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自分用レビュー  作者: くーくま
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神殺しの英雄と七つの誓約(5章)

1話『魔神復活の旅』になり、この章からソウイチの企みが動き出します。

この章で、アヤがソウイチの命令により、レンジを事故にみせかけて殺そうとします。

ただ、そこでは別解釈も少しあります。

色々な意味を付随していそうな描写をしている弊害でもあります。

魔神を復活させろ、は行動させて、真意を掴め、かも知れません。



レンジはソルネアを魔神の座に導く為、かつて魔神と戦ったアーベンエルムにある魔神の城を目指します。

ソルネアがそこに辿り着く、という事はアヤの悪意を隔離できた、という解釈で良さそうです。

但し、ソルネアが争いを望まない性格になっていたら、となります。


レンジはフランシェスカの姉と会い、旅の中継地である商業都市メルディオレまで同行する事になります。

フランシェスカの実家がメルディオレです。

フランシェスカが今後どう行動するか、がアヤの心情を表わします。

その中の会話でフランシェスカについて、


「大成するしないは、才能ではなく本人の意思次第かと」


と言っており、フランシェスカ=レンジを慕うアヤ、への解釈と深読みできます。

レンジはメルディオレからエルフレイム大陸へと渡り、そこからアーベンエルムへと向かう予定です。

そのため、護衛としてフェイロナとムルルを雇います。

フランシェスカはメルディオレまで一緒にいって、その後は現時点では未定です。


エルフレイム大陸に行くための船はフランシェスカの実家が用意してくれる事になります。

ここに波乱の元があります。

エルフレイム大陸の精霊神に会いに行くのですが、これの比喩が、神の前に二人で並ぶ、というものになっているようで、結婚の儀式を表わしているようです。

現在のアヤの心情を表わすフランシェスカの実力は疑問視されるという描写があり、その実家が用意した船で目指す、という事で悪い展開が予想されます。


船を借りるかどうかはともかくメルディオレまではフランシェスカと一緒に行動します。

フランシェスカを伴わずにエルフレイムに行く、という描写になれば、アヤとは関係を切る、という表現になりそうです。


ここでソルネアが話します。


「私はどうすれば?」


「どうしたい?」


「わかりません」


まだアヤの心情は分からないままです。


2話『旅の始まり1』で、ユーコとレンジが王城の宝物庫で、旅に有用な物を物色します。

ユーコは探しものをしているがお尻をレンジの側に向けるようにしてレンジの方を見ていないという描写があります。

但し、ユーコは魔術が使えるので、実際には見ている、という設定です。


「他に必要な物があったら、持って行っていいわよ。ヨシュア王からは、許可を頂いているから」


この言葉で、レンジにまだ探せ、と暗に示します。レンジに手に取ってもらいたい品がある、という事です。

武闘大会でフランシェスカに贈り物をすると約束をしたので、ここでレンジは指輪を取ります。

結婚指輪代わりの意味を示す材料でしょう。

次に薬を見ます。興奮薬を手に取って、元に戻そうとするとユーコが「それで」と言い、レンジはポケットにいれます。

ここでレンジは別の薬も手にいれます。


「ん・・・まあ、こんな所かしら」


この言葉で、レンジに手に入れさせたかったものはもうない、と示します。


旅ですが、魔神の復活=企みを実行させる、と解釈すると実行するまで旅からは帰って来ないので、期限が分かりません。


レンジがユーコにお礼を言っているのですが、これも皮肉を交えて「ありがとう」に聞こえます。

なぜなら、レンジが気分が乗らずにアヤに手を出さないなら、興奮薬を飲んで気分を盛り上げてでもアヤに手を出せ、という暗示だからです。


ソルネアにどうやって戦いの嫌いな魔神になってもらうかの話をします。

ここでエルの事を思い出すレンジとそんなレンジを見て「・・・そう」と一言呟くユーコがいます。


エルの死、を知っているのはユーコ、コウタロウ、レンジだけです。

美人局被害にあったレンジ、アヤをコウタロウとパートナーにしたユーコはコウタロウからアヤの行動を聞いた事で知り、コウタロウも被害を受けて知ります。


「この旅が終わったら、お前にも言わなきゃならない事がある」


これは、アヤが悪意を実行したら、エルとエルメンヒルデはもう別だ、と伝える事で、関係を切るという表現になります。


「うん」


>その表情は誰が見ても笑顔と言うだろう。でも何故か、俺には泣いているように見えた。


かつてレンジがアヤを想って泣いた事を知っているユーコは、レンジがもう一度辛い思いをする事になるので悲しい気持ちになっています。


部屋を出て、昔の装備を日差しを当てて干す為に移動します。

その際に'長い黒髪を指先でクルクルと回しながら遊んでいる'という描写があるのですが、長い髪=大人の女性、を表現しているかも知れず、この後の展開で男女間の話やイベントがあるよ、と示しているとも取れます。


向かった場所にはアマルダ姫がいます。

レンジの装備を日干しするのですが、姫とユーコで行います。

日干しさせ終わると姫もユーコも息を乱しています。

苦労して衣更えをさせる、という表現でしょう。

レンジはアヤと恋人関係になるのを望まないのでそれを変えさせたい=着ている服を変えさせたい、という描写と取れます。


姫が軽い口調で話をしているのは、ここでの姫=アヤ、を表わすからです。

クキ=レンジ、アマルダ姫=アヤ、の関係で話を進めます。


「ユウタ(クキ)樣は、優し過ぎると思うのです」


レンジが軽々しくアヤに手を出さない事への不満です。そんな高い貞操観念持っていないで男ならとりあえず抱いてしまえ、的な話です。


「で、クキが何かやらかしたので?


