お前みたいなヒロインがいてたまるか!
途中止(続き読む気あり)。
悪役令嬢もの。
スキャンダルありです。
それ以外はひどい展開はないと思います。
節子「スキャンダル・・・、なんでいれてしもたん?」
評価は「良くもなく悪くもないもの」。
スキャンダルがなければ、ほのぼの系で「読んで良いもの」と言いたいです。
時代設定は現代です。
粗筋は、転生者で悪役令嬢に転生した主人公椿が、バッドエンド回避を目指すものです。
書き方はほのぼのしてていいのですが、
前書きの通り、「スキャンダル・・・、なんでいれてしもたん?」と言ってしまいます。
ええ、勿体ない。ないほうが良かった的な話です。
そこで個人的な評価はぐんと下がりました。
それを見ないなら良いと言える内容だと思います。
ほのぼの系を読みたいなら。
50話くらいまで読みましたが、そこで読めてます。
スキャンダルがなければ楽しく読めていたのですが、それがあるために読み辛くなり暇な時にでも読もうかという程度のものに感じてしまいました。
現代風の作品でなろう小説では良い方の作品だとは思いました。
派手なものや戦闘もので人気を取るものでもなかったので読んでいたのですがスキャンダルが挿入されていました。
そこからの展開でそのスキャンダルの影響が見えるので途端に読み辛いものへと変化しました。
なので途中で止めています。他の読むものがなければ読むかもしれませんが、口当たりが悪いです。
1〜24話までは主人公椿と、その従兄弟で乙女ゲームで攻略対象でかつ本命になる恭介達が順調に成長する話です。
椿は美緒という乙女ゲームの主人公だが病的な考え方をする人物から恭介を守るために行動しています。
24話にスキャンダルがあります。
佐伯という人物が登場します。学園の理事長の親族であり、同級生です。
椿は学園内から学園の入口まで行こうとして近道をしようとしますが、一部周りから死角になる場所を通過する時に事件が起きる、というものです。
この根拠が薄いです。
学園の設定は超セレブ校なのでそんな所に死角は作らないでしょう。何重ものカメラの警戒網があるはずで不審な人物は記録に残るでしょう。
また、スキャンダルは内部犯のようです。ですが、やはり外部周辺にそんなザルな警備箇所は作らないでしょう。
あるとすればもっと奥の場所で内部の人間しか入れない場所になり、そうなるとやはりカメラの監視があるからそんな所で犯行を実行するお馬鹿な生徒がいるとは考えられにくいです。
でもまあ発生したとします。椿は大体一人で行動していますので狙いやすいとも言えます。
佐伯の登場シーンで、その周りから死角になっている場所で佐伯と出会い、佐伯を驚かしてしまいます。
佐伯はびっくりしていくつもお菓子を落としてしまいます。
その内のひとつを椿が食べた、という描写があります。
お菓子を'犯し'と読みかえていいのか判断がつきかねますが、犯罪に手を染めた人物がいた、という事を表わします。
ここで佐伯が登場していますが、これは学園側が取りこぼしたお菓子=犯罪者、という事でしょう。
その内の一つを口に入れる、です。
別の場所にも書きましたが、下品な表現として、女性の上も下も'口'と表現される事があります。
で、'口にいれる'という事実が突き付けられます。
そこで、『君は生まれたての仔鹿か』という表現がありますが、これが椿の態度だったのでしょう。
その後に、「誰にも言わないでください」という発言がありますが、ここは椿に対しての脅迫でしょう。
そして、お菓子は'庶民のお菓子'です。
ここで恐らくは、成り上がりで金持になった子息が徒党を組んで椿を襲った、と解釈すべきでしょう。
素行そのものがまだ庶民、というものだと思われます。
ここで交換条件の話ですが、
「周りにばらされたくなければ言う事を聞け」
という展開から定期的に椿を呼び出す展開になっています。
発言そのものは
「新商品や期間限定商品があったら、私もご一緒してよろしいかしら?」
という分で、これからも定期的に呼び出すぞ、という話の展開になっています。
さて、このスキャンダルについてです。
この日、椿の祖父が倒れ、椿の迎えが遅くなります。
その際に発生するのですが、これは祖父などのが意図的に調整したものかがわかりにくいです。
椿はどちらかと言えば後継者でもなく、その父親の血のせいで庶民に近い存在です。
なので、使い捨てと言えば聞こえが悪いですが、最近台頭してきた連中でブラックからグレーな連中で、椿の実家であり本家である水嶋家に敵対する派閥を排除するためにあえて隙を作らせた可能性はあります。
