悪役転生だけどどうしてこうなった
タグ詐欺。悪役令嬢ものではないです。
第一部で読み止めました。
第一部で主人公が死んじゃってます。
第二部最初の方に替え玉比喩があります。
設定が暗いです。
お涙頂戴もの。そこからの逆転ストーリーもの。
裏側は領地乗っ取りストーリー。
二つの人形部分、修正忘れを修正しました。
設定が暗いからレイプの表現などがあまり目立ちません。
虐待、ゲテモノ食い、などおよそ読む必要があるのかどうかわからないです。
ごった煮なので途中で話を続けるのに矛盾が生じ易いようです。
全体的にどうなの、と言えます。
表裏交えてそうな内容ですが、補強する情報が足りないようで、ちょっとあいまいすぎる気がします。
お涙頂戴ものです。
書籍化の影響か、そもそもそうだったのか、が疑わしいですが、それ以降にギミックが放りこまれています。
恐らくはゴーストライターあたりか編集者あたりが調子こいて話題になりそうなネタぶっこんだ、というのがありそうです。
無駄に設定が暗いです。
第一部のあらすじですが、悪役令嬢に転生した主人公が2歳の時に、家族を毒殺します。
家族は非道な行いも平気で行う連中で、自身の将来の為には殺すしかない、と判断した、という設定です。
主人公の家であるカルディア家の横暴により、荒れた領地を経営するために後見人である伯爵が訪れます。
その伯爵の元、領地を立て直している際中に隣国が国へ攻め込んできて、それの援軍として参戦し、そこで主人公は死ぬか廃人かどちらかになる、というところで第一部完です。
作品としてはここで終了、です。お疲れさまでした、です。
派手な描写で人気を集める類のもの、と言えます。
表側から展開を辿ります。
非道な一家であるカルディアのたった一人の生き残りである主人公エリザは伯爵の庇護の元、成長します。6歳近くまでは何事もなく屋敷に軟禁状態で過ごします。その後に、伯爵に毒殺の主犯がエリザなのではないか、と疑われる発言をしてから話が進み始めます。
エリザは3ヶ月程訓練と称して兵と同じように訓練させられるのですが、6歳児には苛酷なまでの内容で虐待になっています。これはみせしめです。父が行った罪で領民はエリザを憎んでいるので、後遺症の残らない程度にとことん痛めつけて周りの兵士がエリザを殺そうとしないようにしています。また、罰としての面で周りの兵士から見ても、感情的にまだエリザを許せるという状態まで持っていこうとしている工作です。
虐待されている側からすればたまったものではないですが。
みせしめ以外の目的ではする意味がない苛酷な訓練です。体が出来上がっていない人物に過度な訓練は害にしかなりませんから、普通に考えると行われるものではないです。体壊して後遺症になれば、それ以降の成長を阻害して、育った後に逆に弱くなります。本末転倒な訓練などする意味がないです。
悪食、ゲテモノ食いですが、酷いです。
鳥と兎はまあ良いでしょう。
蛙、蛇、蜘蛛、爬虫類、蝉となります。
5話に書いているようにこれら寄生虫がついているものです。それでも食べるなら、という事で食べ方を書いています。
この方法と同じ理由で極普通に日常で食べているものに烏賊があります。
烏賊は表面にびっしりと寄生虫がこびりついています。そのため、適当なサイズに切って食べると大変な事になります。
なので、細かく切ります。いかそうめんの出来上がりです。
これと同じ事をする必要があります。
虫の類は寄生虫がある前提で扱う必要があります。蝉は地中にいる間にたくさんの寄生虫を身につけます。
爬虫類も同じです。焼く、と火の通りのばらつきがあるので、基本的に煮物にしましょう。細かく、薄く切って火の通りを良くします。また、昔の調理方法として灰汁だしをして、材料についていたが、煮られる事で剥がれ落ちた寄生虫やその卵や汚れが煮えた湯面に浮き上がるのでなべの外に押し流しましょう。灰をいれる理由は殺菌も含めています。また、今書いたようなものを絡め取って、一緒に捨てるためのものです。
周囲に吹きこぼして問題ないなら灰汁と一緒に吹きこぼします。基本、こういった世界のスープの汁は飲みません。
そして現代社会のスープが飲めるという事がその知識がないものにとってはこういった局面ではトラップのように働きます。
そこまでサバイバルをするような展開が日本であれば、大抵の人は死ぬでしょう。その材料を手にいれる事すら出来なかったり、工業汚染のために鉱物毒を摂取する事になるので。水銀の摂取量を調べれば人間が簡単に死ぬ事を知る事ができます。その死に方は楽ではないようです。身近にある銅も代表的な被害が出る鉱物です。
砦防衛に参戦する部分ですが二箇所、転機点があります。
一つは砦防衛の為に帰還した時、エリザは砦の下に転落させられます。