「いえ。むしろ、何もしてくれないと言いますか・・・昨夜も」


「それで、昨夜は何を?」


「夜、寝室へお伺いしたのですが・・・」


「・・・先に、私が眠ってしまいまして」


「そっち!?」


「え?」


「あ、すみません。続けて下さい」


ここの会話の'昨夜'は昨日までの展開、を指しているようです。

アヤがレンジの所に行って恋人関係になるような行動を取っていたが、先に'眠ってしまう'='盲目になる'='騙される'、つまりは騙されてしまいまして、となります。

レンジは思わず「そっち!?」と声を出します。単にアヤを早く抱いてしまえ、という話をしてくると思っていたのでしょう。

別解釈は、先に一人で寝てしまう、がアヤだけが初夜を済ませてしまう、というようにも取れますが深読みしすぎだと思うのでここではしないでおきます。

また別解釈ですが、姫の部分を逆表現して、クキが先に一人で初夜を済ませてしまう、とも深読みできます。そうすると、昨夜、アヤがクキのところへ行ったという事を暗に示す内容になりますが情報が足りないので追求しません。

ここではアヤへの対応だけに絞ります。姫の話はアヤの今までのレンジに対する行動を表わします。


「ですが。それとなく誘っても駄目、お酒を飲ませても駄目、寝室を見せても駄目。・・・自信を無くしそうです」


「ところで。宇多野さんに、いつもこんな相談を?」


「ちょ」


「ええ。ユーコ樣は、時折私の話を聞いて下さるのです」


ここの会話で、アヤに指示しているのはユーコだと伝えます。


「夕食でも一緒にして、お互いに酒を飲んで、ムードを作って、それとなくベッドへ誘う。クキのような男なら、変にからめ手で攻めるよりも効果が高いと思いますがね」


「それで駄目だったのですが」


「・・・あのヘタレめ」


「ユータ(クキ)君も、ヤマダ(レンジ)君にだけは言われたくないでしょうね」


ここの会話は、レンジの提案そのものは以前にレンジとアヤで食事にいった内容を言っています。それに対してレンジが'ヘタレ'と言っていますが、レンジがそうだったのだから、という部分でユーコが言葉を発します。


「でしたら、いい物がありますよ」


という事で宝物庫から持ってきた興奮薬(のように見せかけた媚薬)を出します。

これで興奮させて抱かれろ、という事で、レンジにこれを飲んで興奮してとりあえずアヤを抱いてしまえ、という話の展開です。

ユーコの計画では興奮薬ですが、レンジはそれを修正して媚薬にしてしまっています。


ユーコはそれをレンジから取り上げて薬の中身を確かめようとして自信の計画と違う事を知ります。

さすがに媚薬を勧めるわけにもいかず、レンジを落し穴に落として終わりになります。

ユーコのここでの計画は中途半端になっています。


3話『旅の始まり2』で、フランシェスカ達とメルディオレに向かうために集合します。


「すまない。遅れたか?」


「うん」

・・・

「待ち合わせ時間より早く来て、準備を終わらせていると思った」


この会話で、レンジがフランシェスカの同行に乗り気ではない、と示します。

エルフレイムに2人で行くということが、パートナーになる事を示すので、それに対しての意志表示になっています。


ここでのソルネナとの会話が明確ではないですが、アヤの心情に関連します。


「どうした?」


「いえ。私は何か、間違えましたか?」


「・・・なに?」


「いつもと、少し違います」


「違う? 何が?」


「わかりません」


「気になるか?」


「なにがでしょうか」


「俺が、いつもと違う理由が」


「はい」


「なら、聞け。分からない事や気になった事は、何でも聞いていい」


レンジの態度が変わったのは、ソルネアは自分に問題があるからではないか?と言っています。

実際にアヤがそう思っているかは少し疑問ですが、アヤ自身は自分が何かレンジに失礼な事をしたのではないか、と思っている可能性があります。

これは、出発の日を王やユーコといった一部にしか話しておらず、アヤには一日遅れた日付を教えていた、という所に関連するようです。

アヤにはついて来て欲しくない、というレンジの心の変化が態度になって現れている部分です。

それを受けて、ユーコから正しい日付を知った、もしくは、ソウイチ達かその仲間から正しい日付を知ったアヤはそう思っている可能性がある、という事です。

なら聞け、という部分でアヤが何を間違ったのか、アヤが自分の事を話す気があるならレンジも答えるつもりがある、とも深読みできます。


「豪華な衣服に身を包み、他人の為に働いて賃金を得る。それに、どれだけの価値があるのでしょうか」

・・・

「・・・頭いいな、お前」


ここの会話は、頭でっかちなアヤの表現だと思います。教わった通りにはわかっているつもりですが、そこに'自分の経験や意思'がありません。

だから、価値がわからない、という事になっています。

他人に対して無頓着、他人がどうなろうとそれこそ'他人事'なのでしょう。


「分かりません。人は、自分の事だけをしていれば生きていけるはずです」


「・・・」


「何故他人に手を伸ばすのか、私は分かりません」


「ううむ」


「多分、無理だろうな」


「そうなのですか?」


「人っていうのは、どうしても一人では生きていけないように出来ているからなあ」


ここの会話は、アヤがまだ精神的に未熟である事を示しています。

自分の事だけをする、という事が社会の中では、他人との協調性を伴って行っている事だということが分かっていない、という事です。

教わった通り、習った通りに行動すれば、勝手にその他の問題は全て誰かがどうにかしてくれている、もしくは無条件に成立している、と思っていると解釈できます。

自分の生活環境を維持する上で、周囲の人間が居なくなったり、弱ったりすれば、その影響が自分の生活環境に出てくるので他人を助ける必要があるという事が分かっていない、という事であり、また、自分も同じように問題を抱えた時に助けてもらう事で、自分の生活環境を安定させてより良い生活環境を維持する事が出来る、という事が分かっていない事でもあります。