そうなると無茶苦茶ダークな話になって読み辛いです。
スキャンダルの発生根拠が薄いですが、とりあえず発生したとみなします。
何故ならその後の展開がスキャンダルが発生した前提で進んでいるからです。
25話で佐伯と椿の密会の場所が飼育小屋の近くで人目につかない場所になっています。
そして周りを誤魔化すために飼育小屋にいたという振りをします。
ここで'飼育小屋'です。
これは蔑みの類ですが、庶民や平民を豚や家畜とみなすことがある、という事です。
だからここでの飼育小屋で、そういった類の人物がいる、という事を表わします。
つまりはここで椿に対する脅迫からのレイプが行われた、という展開になってしまっています。
別解釈で、相手は本当に佐伯だった、というのがあり得ますが可能性は薄いでしょう。
本当に金持ならそこからの不利益がどれだけになるかがわかっているからとてもじゃないが選択できない類のものです。
25話の最後の方で、恭介と椿の趣味が合わない、という部分ではすでに椿は自分は恭介に相応しくない、と示しています。
26話で、七夕パーティーのトイレで貧血を起こしている女性を助けます。
女性を助けるのですが、貧血です。'生理中'の貧血はよくある事だと言われています。
この部分で椿の被害について匂わせた展開になっています。
27話で中等部になったら美緒が登場する事になっています。
この話でもって、中等部になって皆が性的な事に関心を持つ年頃になった時に、椿のスキャンダルはいやが応にも周囲に噂されたりする、という展開を暗に示します。
ここでは伏線なのかの判断が出来ませんが、椿への犯行計画の大元が美緒とその実家なのかどうかがわかりませんし、ここまでの話ではつながりません。
ここは単に周囲が椿のスキャンダルの為に動いている、と見るべきなのでしょう。
28話で佐伯と椿の密会が恭介にばれます。これが犯行そのものがばれた、と解釈するのが良いと思います。
ここでようやくです。
まあ、ダークな解釈で言えばここまで泳がせておいた、という事になりますが。
椿は恭介の'口に無理矢理お菓子をねじ込みます'。
ここでの展開は二通りです。犯行現場で現行犯で捕まえた、が一つ。
もう一つは恭介に事件を伝えた、というものです。
なににせよ、この時点でもう椿は呼び出しをされなくなります。
ここで事件を公開しない代わりに、佐伯を仲間に引き込みます。
学園に通う生徒の中に加害者がいて、かつ被害者もいて、それがレイプだとするなら、それが知れたら学園に来る事自体が危険という事になりかねず、入学希望者も減るため、これは佐伯とその親族にとって弱味です。
これを利用しています。
最後に呼び名についてのやり取りがありますが、これは恐らく距離感の変化です。婚約者候補から外れた、というものを表わすためのものでしょう。
ただし表面上は婚約者候補のままです。
29話で、事件を公開しないが、それがあった事実を示唆するためにイベントが設定されます。
新米教師の失態という形で、女性物の下着の落し物があった、という事でスキャンダルを示します。
下着が目の前にあるという事は'今は穿いてない'ということで、公衆の面前で、もしくは相応しくない場所で下着を脱いでいる、という事なのでしょう。
この時に、下着を実際に落としたのは椿のライバルとして登場している藤堂という人物です。
その人物があえて震えている、という事で'逆に'椿に関連したものである、と示しています。
そして椿は自分で名乗りを上げて下着を受け取ります。
これでスキャンダルについて、事件を公開する事なく、周知されます。
本人のプライバシーも保護されるべきですが、周りのリスクも同時に考慮されるべき問題だと言う事です。
この新米教師はその下着の件で椿からそのやり方は駄目だ、と指摘され、それにより周囲からも注意されて根に持つ、という展開が発生します。
それにより、椿に嫌がらせをしますが、更に、そこに佐伯からの援護があって、その教師は椿を見ると逃げるようになります。
これはスキャンダルを理由に椿を脅す人物が出てくる可能性を考慮してのみせしめです。
そういった事をするとこうなるぞ、というものです。
あくまで椿の身を守るためのものです。
解釈がうまく出来ていないのですが、藤堂はこのイベントのお礼に椿にある店のチーズケーキ(チーズはチーズファイヤー=休戦の語呂合わせかも知れません)を買うことにあるが、その店は'一見さんお断り'だそうで買えずに帰って来ます。これの解釈ができてません。
