転生したので次こそは幸せな人生を掴んでみせましょう
途中止
女性向けファンタジー
転落バッドエンド
転生者設定で、子供が賢いという設定になっていて普通とは違う人生を歩む、というものです
転落バッドエンドものです。
転生者で前世の記憶がある、という事になっています。
そのせいで王族から目をつけられ、王子の婚約者候補?になる設定の流れのようですが、途中で止めたのでそこまではわかりません。
粗筋は、転生者で前世の記憶持ちでハイスペックな主人公がその能力を駆使してはちゃめちゃラブストーリー?でしょうか。
最後はお決まりの転落バッドエンドで従者と結婚らしいです。
そんなスキャンダルならなぜ読む必要があるのか、と言いたくなります。
それが読者が本当に読みたかった結末?作者が意図的にその結末が何か良いものだと思わせようとしていない?なんて言いたくなります。
読んでいてすぐに話の展開がおかしくなったのでちょっと感想欄を見るとヒントになりそうなものがあり、40話から前を探りました。
後、エピローグとその前の数話を読みました。
主人公リズは前世の記憶がある事をアドバンテージとして本を読んで更に知識を得ます。
そうして成長し、ある日王城に行って魔力検査をします。その際に王子と出会い仲が良くなります。
王城での魔力検査により素質があると判断されたリズには魔法の師匠になれる従者ジルがつけられます。
ここでいきなり重要なルートが出ます。すでにここで転落バッドエンド濃厚ルートです。
王子との出会いで王族に対して、権限もないのに宥めるお呼び'お願い'を平気でしてしまったリズ。
そしてその結果を表わしているのかもしれませんが魔力検査の結果で多大な(魔力|間力)を示したリズ。
王族と国にとっては基幹に居られては困ります。
なので、ハニートラップ始動、という事です。
その後に何回か王子にあっていますが王子に対していいように'お願い'できてしまうリズがどういった人物かを調べるために15話「対話」王と王妃がリズを審査します。
のらりくらりとかわすリズはアウトだったのでしょう。
16話「誓い」で従者ジルが実はリズを殺す為の間者であったという事実が判明します。これは近しい従者が主を害する、という事で、王子をリズが害する、という部分の表われ、とも取れます。そういった事してますよー、って暗に伝える為のもの?と言え、その為にリズにその光景を見せている、とも言えます。本人が気づいていないなら気づかせ、悪意をもっているのらもう気づかれているぞという牽制、とも言えます。
その16話でジルがリズを殺そうとしますが、リズは、ジルには私を殺す事は出来ません、と言います。これが15話からの展開だとすれば、ここでジルを殺す、という選択肢は未来にリズが殺される、という展開に結びつけられる可能性があります。そのため、リズはジルを殺しません。魔術師として仕えろと言います。15話でリズが言っている事です。
ここで流れの解釈が二分します。
次の誘拐事件はリズを殺すか行方不明にするかのどちらかを狙うか、吊橋効果でジルのハニートラップを狙うものと見る事が出来ます。
ですが、その次のエメンタール伯爵子息との対決はジルと仲良くするな、という展開になっています。これが「ジルと仲良くするなと言ったのに仲良くしているから自己責任だ」という既成事実作りのための展開であるなら方向性は正しくなります。ただし、ジルと、ジルを雇った父親と王族の意図が違う場合です。
これはまずないでしょう。ジルを雇った時点でその意図は同じでしょう。駆け落ちしてどうぞ消えてください、的な展開を狙っているというのが話の流れになっています。
「6歳」とされている部分の誘拐事件ですが、その前になぜそれが起きても良い事になっているのかですが、20話でリズの家に嫡男が生まれています。だからリズの重要性が低くなっています。また、それは、それまでのリズの行動で、リズは跡取りとしても相応しくないという判断がなされて次の子を作ったと言えます。
そして誘拐事件が起きます。従者ジルという存在がいながら、あえて雑踏の中を突き進み、そこで思わずジルがリズの手を離し、そのままそのタイミングで誘拐される、という考えられない事態が発生します。
まず貴族の令嬢なので従者のみでそんな場所にいきません。そこにいくならその意図があります。次にジルがリズの手を離した時にすぐに拐われる、という事態もタイミング良過ぎる、という事で意図的、と言えます。
どうにかして排除したい、と言えるでしょう。うまくいけばそのまま行方不明か死亡、発見されても遅ければすでに傷物で平民に落とすか貴族としては端の方にいるだけの無害な存在、と言える立場にする事を狙っていると言えます。