「ま、その辺りはこれからおいおい感じていけばいいさ」


という会話の流れで、成長する過程で分かるようになればよい、と話を締めます。


「何か、楽しい事はあったか?」


「いいえ」


「貴方が笑っても、フランシェスカ達が笑っても、私は笑えません」


「そうか」


「はい」


「・・・笑いたいと思うのか?」


「分かりません」


アヤは表面上は楽しく振る舞っても、感情が分からないので内面では楽しんでおらず、表面は笑っていても、内心は笑っていません。

全て周りに合わせるための演技だと言う事になります。そうしていれば普通に生活できるので、それ以上の事を考える事もない、という事でしょう。


ここでアヤが登場します。

レンジを追いかけて来ました。但し、ユーコの指示で、です。

アヤはレンジがついて来るな、と言うのが分かっているので、フランシェスカの実家に行く、という口実を作っています。


「あ。藤堂さんから、お弁当を預ってきていますよ」


ムルルの態度は別として、ここは深読み出来てしまい、トウドウ=ソウイチの比喩にしたから、ソウイチの思惑を持ってきていますよとも解釈できます。


「なあ、アヤ」


「え、っと・・・なんでしょうか?」


「宇多野さんには話したのか?」


「・・・い、え。メルディオレに着いたら、手紙でも書こうかなぁ、と」


ここの解釈がわかりにくいです。トウドウ=ソウイチから、ソウイチ達から正しい日付を知ったと仮定するなら、ユーコから聞いていない、は正しいです。

ユーコから聞いたのなら、指示を受けて来た事を知られると気まずい、という解釈が出来ます。

どちらかは作品から分かりません。

ただ、この章は'魔神復活'の話なので、ソウイチ達の思惑により来た、という流れで解釈します。

つまりは、ユーコはレンジにアヤをあてがおうとしていない、と取れます。

但し、裏側の事情にファンタジーを被せたものなので、展開が決まっており、そこに被せているから根拠面で弱くなっていると推測されます。

アヤがついてこないなら、ここの'魔神復活'の旅の目的がなくなるから、ユーコはアヤに日付を教える必要があります。

但し、'魔神復活'がアヤを通しての出来事に限定した場合ですが。

後の展開において分かるのですが、実際にはそれ以外の手もソウイチは考える可能性もあったという内容があります。

その場合の展開で進めたらソルネアがいらない展開になります。

しかし、作品の展開上、ソルネアを登場させて話を作る事は既定なのでアヤがここに来る事も既定です。

ユーコはアヤに日付を教えていないが、ソウイチ達がどこかから情報を得て、アヤを送り込んだ、という設定になっています。


読者側からは、ユーコが教えたという状況があるのかどうかを知る術がありません。

レンジの態度からしか推測できません。レンジは態度を硬化させていますので、ユーコは日付を教えていないのでしょう。

つまり、ソウイチ達に操られてここに来た、となります。

この作品では、ここでソウイチ達に情報を与えたのが誰か、という部分がなく、その犯人のあぶり出しも書かれていません。


「で、だ」


「はい」


「・・・本当に、フランシェスカ嬢の家に呼ばれて来るだけか?」


「それはーー」


「怒らないから言ってみろ」


「・・・いいえ・・・」


「分かった」


「え?」


「分かった、と言ったんだ。宇多野さんへの手紙も、俺が書く」


この会話で、アヤは企みがある、という事がばれているのが分かり、それを暗に示します。

レンジはそれを受け入れる寛大さを示します。

女に甘い男レンジさんの真骨頂です。作品の展開上の事ですが。


「自分で決めたんだろう? なら、これ以上俺が何か言う事も無いさ」


アヤがソウイチに加担してレンジを害する事を決めたのならレンジから言う事は何もない、となります。


「でも、だ」


「はいっ」


「無理はするなよ?お前を守るって約束したからな。アヤに無理をされると、俺は命を天秤に載せなきゃならないからな」


「それは・・・」


「死ぬつもりは無いさ。お前を死なせるつもりも無い・・・危険な旅だけど、皆で帰って来よう」


ここでレンジは死について話しています。わずかな希望で、アヤが計画を実行しないで旅を終えて戻って来れるように思いたいのでしょう。


「ありがとう、アヤ」


ここはまた逆表現のようです。「'殺しにきてくれて'ありがとう、アヤ」でしょう。

「ありがとう」の意味をどう定義するかがないので、極普通に「ありがとう」と言えば感謝の意、とここでもしておきます。


「笑ったら美人なんだろうな、と」


この言葉で、アヤが常識を知り自分の気持ちを表わす事が出来るようになって、笑うと綺麗なんだろうな、と解釈できます。


4話『旅の始まり3』で出発します。


「アヤは、旅は嫌いか?」


「私も好きですよ。嫌いなら・・・その、追いかけませんよ?」


「そうか」


「また、よろしくな」


「え?」


「一緒に旅をするんだ。よろしくな。アヤ」


ここの会話で、アヤがわずかばかりのレンジへの感情を表わします。なのでレンジはそれを肯定的に受け止めてアヤに改めて'よろしく'と言います。


道中、そして途中の宿屋でも、レンジを付け狙う人物がいるようです。

宿屋ではフェイロナが気をつけてくれています。

部屋割で、フランシェスカとソルネアではなく、アヤとソルネアになっています。

意図がどこにあるのかがわかりにくいです。アヤにソルネアの教育を任せる事で、そこからアヤに何か経験を得て欲しいのかも知れません。

アヤは微妙に困った顔をしていますが。

別解釈では、フランシェスカとムルルが相部屋であり、レンジとアヤの仲が現状では良い、と表わしているかも知れませんがここまで色々ごった煮してきているので何を表わしたいかが伝わりにくいです。