ここで、これ以降が死にゆくエリザが見る幻想に移行した、とも取れる描写になります。
もうひとつ、砦防衛の最後の方で、部屋に立てこもる部分も同じです。
必要な登場人物としてカミルが必要になります。
彼はカルディア家が毒殺された時に食材を提供し、その罪で殺された商人の息子です。エリザは良心の呵責を持つと共にいつカミルに殺されるかと怯えています。
カミルについての問題は'空想'か'半空想'の人物のどちらかわかりづらい事です。一部、空想だと適用できない解釈部分があり、これがカミルが話の中で実在している人物であると言えてしまう部分になります。詳しくは、開拓民の村へ指揮しにいく、という部分です。これがないなら大抵は'空想'の人物扱いできます。
エリアの訓練の時、'川にいくならカミルについていってもらえ'という発言があるのですが、その後にエリザは'川へいきません'。一人で行くと殺されるかも知れないのでいけません。
また、砦防衛で、転落する時に救ってくれるのがカミルです。ここが空想の根拠でもあります。カミルは開拓民の村で指揮しているはずで、この砦にはきていないのですが、転落する時に奇跡的なタイミングで登場します。
カミルの描写で、砦内をエリザとカミルが逃げるのですが、この時、カミルは敵兵士の側へ走り、兵士を殺して退路を確保します。その後に、'助けて'という声をエリザが聞く事で、周辺の部屋を探します。そこで、魔物に襲われ、エリザとカミルは部屋に立てこもる。立てこもる時にカミルは致命傷を負い、救援が来ると同時に死にます。
ここの描写ですが、カミルという存在は、エリザの貞操や身の安全に対する比喩です。
ここで起きている事は書き換える事が出来ます。砦防衛中に敵に追われるエリザは、味方から取り残され敵に捕まります。少し根拠が薄いのですが(6歳なので見た目単なる子供)敵兵はエリザをレイプしようと、ベッドのある部屋を探します。そして行為に及びます。他人の邪魔をされたくないから扉には障害物をおいて容易に開かなくした上で、です。で、カミルが死ぬ、という描写で護衛が死ぬ、という比喩でエリザの身の安全は保証されなくなった、という解釈です。
また、ここではカミルは領地の兵士、という解釈もありかも知れません。恨みを持つ兵士が私怨でエリザを混乱に乗じてレイプする、という内容という解釈も出来ます。
ここで、鎧をつけた6歳児をレイプする気になれるかという部分がとても根拠が薄いですが、描写はベッドのある部屋だったりします。単なる子供を捕まえて、男子(のようにしか見えない女子)と情事に至るような状況か、というのがとても根拠が薄いです。
この砦に難民がいて、虐殺されるのですが、また、まだ殺されていない難民がいます。その状況で、6歳児をレイプする気になるか、です。早めに砦を攻略して他の女を狙った方が、また、逃げるなら逃げて戻った街で娼婦を抱く方が満足するでしょう。
ではなぜこういったものになるかと言えばごった煮だからです。話題性のある描写をつなぎ合わせて矛盾を出来るだけ省こうとするが、やっぱり矛盾は取り切れない。それが6歳児という設定であったり、そういったものになります。
ここでレイプではないと解釈すると、わざわざ部屋に運び込んだ描写が冗長になります。
レイプでないとしても、この防衛線でエリザは廃人になります。この後の描写がそうなっています。もしこの描写自体も冗長とするならここでエリザは死んでいます。
第一部完について書く前に、登場人物としてラトカとエリーゼの存在が必要です。
ラトカはとある罪で捉えた男で、貴族の落胤である設定です。エリーゼは北方貴族から預っている女性です。ラトカとエリーゼは親しい関係になるようです。
どちらもエリザの替え玉扱いとして用意されています。
第一部終章で57話「名も無い墓」ですでにエリザが死んでいる事がわかります。
エリザとして登場するのは恐らくエリーゼでしょう。名も無い墓にエリザはカミルを死なせた事を墓に向かって報告します。
「カミル、というんだ。貴女以来の、大切な人だった」というのですが、この小説の中で、'貴女'として特に表現するほどの人物で死んだ人物はいません。
エリザが自身で殺した肉親に対する表現としては合いません。
では'貴女'とは誰でしょう、となります。
この墓がある場所は池のほとりで、エリザが毒殺に使った毒芹が生えている場所であり、エリザに縁のある場所です。
そこが'貴女'という存在の示す相手が誰なのか、を示します。
ここまでで読むのを止めたのですが、この替え玉の根拠としての部分があるかな、と少し先の部分を題名を見て見当をつけて読んでみたのですがありました。
第二部第一章2話「子供の遊び」と第二部第一章17話「三つ目の忠告」と第二部終章61話「兄と妹、或は伯父と姪」です。
