表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/84

遠征部隊 出発

 門の前に並ぶ大量の魔族達、何百という魔族達がひしめきあっている。

 ラッセルは魔族の先頭を眺めると、白い板を持った魔族が4人、四天王の後ろをうろちょろしている。なにか書いてあるな? 南の島行・・・ 遠くてよく見えないな、見に行こうかと前に進んだところをクロウに止められる。


「ラッセルちゃん、魔王はどっしりとして動かない!!」

「おぉ・・・ なぁ、クロウあの白い板はなんだろう?」

「軍団をまとめるために使ってるんだよ、きっと・・・ 出発するみんなに声を掛けなきゃいけないんだよ。考えてる?」

「おぉ・・・ 魔王ってめんどくさいな・・・」


 魔族達が徐々に整ってきたような感じを受けると共に、ヴラドがラッセルの眼前に歩いてきて膝を落とす。


「魔王様、出立の準備が整いました。」

「そうか・・・聞け皆の者・・・!!」


 ラッセルが声を上げた瞬間、皆の視線が集まる。


「え~ 本日は日柄も良く・・・ 遠征に赴かれる皆様には・・・ え~い、わからん!! 今から旅立つお前らのことを誇りに思う!! 無事、帰れ!!」


 少しの静けさの後に歓声があがる。


 ヴラド「皆、出陣!!」


 4っつの軍団が各々の方向に動き出した。騒がしかった魔王城前に静寂が訪れた。エリザベートの軍団の女性魔族達がえらく楽しそうにしてたのが気になる・・・

 城に戻り玉座に座るラッセル、隣にいるクロウから説明を聞く。各軍団にハーピーを連絡手段として同行してあって、何日かおきに将軍達に報告書を提出するようにしてあるらしい。魔力とかで連絡する術はないのかと聞いてみたがうちのダンジョンでそんなこと出来る奴がいないらしい・・・

 現状の魔王城の戦力はスライムやちび悪魔たち、数人の戦士達、攻め込まれたらちょっとまずいような戦力らしいが、四方に進んだ軍団をかわしてこちらを攻め込むのも大変だろうし、とっておきの魔王がいるから大丈夫と言われては悪い気がしない。


 玉座に座り続けて30分・・・


「クロウ、そろそろ増援とか出した方がいいんじゃないかな? 困ってるかもしれないし・・・」

「だめです。」


 一時間経過・・・


「魔王の感がドラクルが危ないと訴えている!!」

「気のせいです。」


 二時間経過・・・


 ちび悪魔「魔王たま、魔王たま、お花の冠つくったよ~」

 ラッセル「ありがとな~ とげとげだらけでかなり痛いけどうれしいよ~ 作るときケガしなかったか?」

 クロウ「魔王様!?」


 頭から血を流しながら楽しそうに笑う魔王がそこにはいた。



読んで頂いてありがとうございます^^

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