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テッサナが好きになった男は、悪い奴だった。いつか正義の味方が現れて、成敗されてもおかしくないほどの悪者だった。


人身売買、獣人売買、ヤバイ薬の売買。


テッサナはそんな自分の初恋相手とバイバイしたかったが、寝ても覚めても相手の事が気になってしょうがなかった。


だから、初恋相手であるリヤーの店に飛び込んで働く事にしたのも全て恋のなせる業だった。テッサナが仕事で担当する場所は、人身売買の方だった。


主な仕事は食事と掃除だった。仕事をしていると、助けてくれとか、ここから出してくれとか、よく言われたが、それを無視して仕事に専念していると、非常に優秀な奴だとリヤーに褒められた。


嬉しかったテッサナはこれまで以上に真面目に仕事をした。リヤーはそんなテッサナに月日が経つにつれ信頼していった。



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