ですが、リズは自力で逃げ出します。こうなるとジルは困ります。誰にも知られずに死んでくれるとジルにとっては助かるのですが、街中をリズが逃げ回ってくれます。そうなると助ける事ができなかったジルも責任問題です。なので助けます。ですが、リズが殺されそうになる直前まで待ちます。吊橋効果です。また、精神的に依存させようとします。アクドイデスネ。
「7歳」でのエメンタール伯爵子息との対決はさきほどの既成事実の内容か、もしくは王子にリズを諦めさせるための計画にも取れます。
また、ここで設定が持ち出され、「父は下級貴族であった母を周囲の反対を強引に押し切って妻にした」というものが出てきます。その意趣返しとも取れます。以前に父がした事を、自分の娘がしたとして父はそれをどう感じるか、というものを見せるためとも見えてきますがこれはもう設定と見るべきか、リズを陥れるためにそういった皆で話を合わせてその設定にしました、というものかの区別がこれだけの分量しかない小説では見えてきません。
「下級貴族であった娘を周囲の反対を強引に押し切って妻にした」事から「下級貴族とも言えない男を父自身が反対しても周囲が強引に押し切って夫にさせる」という意趣返しとも取れます。これは少し深読みしすぎですので、単純にリズを陥れるための計画と見るべきでしょう。
エメンタール伯爵子息との対決で負けたら伯爵子息と結婚の約束になるのですが、リズは圧倒的魔力で勝ってしまいます。そしてこの後の殿下との会話になりますが、殿下はリズに魔力で適わない、という前提で会話を読むと会話文とは違う事実が見えてきます。後、殿下はリズに婚約を取り付けるために「リズより強くなる」と事前に言っていました。
「いや、私はリズが叱ってくれなければ、こんなに頑張れなかった。・・・これからも、頑張れない。リズは、凄いよ」
「これからも、頑張れない」ですw。殿下、諦めちゃいました。ここで物語はFinですねw、って感じです。
その後は、そうやって前提が変わったので会話も逆の意味が含まれます。
「リズは、私のような人気は、嫌いか?(勿論そうだよね?そうだと言ってくれ。でないと王子のプライドが保てん)」
となり、その後の会話も。
「リズが私の事を好きではないのを知っている(だよな?お前の側から婚約にならない条件を突き付けてくれるよな?)」
「・・・っ、」
ここでリズはその話の展開に口を挟めません。相手が好きではないよな?と言って欲しいと言葉の裏に込めているから好きだとは言えません。また、嫌いだと言えば不敬罪でアウとなりかねません。なので言葉を発する事ができません(こういった時は「嫌いではありません」が無難デスケドネー)。
「でも、まだリズは誰も選んではいない。私が選ばれる可能性だったある。そうだろう?(まだリズは俺を選んでいない。俺以外だって選ぶ可能性はあるよな?そうだろ?」
です。
まあ、処世術にだけ長けた人物がよくやる会話です。うまく使えば円滑に物事を動かすのですが、保身のためだけに使うと途端に駄目なものの出来上がりです。
この後は、魔導実験で被験体になるらしいです。あわよくば事故死で「あれは不幸な事故だった」ですね。
私は誘拐事件までの展開を読んで「あ、これアカンヤツや」と思ってエピローグを見て「やっぱりアカンヤツや」と判断しました。感想を見て40話以前を調べて伯爵の所を多少苦痛になりながら読んだのですがやはりアカンやつでした。
エピローグ数話前で父とジルが猿芝居で決闘し、ジルが勝って見事リズと結婚する約束を取り付ける、という展開にももう脱帽です。裏が見えていると「6歳」の所まで辿り着くのが結構辛い。
転生者、前世の記憶がある、という設定を消すとやらかした令嬢を始末するための奔走記でしょうか。
この令嬢のように親の代で強引に下級貴族の血が混ざると場合によっては「血が乱れて」粗相をするような子になります。もっともこの父の血統がどれほど良いかがわかりかねますが、徐々に精度を高めて行動の間違いをなくして、行動自体の精度を高めて行くのが「血統」なので、あんまりやらかすとこういったイレギュラーが起きますよー、的なお話とも言えます。
それが都合が悪いから「成り上がり」「玉の輿」がさもいいように扱われ、その思考誘導がされている現代だとも言えるんですが。
総じて、評価は「読んで悪い」です。
従者と令嬢の転落バッドエンドでも読みたい方は読んでみてもいいかも知れません。
基本的に嘘の記述で会話の運びや展開を偽っている、と言えます。会話の言葉に嘘はないが、主人公の心理描写などに嘘がある、もしくは強引な解釈をしている、というものです。
そういえば「ミスリーディング」という言葉がありましたね。誰かが別の作品の感想に書いていました。




