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わがままなキミ  作者: 葉月 晶
第五章
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わがまま姫

 和美(かずよし)と瑞穂は高校も一緒だった。その頃の瑞穂は既にわがままになっていた。


 例えば和美に彼女がいても彼女とデートの約束がなければ、放課後や土日はショッピングに平気に連れまわしていたし、和美を誘う理由は自分の彼氏のプレゼントを選んでもらう為、自分の買物の相手兼荷物持ち、ウィンドウショッピングの話相手などだった。和美が彼女へのプレゼントを買いに行く時も無理矢理ついて来ては、自分の買物に夢中で和美が相手にしないとすねてみせた。


 瑞穂は遅刻についてもうるさい。

 但し自分は例外で二十分程遅刻してきても平気な顔をしている。でも和美の遅刻は僅か数分でも許さなかった。和美が遅刻した日は一日中膨れていることもあった。


 和美と瑞穂はお互いに彼女や彼氏がいてもデートのようなものをしていた。それでも不思議なことに浮気疑惑が持ち上がることはなかった。和美は瑞穂のことを「手のかかる妹みたい」と度々公言していたし、瑞穂も男の子からモテる割にはさっぱりとした性格だったので、女の子からも人気があった。それどころか和美と瑞穂がつきあった方がビジュアル的に許せるのにって意見が多々あったことは和美は知らない。


 それなので和美と瑞穂はつきあい始める前から結構デートはしていた。それが裏目にでてしまい改めてつきあい始めた二人は今までより一緒に過ごす時間が多くなっただけでほとんど変化はなかった。

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