この展開なら椿は被害にあっていないという解釈もあり得る(このイベント自体は藤堂が用意したもので、そう見えたから準備しただけのものだ、と椿の側から事件そのものを否定した)のですが、これ以降もスキャンダルがあった前提で話は続きます。
ここまで書いておいてあれですが、椿の被害が一回だった可能性もあります。それ以降は佐伯との事件に関する調査のための会合、という線もありますが、飼育小屋描写があるのでそうではないのでしょう。
ここから後は結構読み辛いです。
レイプ被害にあった椿の状況を考慮して読み進める事になるのでもうなぜスキャンダルを入れたのか、と言いたいくらいです。
そもそもそのスキャンダル必要ないですよね、と言いたいです。
この話の展開として、最後のイベントに関連して、椿が恭介との婚約を破棄する事になる部分があります。
その為にあえて入れた、とも言えなくもないのですが、そもそもそのためにスキャンダルが必要ないのです。
椿の婚約はあくまで虫除けとして機能し、政略的な意味もなく、他に誰もいないなら椿でいいか、程度のものです。
だから相応しい相手が出れば婚約破棄する理由をどうつけても構わないものです。
なぜなら二人とも水嶋という家の人間であり、同意さえあればいつでも破棄できるからです。
だから、あえて婚約破棄という先にある展開のためのスキャンダルを発生させる理由がなかったりしたのですが、残念です。
31話でレオンが出てきますが、嘔吐する、は精神的に受け付けない、を意味します。
そして汚すのは椿のスカートです。
椿の被害についてのレオンの心情です。
「俺の事、嫌いになったか」
からのすこしのやり取りは、逆さ発言です。椿が「嫌いになった?」と聞けないのでレオンの側から言い出しています。
そのやり取りで、レオンがまだ椿を嫌いになっていない、という事が伝わります。
32話で椿は藤堂を自分の代わりの婚約者にしようと計画を建てて行動しだします。
スキャンダルについて書き終えたのでここ以降で、読んだところまで(50話あたりまで)での椿の立場の変化が分かる部分を少しだけ挙げておきます。
34話で七夕の役がかささぎの役で、主役ではない(もうひとりの主役が恭介ならその相手は椿であるべき)。
レオンは相変わらず実在か空想かの区別がつかないです。
35話で椿は大浴場ではなく、個室でシャワーを選びます。
こういった時、女性は大抵生理なのでしょう。
それをたしかめるべく、藤堂の友人で、蓮見という人物が体調が悪いと言って、部屋のシャワーを使うと言って残ります。
椿が先に使い、その後に蓮見がチェックする、という形で椿の状態を探ります。
ここで蓮見は椿が藤堂を利用するつもりがない事を確認しています。
37話で藤堂を恭介に近寄らせています。
また、恭介の父からの電話で恭介が父を「父さん」と呼ぶようになった、という発言ですが、庶民的な発言です。
これは椿に対する暗示です。
スキャンダルの為に椿をこれ以上学園にいさせるわけにもいかないので中等部から別の所へ転入しろと言う展開が出ます。
これはもう婚約者候補じゃないという事と、傷物だからお嬢様扱いできないよ、っていう話です。
それに対しては椿は自分の有用性で対抗して学園に残ります。
40話で椿の現在の義父の方の祖父と祖母が出てきます。
祖母はドイツ人で、椿のスキャンダルに対しての助言をします。
最終的にはレオンにつながるのでしょう。
41話でバレンタインのクッキーであえて恭介の分を重要ではないようにしています。
42話での贈り物のバレッタの模様が'桜'です。
商売などで、客の振りをしている商売人の知合いだとかを意味します。
賑やかし、とも言われます。
そういった存在だ、と暗に示していると思われます。
また、
「どうしても心苦しいとお思いであれば、私が就職難に陥った場合は水嶋で雇ってくださいね」
と椿が発言して、庶民になる気でいるのを匂わせています。
大体こんなものだけでも椿のスキャンダルが起きたかどうかは見えて来ます。
そのため、本当に読み辛い。娯楽小説が娯楽小説していないんですよ。
書き方は'なろう小説'では上手いほうなのでとても残念です。
まだ100話近く読めるのですが、他に読むものがない時にでも読む事にした私がいます。
総じて、良くもなく悪くもないものです。
スキャンダルがなければ、ほのぼの系で「読んで良いもの」と言いたいです。




