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わがままなキミ  作者: 葉月 晶
第三章
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和美の恋愛歴

 和美(かずよし)が初めて女の子とつきあったのは中学一年生の時だった。当時から背の低かった和美は「バスケ部に入れば身長が伸びるぞ」というバスケ部の先輩の言葉を信じてバスケ部に入部した。


可愛い顔の和美は合同で練習をしていた女子バスケ部の先輩達から可愛がられた。放課後の部活が終わった後に女子バスケ部の先輩達がパス、ドリブル、シュートなどを特訓してくれたのだった。元から運動神経の良かった和美は先輩達の特訓のおかげで小さいながらも実力を認められて一年生でレギュラー入りを果たした。


 その放課後に特訓してくれた二年生の先輩に告白されてつきあうことになった。つきあうといっても部活の帰りに一緒に帰るとか、メールのやり取りや土日の他校との練習試合の帰りにファストフード店でおしゃべりをするくらいだった。結局先輩が三年生になりバスケ部を引退して一緒に帰れなくなってしまったのと、土日も受験勉強の為に塾に通うようになってすれ違いが多くなってしまった。二人とも高校生になったらまた、つきあいましょうと約束をして別れたのだが別々の高校に通うことになり約束は果たされなかった。


 そのあと和美は高校生になり同じクラスの優しくて大人しそうな女の子と仲良くなった。その女の子から告白をされてつきあうことになったが三ヶ月で振られてしまった。理由はやっぱり友達としてしか見れないだった。でもこの子とは今でもたまにメールのやり取りをなどしてる良い関係だ。


 和美の恋愛歴を見てもわかるように、和美は今までほのぼのとしたおつきあいしかしたことがなかった。


 それに比べ瑞穂は最長でも三ヶ月で別れるという不毛な恋愛をしてきた。別れてもすぐに告白されてつきあう。別れをいくら繰り返しても瑞穂は持ち前の美貌と性格のおかげで瑞穂の恋愛歴に対して批判的な噂はなかった。


 こんなに正反対の和美と瑞穂がつきあうということは大変という事実に、和美はまだ気がついていなかった……。

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