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成長

チリリンと、風鈴の鳴る音が聞こえる。


「ん・・・」


眠い目をこすりながら身体を起こすと、景色は茜色に染まっていた。


「あー、ちょっと寝すぎたかな。」


グラスの氷は既に溶けていた。


「んー!はぁ、片付けるか!」


出しっぱなしにしていた農具を片付けようとして気づいた。


「なんだこれ?」


綺麗に育ったキュウリの横に、五メートルほどの樹が生えていた。


心当たりはあるのだが、信じられない。


軽く叩いてみると、中身は空洞のようだった。


「マジかよ・・・」

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