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自分用レビュー  作者: くーくま
38/224

自称悪役令嬢な婚約者の観察日記

悪役令嬢もの。

裏がないので娯楽小説してます。


評価は「読んでよい」ものです。


悪役令嬢の視点ではありませんが、悪役令嬢ものです。


粗筋は、自称悪役令嬢なちょっと残念なバーティアが、婚約破棄でぎゃふんされるために奔走する、というものです。

ですがバーティアは主人公セシルを熱愛しています。

そんな自身の感情を抑えながらもセシルの為に見事ぎゃふんされてみせると意気込むバーティアを愛でる作品です。


この話自体にはほぼ裏がありません。

だって書いているんです。裏が。


この話であえて裏ルートを考えるなら、ハニートラップです。



主人公セシルは有能です。有能すぎて、何もかもが退屈であり、また、周囲の人物の人間臭さが理解できません。

なので、こういった人物はこの話でも出てきますが、普通の人間とは違う行動をします。

全くの無関心になったり、一つのものに執着したり、と様々です。


ですから、王達は計画を立てます。

女に執着させて、あわよくば操ってしまえ、と。


その度合がどこまでかは話の中には出てきません。単に暴走しなければよいとしたのか、操って利益を出そうとしているのか、という部分はお話の外になるでしょう。



もうひとつ、この話は場合によっては、'蛙'扱いされたセシルという人物が実は低能だが、うまく操れるので女で操った、という解釈も出来てしまいます。が、これの根拠もやはりお話の外になります。


なのでここではハニートラップルートで進めます。




裏ルートの前に表について書きます。


内容は良いです。悪役令嬢ものの一解釈として、その攻略対象となる人物視点で書かれていますので、趣向を凝らした、と言えるかも知れません。

話のアクセントもあり、'運命の乙女'というものの展開もわかりやすく、作品の個性が窺えます。

表は読んで頂ければ分かります。最初の方を読んで合う合わないを決めれば後を読むべきかは分かります。



裏ルートですが、それほど書く事もありません。


セシルという有能だが、王たちには扱いきれない存在に頭を悩ませた結果、ハニートラップで操ろうという結論に至ります。

通常の行動などではとてもじゃないが関心をひく事も出来ないので工夫をします。

バーティアの登場です。

バーティアの解釈ですが、本当におバカ、である場合とおバカな振りをしている悪女、の2通りがあります。

悪女ならうまくセシルを騙し通せた、もしくはその行動に興味を示したセシルがどこまでそれを続ける事が出来るかを楽しんでみている、となります。

おバカバーティアの場合は、一般人とは少し違う反応を示すバーティアが次にどんな行動をしてくれるかという興味がセシルを楽しませる、となります。



おバカバーティアの場合、バーティアの発言は周囲の人物が吹き込んだものです。

騙したい人物がいるとします。その人物は狡猾もしくは知謀に長ける人物だとします。

そういった場合にどのような手法が存在するかと言えば、頭の悪い、だが信用出来る人物を使います。

その頭の悪い人物に錯覚させ正しいと思い込ませたものを、頭の悪い人物の信用と発言によって知謀に長けた人物に信じこませる、という手法です。

この頭の悪い人物がバーティア、知謀に長けた人物がセシルという事です。



この種類のハニートラップの原型、と言うか有史に残るもので古いのは'アラビアンナイト'です。

いつまでも、と言えるだけの長い話で時間稼ぎをするが、興味を持たせ、行動を変えさせる影響を与える、というものです。

どんなものも使いよう、という事なのかも知れません。



人間、冷徹や非道かと言える場合でも自身の興味のあるものを簡単に捨てたりしません。

だから興味のある、捨て難い存在だと思わせる事が出来れば捨てられたりしません。


だからこそのバーティアです。話の中でも出てきますが、セシルはバーティアがいるから王国を大事にする、と言っています。



バーティアが示す前世の記憶部分は主なものとして伝染病とクールガン、後は父の汚職、ですが、どれも王達で作れる内容です。

この話の重要な点は、場合によっては、それでも良いか、とセシルに思わせる事ができた、という展開です。


そのハニートラップ成功により、その恩恵を受ける事ができる側からすれば儲け物です。

利益が'無い'が利益が'有る'になります。

本来なら自分達には手の届かない利益を得る手法を、自分達の能力を伸ばす、といった方法以外で持ってしまう、という状態になります。

この話題はここではこれ以上は触れません。



総じて「読んで良い」ものです。

展開を書かなかったのも、読めば分かるもので、最初を読めば自分に合うか合わないかがわかるものだからです。

裏のない娯楽小説、という娯楽小説らしいものになっています。


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