また、恐らくはこれがここでの解釈なのでしょうが、アヤとソルネアが相部屋で、何か企みがある、と解釈出来ます。

ここでアヤからソルネアを誘った、だとかの描写があるとアヤがどう思っているかがわかりやすいのですが無いです。

そのため、ソルネアと相部屋にされて、企みがあるのが気づかれている事に困っている、という解釈も出来てしまいます。


ファイロナと共に風呂に行きます。

レンジの身体は傷だらけだ、という描写があり、ネイフェルからの傷は特に治りにくく傷跡が多い、とされています。

ネイフェル=レンジに憎しみを持たせて自身を殺させた魔神=美人局をしてレンジに憎まれた結果、その行動が原因でレンジから見捨てられたアヤ、の解釈が出来ます。

その時のレンジの傷心が治りにくかった、などと解釈できます。一年がかりですがw。


5話『商業都市メルディオレ1』で、フランシェスカの実家のある街に到着します。

近くの山にグリフィンがいる事に心配し、その情報を集めにギルドに行く事にします。

この途中でムルルに屋台の料理をおごるのですが、そこに、料理を食わせる=計画を与える、などの深読みが出来ますが、この話はそれだけです。


6話『商業都市メルディオレ2』で船を見て会話します。


「ふふ。これで驚いていると、船に乗った跡はもっと驚きますよ?」


「なるほど」


「ふむ・・・それは楽しみだな」


アヤが話し、ソルネアが返答し、それにフェイロナが感想を述べる。このやり取りで何か企みがある、と暗に示します。

船を眺めているレンジをソルネアが見て話をします。


「ただ、レンジが興味を持っているようなので」


「え?」


企みがあるのを知っていて、レンジが興味を持っているという事にアヤは驚きます。

レンジの興味はエルフレイム大陸に行く事に向いていると考える事ができ、つまりはアヤとパートナーになる、という方向に興味が向いているとも取れます。

それにアヤは驚きます。


「俺たちも行くか」


「・・・」


「迷子にならないようにな?」


「・・・私、もう子供じゃありません」



ソウイチの企みにのって進む方向を間違うなよ、と解釈出来ます。

ギルドに入り、情報を集めようとすると、ギルドに多くの人がいて、その中の一人に話しかけます。

すると、グリフィン退治を行った、と話をされます。

その後に、ドワーフのダグラムと再会します。

ダグラムはレンジの胸ぐらを掴んで思いっきりレンジを揺さぶり、レンジを酔ったような状態にします。

ここに比喩があるはずなのですが、伝わりにくいです。

酔った状態にする=間違う状態にする、などの意味に使いたいのですが、ここではどうやらダグラムやユーコの計画通りに動け、くらいの意味しかないように思えます。

比喩があるとすれば、使い方が違うと思うのですが、ここでは追求しません。


ダグラムはアークグリフィンがいるという話をします。

グリフィン討伐に行ったが、アークグリフィンがいる事が分かり、そこに向かったチームだけが返り討ちにあっています。

十日前、ですが武闘大会の日程と経過日数が分からないので追求しません。


「生き残りは?」


「治療院に二人居るが、話せる状態じゃないぞ」


「・・・そうか」


ここでようやくグリフィンの話について書きます。

グリフィンは、王家を守護する魔獣、だそうです。Wikiで書いてます。

生き残りの二人はソウイチとヤヨイの比喩でしょう。話せる状態じゃない、という事で隠したまま、と解釈できます。

つまりは王家に害する行動を取って返り討ちにあったソウイチ達は、計画が潰れて瀕死とも言える状態になったが、自白はしていない、という解釈が出来ます。

ただ、これがソウイチとマサキなのかと疑う事もできますがどちらでも行った計画自体は変わりません。


「何か手伝えるような事があれば言ってくれ」


「・・・いいのか?」


ここで計画に乗る意思をレンジは示します。

ここで'グリフィンを討伐する'という事に意味は付随していないとは思います。

あるとすれば、ソウイチとヤヨイを助ける、という意志表示にも見えます。



7話『商業都市メルディオレ3』で、再会した友人達と飲み明かしたレンジがソルネアに起こされる場面から始まります。

ここでアヤとソルネアがフライパンとおたまを何度もぶつけて大きな音を出して皆を起こしています。

眠る皆をアラームで起こす、という部分から問題事が起きているから皆起きて対処してくださいね、という解釈も出来ます。


料理の話になり、アヤは料理の腕前が上達した事を褒められ、ユーコは全然だめだ、という描写があります。

深読みすると、計画を建てる腕前に例えてるとも取れます。ソウイチ含めてアヤ側はうまくこなし、ユーコの計画はうまくいっていない、と取れます。


この街にいる英雄ユーイチローに会いにいく予定を立てます。


8話『そんな戦いの無い日に1』でユーイチローに会いに行く夕方までの時間潰しをしています。

ソルネアに装飾品について聞きますが興味がないようです。

ここで意味がある描写にしたのかは分かりませんが、レンジがソルネアに欲しいものがあるなら言え、というとムルルがソルネアに食べ物をねだり、ソルネアがレンジにねだる、という描写があります。カッコウとアホウドリのネタに関連する描写に見えますがこれ以上は追求しません。


