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わがままなキミ  作者: 葉月 晶
第四章
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和美とアリサ

 それは突然のお誘いだった。和美(かずよし)と瑞穂の共通の友人のアリサから昨日、『瑞穂に内緒の話があるので明日辺り二人で会えるかな? もちろん瑞穂には内緒で』という意味深なメールが和美に届いたのだ。


 アリサは高校の時からの友達で、瑞穂が手のかかる妹ならアリサは頼りになるお姉さんという感じだ。しかも和美にとって恩人でもある。同じ女子大の先輩にあたるアリサが優佳を誘ってくれたから優佳は女子会に参加し始めた、アリサのおかげで和美は優佳に出逢えたのだ。


「なるほどねぇ」半分ほど残っていた生ビールをグイっと飲み干した後にアリサが言った。今ちょうど和美は、瑞穂の期間限定彼氏になった経緯をアリサに話し終わったところだった。いつもの居酒屋はサラリーマンや学生などでにぎわっている。和美はアルコールは弱い方だけどこの居酒屋のざわついた雰囲気は好きだった。和美はすっかり氷の解けてしまったカシスオレンジを一口飲む。「私、生ビール頼むけれどカズミのカクテルは?」アリサは一見ガサツなタイプに見えるけれど実は一緒にいるメンバーのグラスや食事の減り具合などに心遣いができる女の子だ。

「ありがとう、でも僕はまだ大丈夫だよ」和美の言葉を聞いてアリサは生ビールと焼き鳥の盛り合わせを注文する。


「カズミはお酒弱いもんね、だから瑞穂にも流されちゃったんじゃない?」

「大正解! 僕も酔ってたし瑞穂も相当酔っていたから初めは冗談だと思ってしまったんだよね」

「ふ~ん……。でも優佳のことはどうするの?」

 


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