2話「子供の遊び」で二体の人形が贈られてきます。これはラトカとエリーゼを表わします。あるいはエリザとエリーゼです。
17話のほうではあえて'エリーゼ'という名前を出して匂わせ、61話では血縁関係で、北方貴族を匂わせます。
そこしか飛ばし読みしていないので他にあるかは知りません。
では、ここまでである程度は裏側も書いていますが、裏側の真相です。
この話は領地乗っ取りの話です。
極どこにでもありそうな話に、色々な設定を加えてそうは見えないようにしています。
まず、カルディア子爵家を狙う後見人として登場する伯爵家があります。伯爵家は法衣らしいです。領地貴族ではありません。
なので領地利権が欲しい、という事でしょう。
エリザが2歳の時に家族が毒殺されます。あえて傀儡にするための少女一人だけが生き残らされます。
エリザは領地の情勢を見る事が出来ないように軟禁されます。
ですが、領主館の周囲には本来麦畑があり、ここでは逆意味で「やっと小麦が実った、と。思ったら、なんだか泣けてしまいました」と言います。伯爵家が領地を喰い物にして重税と労役を課している現状に涙します。それを聞いた伯爵は、軟禁状態にして傀儡にしていられないと判断し、エリザを殺すか操り人形にする算段をします。
操り人形にする、もしくは行方不明、最終的に殺す、という計画で訓練と称して痛めつけます。
領民と伯爵配下の兵士での軋轢がこの時に見えます。エリザを行方不明という事にして、次の領主として、出来れば伯爵家から、か、その協力者の貴族に領地を与えられるようにしたいために、伯爵配下の兵士は'川に水浴びにでもいったらどうだ'というような発言し、対する領民の見習い兵は'一人でいくな'という発言をします。
ここでの訓練の痛めつけはエリザが死んでも構わないと思っている事と、領主の座を放り出して逃げるように追い詰めるために行われます。
訓練が終わり、11話「誕生祝い」で工作員を使った(これはラトカ)妨害で、従わない村民を殺す計画が実行されます。この時にエリザは、殺すな、と領民を守ります。
失脚もせず、逃げ出さず、多少の訓練では死なないエリザを殺す事に決めた伯爵は替え玉を用意する事にします。そのため、名前が似た(外見が似ているかはよくわからない)エリーゼを病気の療養という名目で預ります。
外見が多少似たラトカとエリーゼは替え玉になります。
第一部第二章で、カルディア領を絞り尽くせるだけ絞り尽くすつもりの伯爵の計略によって、難民の受け入れを決定します。難民の受け入れのための支援という利権に伯爵は食いつきます。
そして、その受け入れに関して、難民の救出の名目で、エリザと領地軍は隣接する領地の砦に防衛のために進軍します。
ここで、伯爵の軍は領主館の警護にあたり、進軍するのは領地軍だけです。領地の主要な兵は戦争にいき、乗っ取りたい連中が領主館を占拠する、という事です。
その砦で、内部の裏切りによって窮地に立たされます。実際には予定通りエリザを殺す算段が行われる、というのが話の展開でしょう。
廃人扱いで帰郷する、のは、戦地で死んだ場合には当然伯爵達が疑われます。また、領民も反抗するでしょう。
そのため、帰還した事にして、替え玉と入れ替えて、第一部完です。
領地の乗っ取り完了しました、がここまでの話です。
いくつかの逆さ書きは説明するのを省きました。例えば、砦に向かう時、娼婦扱いで、反抗する村の名主の娘と知合いを連れて行く、という部分も裏側から見ればあえて説明するものでもないです。逆に、名主がエリザの身を案じ、弾除けとして身内を差し出した、とも取れます。
ラスィウィクとクラウディアも'空想'扱いという部分もあえて書く必要もないでしょう。その説明が必要な程の魅力を作品に感じる事ができませんでした。
クラウディアに関しては、あえてエリザの名前を呼び間違える事で、逃げ出すようにプレッシャーをかけている、とも取れるし、何かしたい事がないのか、といって、領主以外の道に逃げる事を推奨したりする部分があるので小説内で'実在'しているのか'空想'なのかが微妙です。
総じて、表面は過激な描写でお涙頂戴ストーリーで読者を引きつけて人気取りするもの、と言えます。
裏側は領地乗っ取りストーリーをいくつかの設定追加で、さもそうではないかのようにみせかけているもの、となります。
個人的な評価は、読んで悪いもの、です。
特に優れた話の展開でもなく、内容の実は酷いものであるにも関わらず、表側も過激な描写で読みにくいものになっています。
ひとつだけ良い、と思える部分は設定が暗過ぎて、レイプネタも虐待ネタもその落差をあまり感じない、というものです。
主人公が第一部で死んだのでそれ以降は読む気がなくなりました。