その後、チェスで対戦している人だかりに混じります。

レンジはソルネアにチェスを教えます。

この後の展開で、アヤとレンジの攻防をチェスに例えます。

また、ここで、チェスは暇を持て余す貴族の次男や三男などの道楽だったりするという描写があり、チェスの相手もそうだ、となります。

暗に、アヤの相手にそういった、権力を持たない、操られても無害な男をあてがう、という計画がある、と示します。

この計画が良いものだ、という表現でムルルが美味しい料理をたくさん食べます。

ですが、レンジはソルネアにチェスセットを買います。


「・・・レンジもチェスをする?」


この会話でレンジもアヤの相手に名乗りを上げる、と示します。

まだアヤを見捨てていないレンジです。


9話『そんな戦いの無い日に2』でユーイチローに会いに行きます。

寒そうだ、という表現も、寒い=恐ろしい=受け入れたくない、といった表現に使われますが深読みかもしれません。


>コホン、と一つ咳払いをしてアヤが風で乱れた髪を手櫛で整える。


髪の描写で、男女間の話の展開を暗に示します。


「あの、リン(クドウ)さんはもう戻ってきていましたか?」


「クドウ? いや。言えには鍵が掛かっていた」


「・・・寝ていただけでは?」


ここでのクドウが誰を表わすかが微妙ではあります。

レンジに隠し事を教えるためにメイドの服装してソウイチの傍に立つ事で、ソウイチのメイドとしてのアヤ、として既に使っています。

ですが、クドウはレンジの協力者であり、レンジをサポートする為に動いていますのでレンジのメイド、という解釈も出来ます。

クドウが留守、という事が、ここでは恐らくはレンジのメイドとしてのアヤ、がいないという解釈で良いと思います。

アヤはグリフィン退治にクドウの力を借りたいと言い、討伐依頼があればすぐに動く、と言っています。


治療院にいる2人をソウイチとヤヨイに例え、それを助ける為に王家の守護魔獣グリフィン討伐をする、という解釈でいいと思います。


「良いじゃないですか。そういうのが。こうやってゆっくりと話して、笑っていられたら。まだまだ平穏には程遠いのかもしれませんけど、折角の平和な時間なんですから」


「・・・そうだな」


ソウイチが絡まず、そしてもう少し常識と呼べるだけの貞操観念などを持てば極普通の女性だと言えるアヤがいます。


ユーイチローは墓守をしていて、一回目の魔神討伐の時に恋人が死んで、その墓を手入れしています。

その恋人の妹と今は住んでいます。


墓にいくと、その妹が、墓を手入れしているユーイチローをじっと見守っています。

これで、死んだ姉=かつてのアヤ、妹=現在のアヤ、ユーイチロー=レンジの比喩になっています。

美人局しているとは思っておらず、レンジを純粋に慕ってくれていたと思っていた頃のアヤ、への想いを持つレンジ、を見つめるアヤ、です。


ユーイチローは左腕を失っています。


「毎日、墓を見ているのか?」


「そんな、毎日ってほどじゃ。今は、週に一回くらいですよ」


「・・・そうか」


これが計画として、レンジにそろそろ忘れたらどうだ、と告げているものと取れます。


「そういえば、アヤちゃんとヤマダ(レンジ)さんが二人っきりって珍しいね」


「ん?」


「まあね」


ここで、ソウイチ達の計画通り、アヤはレンジとパートナーになるように振る舞います。

そしてようやく妹が会話に参加します。


「こちらはセラウィ・ゲルニアさん。セレスさんの妹さんです」


「・・・初めまして」


ここでようやくレンジは展開が自分に好ましくないものだと気づきます。


「今、一緒に暮らしているんです」


「はい?」


計画で、レンジとアヤがパートナーになる、結婚する、という内容になっている事に二人で驚きます。


「うん。待たせてごめんね、セラさん。アヤちゃん達は、これからどうする?よかったら、晩御飯でも・・・」


「あ、いえ。いいえ。今日は遠慮しておこうかなあ、って。ねえ、レンジさん?」


「そうだな。うん」


二人仲良く揃って断ります。


「レンジさん。知っていましたか?」


「いや。知らなかった」


お互いの情報共有しています。そんな計画あったのか、と。

恋人関係程度ならアヤも我慢したのかも知れませんが、結婚までは了承できないようです。

肉体関係になるのに抵抗はなくとも、名実ともに夫婦は嫌なのでしょう。


「優子さんも、知らなかったのかな・・・」


「どうだろうなあ」


二人でユーコが計画した事かを考えています。


10話『そんな戦いの無い日に3』で、グリフィン退治をします。

グリフィンの数を調査する時にムルルと会話します。


フランシェスカを旅に連れて行くか、という話になります。

フランシェスカには学業があって連れて行くのは難しい、という展開で、エルフレイム大陸に'レンジを慕うアヤ'は連れて行かない、となります。

ですが、フランシェスカが望めばフランシェスカ次第と言います。

今後のアヤの行動次第、という解釈になります。


宿屋に戻って、アヤに貞操観念を教えるかのような会話になります。


「気にしろ。もう大人だったら、ほいほい男の部屋になんか入らないぞ。普通は」


「・・・そうなの?」


「え、あ。そう・・・じゃないかな?」


その後、フランシェスカの実家の食事会に招待されます。


「ああ、明日は腹いっぱいご飯を食べて良いぞ、ムルル」


「・・・そんなに食べない」


フランシェスカの実家、という事で、レンジの修正案の内容で展開が進みます。

ですが、ムルルを使って、そんなにお勧めできない内容だ、とレンジに伝えているとも取れます。

修正案はアヤもしくは'フランシェスカ=レンジを慕うアヤ'をエルフレイム大陸まで連れて行くかどうか、です。

チェスの対戦相手に名乗りを上げたからの展開だと思います。

それがなければ、レンジはグリフィン討伐に参加せずにそのままエルフレイム大陸に向かうでしょう。

その場合はアヤが一人でグリフィン討伐をして、最悪は死ぬ事になると思います。

死ななくてもアヤの相手は貴族の次男や三男など、という展開です。


11話『そんな戦いの無い日に4』で食事会に向かいます。

ムルルがシューズで地面を軽く蹴ったりを繰り返しています。

レンジが墓穴を掘る、という表現でしょう。


アヤは踵の高いヒールを履いており、履き慣れていないのでレンジの腕を掴んでいます。

ですが、ソルネアは高いヒールの靴を履いても問題ないように行動しています。

これでアヤの行動が実は演技だ、という事を表わしています。


屋敷に到着し、当主からの挨拶を受けます。

当主は低姿勢で夫人がそれを嗜めます。夫人が主導権を持っている夫婦、と取れます。

深読みですが、これでレンジ=当主の表現に見えます。

食事の後にフランシェスカの事で当主夫婦と話をします。


「アレは、争いが嫌いな性格だと思っていました。蝶よ花よと育て、心優しく成長し・・・ですが魔術に目覚め、その道に進んでしまいました」


これはアヤを表わします。魔術=正当な方法でない行為と解釈できます。

ソウイチの企みに加わっている事を表わしています。


「私は危ない事などしてほしくないですし、家は商家です。この家は継がせるのは難しいですが、商家の娘として過ごし、カラフィナ(次女)のようにその道の男性の元に嫁いでくれたらと思うのです」


