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諦めきれなく夢を見る?

翌日、いつもどうり午前六時に起きて朝食をしっかりとり片道20分かかる道のりを歩き始め……


「おっはよー!!」

「おう、ニル、おはよ」

「なによ、あたしにはないのー?」

「はいはい、おはよ、ラル」


二人は手荷物を持っていかない。

その代わりにラルはレイピア、ニルは大剣を毎日持ってっている。

俺も一応、刀を獲物としているが、彼女らと打ち合うどころか一発で刀が吹き飛ばされて終了だ。

彼女らの家は俺の家まで5分ぐらいでつくが学院まではそのぶん多くかかるのに毎日玄関前にいる


うーん、ただのクラスメイトなんだけどなぁ


彼女らが聞いたら怒るであろう言葉は心の中だけしかいえない


怒らせちゃったら、最弱の俺なんか一瞬で殺られるレベルだからね

でも、何で俺に好意を寄せてくれるのかなぁ?

魔術師においても剣士においても最弱の俺に剣士において最強の二人がどうしてここまで……


「……って……ねえ、エルム!聞いてる?」

「ん?ああごめんちょっと考え事してて、で?どうしたの?」

「いや、ニルが今日の放課後、久しぶりにあの場所で練習しない?って言うから、どうかな?」

「おねがい!ちゃんとエルムの練習に付き合うから!」

「ああ、いいよ、」

「ほんと!?やったぁ!!」

「そういえばエルム、なに考えてたの?」

「いやぁ、何でこんな最弱の俺に好意を寄せてくれるのかなって」

「えっと、私はねぇ…………やっぱり秘密!」

「えー」

「僕は全部が大好きだよー!ギュゥー!」

「うわぁ!ちょ、ニル!いきなり抱きついてくるなって!」

「抜け駆けはずるいって!ギュゥー!」

「あーもう!これやられると周りの目線が痛いんだよぉ!」


嫉妬、殺意、何であんな最弱が、等々が俺に集中砲火される

二人して美少女なので、何で俺なんかにみたいな劣等感も生まれてくるのだ


ほんとに、これやられるといろんな精神的ダメージが半端ないからやめてくれ!

と、前に言ってみたが、二人して「やだ!」ときっぱり言われる始末

それでもめげずに剥がそうとするが、そこは最強の剣士、まったく動かない。いや、彼女達が凄いのもあるんだけど俺が限り無く凄い(弱い)ってほうが大半なんだが


もはや諦眺の色が俺には浮かんでいる頃だろう


そんな俺は引っ張られるままになりついに学院につく

ラルート学院は剣士と魔術師との育成複合学院なので規模がとてもでかい。

だが、入学してからもう四ヶ月は経っているのでどこに何の教室があるかは全部覚えている。

まあ、ほとんどが剣士用の備品置き場やら魔術師用の的とかの倉庫だったが。

寄り道なんかせずそのまま教室に向かうが、二人が離れてくれない。


「おい、最弱エルム~~」


ビク!

全然聞きたくない声が俺に投げ掛けられる

そう、俺は最弱をネタにいじめられている


まあ、簡単に言えば


いじめられっこだよ!!俺は!!


