩くと簡単に割れるだろ、これは力入れずに抜くんだよ。わかるだろ?」

クロウ「全然わかりません・・・」

「教えてやろうか? 戦いに巻き込まれたとき覚えとくと便利だぞ。」

クロウ「そんときはラッセルちゃんの後ろに隠れるよ。それよりヴラドから報告書届いたよ。」


 クロウはそう言って報告書を手渡した。


 魔王様へご報告申し上げます。

 

 北へ3日ほど向かいましたところ、一つのダンジョンが発見いたしました。ダンジョンの中を探索しましたところ、リザードマンやゴブリンが主に住んでおりましたが、多少の抵抗にあいましたがほとんどの者が傷だらけでなんなく制圧しました。我が魔王城に攻め込んできて魔王様にこてんぱんにやられたのはこいつらだと思われます。魔王という存在はおらず、リザードマンの族長が取り仕切り、食糧不足の為に我らが領地に侵入した模様です。話せばわかる奴らなので帰還する際にそちらへ引き連れて行こうかと思っております。


 さらに北へ5日ほど進みましたところ、徐々に寒さが増しております。我が軍のリザード系モンスターが動けなくなりましたので、一度引き返し帰還させます。我ら牙族と獣族で再度進軍いたします。


 北へ2日行きましたところで、世界が変わりました。雪が降り、さらに進むと氷に覆われた大地が現れます。ここで獣族が冬眠してしました。ハーピーもこれ以上進むことは出来そうにありません。報告書を持たせそちらに向かわせます。我ら牙族の薄い衣では、通常の力の半分も出せないでしょう。これ以上の探索は策を講じなければ厳しく思いますゆえ、我らも一度帰還しようと思います。



 ラッセルはクロウに報告書を渡した。クロウが報告書に目を通す。


「どう思う、クロウ?」

クロウ「もし仮にその氷の世界に強い魔物がいたとしても、こちらの魔物が対応できないように、あっちの魔物も対応できないかもしれないね。警戒は必要だけどそこまで危険視する必要はないと思うかな。」

「そうか・・・」


 北の氷に覆われた大地を想像しながら報告書をしまった。






読んで頂いてありがとうございます^^

のんびり書いてます、更新遅くて申し訳ありません。

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