「申し訳ありません。娘たちの事となると、夫はどうにも周りが見えなくなってしまいまして」


「いいえ。私も同じ男として、その気持ちはよく分かります」


「そうですかっ」


ここで、アヤはコウタロウと一緒になって欲しかった、というようにも取れる発言がされます。

ですがここでは異世界人のアヤは同じ異世界人の男性と結ばれた方がよい、と無理に解釈しておきます。

次の台詞がレンジの心情だからです。

戦う必要のない男性の元にアヤを嫁がせるのが目的なら、チェスの相手として参加する必要がないのでその解釈もできません。


ここから話はフランシェスカを冒険者として連れていってくれ、という内容になります。


「いいえ。あの子は誰に似たのか、なにかと自分一人で抱え込もうとするところがありますので」


この台詞で、アヤが誰にも話せない問題事を抱えている、と表現されているようです。

フランシェスカを連れて行く条件として、グリフィン退治で試験する、とレンジは言います。

話を終えて退席してアヤと話します。


「勝手に決めてすまないな」


「いいですよ。フランシェスカ先輩がそう望んで、レンジさんがそれでいいなら」


「・・・危ない旅だけどな」


「ふふ」


レンジとしてはアヤに少しはこちらに好意を向けて欲しい、とも解釈できます。

しかしレンジ自身もそういった可能性が低い事を認識している、と取れます。


「私も一緒です。一緒に守りましょう」


「ああ」


「頼りにしているよ」


「はい。頼って下さいーーーたくさん」


>そう言った直後、慣れないヒールだからか、何もない所で躓いてしまうアヤ。


手伝うけどあまり頼らないでね、という事です。



12話『狩りと試験』で、宇多野さんから手紙が届きます。

グリフィンをさっさと片付けろ、という内容のようです。

近くでアヤとソルネアがチェスで対戦しています。


「いんや。出目が裏だと嫌な予感しかしないんだよ」

・・・

「何か不安でも?」


「ん?」


「何が?」


「レンジさん。何か不安な事があると、いつもエルを弾いていますから」


「・・・そうか?」

・・・

「まだまだ死にたくないからな」


「もう、演技でもないですよ?」


>アヤに謝ると、チェック、という声。どうやら、盤面の戦いは終局に向かっているようだ。それとも、今までソルネアに合わせて打っていたアヤが本気を出したのか

・・・

「はい。ソルネアさんも、随分強くなりましたね」


ここの会話で、まだアヤのほうがソルネアより強い、という事でソウイチの、レンジを殺すという計画はまだ成功しない、と解釈できます。

ですが、別解釈で、アヤがいなければ魔物に勝てないレンジに、主導権を握るのは自分だ、と告げているにも見えるのが問題です。

ごった煮していて、どれか一つに絞ってくれると解釈しやすいのですが、あえて混ぜる事で話を組み上げているのでどのようにも解釈出来てしまう内容になります。

レンジとアヤのチェスの対戦は主導権争いと解釈できますが、それとは別にソウイチの計画があるのでどちらでこの表現を使っているのか分からないです。


「それに、一番の問題でうけど。人に限らず、何かを自分の意思で操るというのに抵抗が・・・」


「そうだな。その方が良い。うん」


アヤ自身がソウイチに操られているからそう思うのかも知れません。


アヤはフェイロナ達を呼びにいき、ソルネアとレンジが話をします。


「俺ももうすぐ出るけど、お前はどうする?」


「着いていきます」


ここでまだアヤがレンジについていく気があると示します。

ユーコの使い魔の小鳥も連れていきます。恐らくこの小鳥を通してユーコは見ています。


「お前はもう少し、自分がやりたい事を口にした方が良いぞ」


アヤがいまだにソウイチの指示で動くだけ、それかレンジに依存したままである事に対する言葉だと思います。


「レンジ、後でチェスを指しませんか?」


「・・・どうしてそうなる?」


「先ほど。私のやりたい事を、と」


これで主導権争いがしたい、と解釈出来ます。

ソウイチの計画はレンジを殺す事だと思いますが、アヤとしてはアヤを通して操る事で済ませたいのかも知れません。


ギルドにいって、グリフィン討伐の依頼を出そうとするレンジですが、既に討伐依頼が昨晩の内に王都から出ています。

これでユーコがこの展開に乗り気ではない、と示しています。

レンジの行動が乗り気ではない、と思えるようになっているからです。

あえて依頼が出てすぐではなく、遅くに依頼を受けに来る、という状況を作っています。


「あれでも結構、可愛いものが好きなんーーー」


>そこまで言うと、また小鳥から頬を突かれた。


「かかか。使い魔と主人は一心同体、その鳥が見て、聞いている事は主人の姐さんにも筒抜けだぞ、レンジ」


微笑ましい光景ですが、ここが小鳥を通してユーコが見ている、という根拠です。

小鳥を細かく操る事も出来ているようです。


「それで。グリフィン討伐の依頼は受けるのか?」


「・・・ああ。明日の昼に動くから、その時間帯はあまりメルディオレから人が出ないようにしてくれ」


ここの会話は、ソウイチの計画で動く連中を近付かせないでくれ、もしくは、第三者は排除して、それでも動く連中はソウイチの仲間だから捕まえてくれ、というような内容だと思います。