相手は毎回俺に絡み罵り暴力をふるう

イジメっ子先輩だ


名前は知らない

正直知りたくない


「美少女つれてハーレムきどってんのかぁ!もっと強くなってからにした方がいいんじゃねぇかぁ!ギャハハハハハ!」

「ねぇ、ニル」

「うん、わかってる」

「聞いてんのか!?さい、じゃく、くんよぉ!!」


耳元で怒鳴るが反応がないのにイラついたらしい先輩は俺を殴ろうと拳を振りかぶる


「ッ!!」


来るであろう痛みに目をつむり──


「な!!」

「おい、いい加減にしろよ?」

「というかなに僕のエルムに傷つけようとしてるのかな?」


先輩の拳は俺の顔の目の前で止まっていた。

いや止められていた。


ニルによって


そして、先輩はそれ以上動けない


ラルによって


状況を確認しよう。

俺の顔前にある拳をニルが片手で受け止め、ラルによって先輩は首にレイピアを突き立てられている。


「あ、あ」

「これ以降もエルムに関わるなら容赦はしないからな?」


そういいながらラルはレイピアの刃先を近づける。

ほんの少し突き刺さり血が出てきている。


「僕も許さないからね?」

「ツッ!」


先輩の拳を握るニルは笑顔のまま力をいれているようだ、

怖い、二人とも怖い


「わ、わかった、俺が悪かった」

「そう、なら、あたしたちの前には一生現れないでね」


そういうと、レイピアを鞘にしまうラル、そして、ニルも拳から手を離す


「よーし!エルムー早く教室行こー!」

「あ、ああ」

「ちょ!ニル!さっき、エルムを僕のっていたわよね!」

「僕のだもーん!」

「ッ!!くっそ、舐めやがって…」

「あ?なんかいいました?」

「いや、なんでもねぇ」

「てか、早く僕たちの前から消えてもらえます?」

「雑魚はどっか行って?」


もはや、顔は笑ってるけど目が笑ってない。

心底嫌そうな声も出てるし。

嫌なんだろうけど、

マジで、何で俺なんかのために……


っていうか俺相変わらず情けな!


「ふ、ふ、ふざけんじゃねぇ!誰が雑魚だぁ!!」


羞恥で顔を真っ赤にした先輩は自身の獲物である片刃直剣を抜きラルに斬りかかろうとする。


「あんたでしょうが」


ラルはとてもめんどくさそうにボソッと呟いた。

そこに先輩の剣が降り下ろされる。


ガチッ!


「そんな遅い剣筋であたしに当たると思ってるのかしら?」

「なっ!?」


降り下ろされた場所にいたはずのラルは一瞬にして先輩の背後に回っていた。

避けられた直剣は学園の床に当たり鈍い音を立てながら弾かれる


「クッソ!」


降り下ろした状態から横凪ぎをする先輩

しかし、またもやそこにはラルはいない


「ちっ!またかよ!!へぶ!」

「ほっ、と!」


ラルは横凪ぎをされる前に跳び先輩が半回転したところでそのままドロップキックをして、そのまま華麗に着地した。


「ちょこまかとうざってぇなぁ!!てめえも剣で戦いやがれ!」

「一瞬で終わるけどいいの?」


剣を抜いた瞬間ラルの雰囲気が劇的に変わった。


そして、ラルがブレる


キン!……カランカランカラン


目の前に落ちてきたのはさっきまで先輩が使っていた片刃直剣だった


正直なんにも見えなかった


そして、目にはいった光景は信じられない光景だった。

先輩の身体には無数の生々しい切り傷があり、再度首筋にレイピアを突き立てているラルがいた。

そして、レイピアを持っていない手で拳を作り今度はラルの拳がぶれた。

相次いで先輩の体もぶれて消える。


ドンッ!!!


「ガハッ!!」


バタ


先輩は吹っ飛ばされ、壁にぶつかりそのまま倒れる


「ふぅー終わった終わったぁ!」

「お疲れーラルー」

「まあ、疲れることはしてないけどねー」

「僕にやらせてくれてもよかったのにー」

「あんた、加減知らないから相手が死んじゃったらあたしたちに迷惑がかかるでしょ!?」


そっちの心配なんだ、相変わらず恐ろしいなこいつら。


「いつもいつも助けてくれてありがとな」

「えへへへへー」

「でも、ちょっと今回はやりすぎじゃないかな……?」

「いやーだっていつもいつもしつこいぐらいエルムを虐めようとしてくるから、もう恐くてできないくらいにしてやればもうよってこないかなって思ってさー」

「まあ、いいか、」


ピンポンパンポーン


「1年A組ラルさん、ラル=レスチールさん、至急職員室までお越しください。」


まあ、そうなるわな

先輩の方はどうなるんだ?、って、あ、教師陣につれてかれた。


「早くラルは職員室までいってくるのでーす!」

「ちょ!なに、エルムに抱きついてるのよ!!エルムもニヤニヤしない!!」


いきなり後ろからニルに首もとに抱きつかれる


「いや!ニヤニヤなんてしてないわ!まったく!俺はまだアリスを諦めてないっての」

「じゃあ僕が諦めさせるんだもーん!」


そういうと首に回っている腕に力がいれられ俺は閉め技をくらう。


「うぐ!ちょっ、まった!ぐるじい!ぐる、じいってば!」

「むむむむむー!!先に職員室に行ってくるけどニルになびいたりしたら許さないからね!!」


そう言い残し走り去っていった。


「ちょ、俺を、だずげで、が、らいっでぐれー、」

「ぎゅーー!!」

「もうだめ……」

「うん?あれ、エルム?大丈夫!!?」


大丈夫なわけあるか……

そのからの意識はない。




目を開けるとそこには白いカーテンで覆われている部屋のベットで俺は横たわっていた。


「あの、大丈夫ですか?」


聞き覚えのある控えめな誰かの声がかけられる

心配してくれているのだろう。

誰だろうか?

