衝撃的な告白
アリサの直球の言葉に和美は飲んでいたカシスオレンジでむせてしまった。
「相変わらずアリサは直球だよね、でもなんで僕が優佳ちゃんのこと気になってるって知ってるの?」和美の言葉にアリサは大笑いしていたが笑いながらも答えてくれた。
「カズミの気持ちはたぶんみんな知ってるんじゃないかな? だから瑞穂がカズミとつきあってるって話をした時にはみんなビックリしていたよ」
「え? ちょっと待って僕とつきあってるって話は瑞穂から言いだしたの?」この問題は重大だ。
「う~ん? 厳密にいうとみんなが瑞穂から聞き出したんだけれど、瑞穂はお店に来た時から聞いて欲しいオーラ全開だったから……。またろくでもない男とつきあい始めたのかと思って聞いたら相手がカズミなんだもんビックリだよ」と言ってアリサは新しいビールを飲んだ。
「でも優佳ちゃんのことはどうするのってどういう意味?」和美は緊張で喉が渇いてたのか珍しく半分くらい残っていたカシスオレンジを飲み干した。
「え? カズミは優佳の気持ちを知らなかったの?」アリサは目を丸くする。
「ゆ、優佳ちゃんの気持ちって?」元々色白な和美の顔色は青ざめて見えた。
「優佳はね、カズミからの告白待ちだったの。みんな知ってたよ、知らなかったのはカズミと瑞穂ぐらいじゃないの? カズミも瑞穂も恋愛に関しては鈍いところあるから」
「知らなかった……。瑞穂の期間限定彼氏になる前に話を聞いていれば、絶対に告白してたのに!」和美はショックのあまりに既に空のグラスを持ったまま硬直している。