13話『小さな小さな、一歩』でレンジだけがユーイチローに会いにいきます。

ユーイチローは左腕がなく、かつての恋人の妹と夫婦同然で生活しています。

ユーイチロー=レンジ、セラウィ=アヤ、の比喩です。

ボロボロの家、は現在二人の生活空間がその状況だ、という事です。

家の狭さについての会話で、


「ええ。狭いから、何がどこにあるかがすぐ分かるし、小さな声でも相手に届く」


「そして何より、冬の夜は寒いですから、ベッドの上でくっつかないといけない」


>ユーイチローがそう言った瞬間、カチャ、と音を立ててティーカップが置かれた。

>その視線はとても冷たくて、どう性して愛し合っているとはとても思えない、先ほどまで鼻唄を歌っていた人とは、まるで別人だ。


ここまでの流れで、レンジとアヤになってもらいたい関係を示しています。

ユーイチローの左腕がない、という部分で、精神性のもの、恋愛感情だとか夫婦になりたいだとか、そういった事は一切ない、と表わされます。

セラウィの態度で、アヤの側が肉体関係を望んでいないからそれも受け入れろ、という解釈にもなります。

つまりは偽装結婚でもいいからとりあえずアヤを嫁に貰ってくれよ、という展開です。


「そういえば、エルさんは?」


「置いて来た。アイツは最近、また小言が増えて来たからな」


エルはもう居ない、と案に示します。


「珍しいですね。昔は、エルさんといつも一緒だったのに」


「そうでもなかっただろ・・・多分」


「何かあった?」


「・・・分かるか」

・・・

「エルが死んだ」


この会話で、もうユーイチローが知っている昔のアヤではない、と告げています。

ユーイチローは計画に従って動いていただけなのでそれを知りませんでした。

知る事で、レンジに同情し自分の意思を示すためにセラウィに退席してもらっています。

ユーイチローはレンジの意思を尊重し、一緒にならなくていいよ、と伝えています。


「知るか。お前が幸せそうだから、口が滑ったんだよ」


この部分で、提示されている展開は幸せなものではないよ、と伝えたかった、となります。


「じゃあな。今はアストラエラの依頼でバタバタしているが、それが終わったら、また顔を出すよ」


「・・・いや、今日は何をしに来たんですか?」


'復讐者'の呼び名を持つユーイチローに討伐依頼の手伝いを頼みません。

討伐の解釈に関係してしまうのでそこで書きます。


「ああ。まだ居っていない。それに、エルメンヒルデにも。あいつは、俺達と旅をした事は覚えているけど、俺との事は覚えていないんだ」


「ーーそっか」


>その肩が落ちる。それは、昔の仲間が変わってしまったと知ったからか。


アヤはもうレンジの事などどうとも思っていない、と解釈できます。


「ヤマダさん、頑張って」


小さい声で、他に聞かれないようにユーイチローは言って、訪問は終わります。



14話『グリフィンの王1』で討伐に向かいます。

使い魔とソルネアは留守番です。

ソルネアはレンジの身を案じ、それにレンジが戸惑います。アヤがそう思っているとはレンジは思っていなかったからです。


「分かった。ちゃんと戻ってくる・・・約束だ」


だからレンジは約束します。

この後のやり取りは、レンジのやる気が表情にまで出ている事でフランシェスカやムルルがそれに反応しています。


餌を配置して罠を張って待ち構えます。

レンジが一回、見本を見せて次がフランシェスカだったのですが普通のグリフィンが2匹やってきます。

そのため、レンジが囮になりフランシェスカが攻撃するという作戦になります。


15話『グリフィンの王2』で戦闘が開始されます。

2匹の内、1匹が餌に近付きます。その1匹を倒すのがフランシェスカの試験で、もう1匹は後でアヤ達が倒す算段になります。

レンジが誘導し、フランシェスカが攻撃しますが、致命傷を与えていません。

レンジが止めを刺します。

毎回2匹でソウイチとヤヨイを表わしているように思えます。


「ほれ」


「・・・私もか?」


この部分は深読みすべきか分かりませんが、以前のレンジ(アヤに騙されていると気づいていないレンジ)も喜ぶ、と解釈できるかも知れません。

その後、待ってもアークグリフィンが現れないので巣へ向かいます。

向かう途中、フランシェスカが山歩きに疲れる描写があります。

レンジを慕うアヤ、が弱っている、と解釈できます。


「いや、天気が崩れそうだなぁ、と」


先行き不安を示します。


アークグリフィンは雌で、そこにもう一匹それより小さい雄がいます。

アークグリフィン=アヤ、雄=レンジで、アークグリフィンは卵を温めています。

これを討伐するということは、アヤはレンジとパートナーである事を拒否する、という表現にもなります。


ここでは話をきれいにするため、ソウイチ達を援護するための意志表示をしたが、その意志表示には、アヤとレンジがパートナーになる、という意志表示を拒否する形になるが、実行した、としておきます。


レンジ側が、アヤにその気がないのは分かっているんだよ、と言いたく、そうなるようにイベントを組み、アヤに実際にどうするんだ、と試しているとも取れます。

また、ソウイチ達を助けるんだとすれば、レンジとアヤがパートナーになる、という選択はなくなるよ、とも取れます。


アークグリフィンですが、深読みして、'Ark'ではなく'Arc'と捉えて'曲がった'と取ります。王家を守護する魔獣であるが、どこかねじまがった、と解釈して、これがアヤだと言っている可能性があります。


「アヤ、フランシェスカ嬢を連れてメルディオレに戻るか?」


「・・・戻りませんから」


「そうか」


アヤがレンジとの未来を捨てる決意をする、と取れます。

結婚して母親にならない、と取れます。


ここにユーイチローが来ていた場合の解釈がまた微妙になります。

'復讐者'がいる、という事で、ユーコが指示したアヤXコウタロウの関係で被害を被った為にアヤとレンジで復讐して、新たなパートナーになる、などと解釈できたりもするのでこなくて良かったと思います。