ラルとニルの口調とは違うし、

そう思い、声をかけてくれた方に顔を向ける。


「えっ?」


そう、そこにいたのは一昨日、好きですと、告白した俺を振った……アリスだった。


「ハア、俺は諦めきれなくてついに夢にまで……」

「え?あ、あの?」

「なんでしょう?」

「……夢じゃないです」

「へ?」


……ん?ゆめじゃ、ない?


うわぁぁぁ!!俺は!何てことをぉ!!


ヤッバイ、超恥ずかしい!

羞恥で悶絶する俺

昨日もこんな感じだった気がする


「いっそ殺してくれ……」

「クスクス……」

「ううぅ」


好きな女の子にしかも、告白もしたこともあるのに、こんな恥ずかしい光景を見せてしまうなんて、

俺は体を起こし羞恥は忘れることにしてこの時間をたのしむことにした。


「そ、そういえばアリスは何でここへ?」

「え?ああ、なんだかニルちゃんがエルム君が倒れたって聞いたからお見舞いに来たの」


何で、俺のお見舞いなんて、

でも、やっぱり、優しいなぁ!

そして、大好きだなぁ


「あ!私そろそろ風系魔術の授業があるからいくね!」

「う、うん、ありがとね来てくれて」

「どういたしまして!」


いってしまった。

とても、幸せな時間だった。

それこそ、夢でまた会えるかもしれないからもう一度寝ようともう一度横になり目をつむる


ガラガラガラ


「「エルムー!!」」

「げ、ラル、ニル!」

「とう!」

「げふ!」


ベッドに寝ようとしてる俺に飛び込んできたのはラルだ。

それにしてもお腹の上に乗っかっていて苦しい


「とう!」

「お前もか!」


今度のニルは顔に飛び込んでくる。

しかし、ニルの持っているとても柔らかい果実によって俺の顔は潰される。


「むぎゅう……」

「あ!エルムのエッチ!」


そういいつつどけてくれない

力では勝てないことを知っていたので彼女の脇をくすぐる


「きゃ!く、くすぐりは!ひぃ、ひ、ひきょう!」

「ぷはぁ!やっとどかせられ、え?もごぉ!!」

「今度はあーたし!」


ニルの行動を見て感化されたのかわからないがラルも顔に胸を押し付けてくる。

ニルとおなじくらいのものを持っているので苦しくはないがそろそろ、俺の息子の方が出番を待ち構えてるかのように徐々に大きくなり始めている。

これはまずい、非常にまずい!

まずどうにかしてラルをどかさないとこれを見られたら社会的に死ぬ!!


「ちょっ!ラル!どいて!!」

「ええーやだ!」

「マジでぇ!!」

「ぐす、エルムはあたしのこと嫌いなの?」

「嫌いなわけない!」

「じゃあ、好き?」

「…………」

「エルムゥー」


プーとでも言いたそうに頬を膨らましているラル

しかもさらに胸をさらに押し付けてくる。

ここで、言ったらたぶんさらにまずい状況になる可能性が高い。

だが、ラルは脇をくすぐるなどは効かない。

ここは、言っていい状況になることを期待するしかないのかぁ!!

でも!俺にはアリスという想い人が!!

でも!社会的にも死にたくない!

でも、でもでも!!


「あーー!もう!ああ!好きだよ!だからどいてくれ!!」

「っ!!エルムに好きって言ってもらえたぁ!」

「ラルだけずっるぅーい!」


心底嬉しそうに起き上がりくねくねするラルにたいして今度はまたもやニルが飛びかかろうとしてくる。

俺はすかさず仰向けからうつ伏せになり、社会的危機から脱した。

まあ、そのあとにもニルが後頭部に降ってきて柔らかい触感を感じいつまでつつくんだとげんなりしていた。


「僕にも!僕にも言ってよぉ!」

「あ、ああ、ニルも好きだよ」

「~~!!嬉しい!嬉しいよ僕!」


うつ伏せなのでニルの表情などはわからないがニルは俺の頭を抱き締めてくる。

当然そんなことをしたらニルの果実もさらに押し付けられて俺の後頭部が埋まっていく。


「もう、いい加減にしてくれ……」


ここからまだ授業があると思うととてもやるせなくなる俺だった。

どーもクロ課長です!

いやぁ今回の話は長くて時間がかかってしまいましたぁー

しかも、今回の話は小説ないで三、四時間ぐらいの予定なので全然たってないんですよね。

まあ、楽しいんで!

それでは、今回も最後までお読みくださってありがとうございました!

誤字脱字あれば感想にお願いします!

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