16話『グリフィンの王3』でアヤが魔法を行使するために嵐を呼びます。


「アヤはアヤ。フランシェスカ嬢はアヤにはなれないって事だ」


フランシェスカ=レンジを慕うアヤ、は現在のアヤには慣れない、という表現になります。

落雷の魔法でアークグリフィンを一撃で倒せる予定でしたが、アークグリフィンは無傷です。

理由はアヤが故意に外したから、です。


アークグリフィンの背中にしがみつくと、アークグリフィンが空を飛びます。

雄のグリフィンに襲われますが、そちらに鞭を絡ませて移動します。

レンジが離れた事でアークグリフィンを攻撃できるようになったのでアヤはもういちど落雷の魔法を使います。

ですが、これも意図的に外されます。


アークグリフィンがレンジを襲い、レンジは逃れるために雄のグリフィンから離れ、地面へと落下します。

落下都中で雄のグリフィンをレンジがエルメンヒルデを弓に変えて倒します。

それを見て、アヤはアークグリフィンを石槍の魔法で倒します。


ここの解釈が微妙です。

ごった煮なので、いくつか解釈が出来ます。

アヤは心のどこかでレンジとの関係に思う所があって、アークグリフィンを倒す事が出来なかった、自分の意思でレンジと結婚し母親になるという選択を否定し切れなかった、と解釈出来ます。

また、アヤがこの選択を否定したんじゃない。したのはレンジだ、と言い訳が欲しかった、とも解釈できます。レンジが雄を殺すまで待った、つまりはレンジが夫になるのを拒んだ、という結果が欲しかった、となります。

次に、主導権争いで、アヤが助けなかったらレンジは死ぬよ、という事を示し、アヤが上位だ、としたかった。

最期に、ソウイチの計画に従って、レンジを事故死にみせかけて殺したかった、と解釈できます。

どれか分かりません。


最期の解釈が話の展開ではされています。

但し、ネタバレですがアヤは出来れば殺したくないと思っているようです。魔術か何かでソウイチ達に監視されている可能性があるため殺そうとする振りをしているとも取れます。

だから、少し前のアヤとの会話で「頼って下さい。ーーたくさん」と言って躓く、という描写があったとも取れます。


落下するレンジをムルルが助けます。


「巣を始末したらな」


ここの台詞で、王国が用意した、レンジとアヤが結婚して子を成す、という計画は潰れます。


「また、助けられてしまいました」


「気にするな。助けたつもりは無いさ」


「俺としては、一緒に戦ったつもりだ」


「ふふ。はい・・・はい」


ここの会話も解釈が微妙になります。

フランシェスカが言った「助けられた」がレンジの心境を伝えている可能性があります。

別解釈では、アヤはレンジを殺す命令を受けているが、殺したくない。だがその振りをしないといけないから、そう行動した結果、レンジはなんとか助かった。アヤとしては命令に背いた結果にはならないので疑われる事もないから、助けられた、と解釈できます。


17話『友人』で宿屋に戻ります。

レンジは戦闘で負傷し、'右腕'がかなり痛いようです。

アヤの裏切り行為を表わしています。


「芯が残ってないからな」


で、アヤの心が篭っていない、と解釈できそうです。

ここでリンゴなので、罪の林檎、か禁断の果実、を食す、かも知れません。

アヤ達が出掛け、ソルネアと会話します。


「レンジ。貴方が生きている。・・・それだけでいい」


この台詞でアヤがレンジの死を望んでいない、と取れます。


「約束しなくても、ちゃんとお前をアーベンエルム大陸まで連れて行くさ」


「それは心配していません」


「・・・そうなのか?」


魔人=人類の敵、の座につく、という事が決まっている話し方です。

レンジに死んで欲しくないが、ソウイチのいいなりを止める気もない、という事になりそうです。


「そういえば、お前は初めて会った時から、俺は負けないとか、勝つとか言っていたな」


「はい」


「どうしてそこまで断言できる? 言っちゃ悪いが、俺はそこまで強くないだろ」


「分かりません」


「・・・あれだけ断言して、またそれか」


「ただ。私はあなた達の力を知っている」


ここの会話は、アヤがかつての、父や兄のような頼りになるレンジを信じている、という事でしょう。


ダグラムとユーイチローが見舞いに来ます。

この組合せで、もしかすると、ユーイチローには元々周辺の監視を依頼する予定だったかも知れませんが、作品に書かれていないので分かりません。

見舞いの品に果実を一杯もってきます。

先ほどのソルネアの結果で色々と分かったからかも知れません。場合によれば、周囲にうろついた宗一達の仲間を捕らえたのかも知れません。

ダグラムの位置付けからどちらかわかりません。


>そう軽く口にして、アヤが切り分けてくれたリンゴの最期の一切れを口に含んで一気に咀嚼する。


「お前が居なくても、余裕で勝つつもりだったんだよ。たかがグリフィンだ。ネイフェルと一対一で戦う事に比べたら、雑魚も良い所だ」


嘘をつく、を表現していると思います。


「・・・だから心配しなくていい。気にせず、お前はセラウィさんと幸せになれ」


>ユーイチローがポカンとした表情で俺を見る。その表情が面白くて声に出さないようにして笑うが、身体中の痛みに全身が引き攣った。それでも面白かったので、無理をしてでも笑ってやる。

>俺がその一言にどんな感情を乗せたのか察したのだろう。ダグラムは皮の剥かれていないリンゴを豪快にかじりながら満面の笑顔で笑っている。勿論、豪快な声でだ。


レンジは内面では悲しんでいるのに、見栄を張って大言壮語しています。セラウィとの事を普通に告げるとレンジがアヤとの関係でそう望んでいると解釈できそうですが、嘘を言っているので、それはもうない、と示しています。その悲しみがわかるダグラムは、その嘘を、皮の剥かれていないリンゴをかじる事で、まるまる受け入れる、と示します。


「楽しそうですね」


ここは解釈が難しいです。アヤもその嘘を望んでいると解釈出来なくもないのですが、それとも内面が分からないから表面上だけを見ている、とも取れます。




5章では、アヤとレンジの関係がもう元には戻らない、という事が示されています。

ソウイチに操られるアヤは、レンジの殺害計画に加担しているのでレンジもどこか割り切ってしまっています。


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