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わがままなキミ  作者: 葉月 晶
第三章
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破られた約束

 二人がつきあいだしてすぐのことだった。和美(かずよし)にはどうしても外せない予定が入っていたので、いつもの女子会に参加できなかった。


 その日の夜、女子会のメンバー達から次々とお祝いのメールが舞い込んだ。『瑞穂とつきあうことになったんだってね。でもこれからも女子会に参加してね』みたいなメールが多かった。アリサからは『瑞穂とつきあうんだってね。やっと瑞穂の男を見る目が上がったってみんなで安心したんだよ』とメールが届いたのだ。


 でも和美が一番ショックだったのは優佳からのメールで『今日は和美くんと瑞穂ちゃんがつきあってるってお話を聞いたよ。もう気軽にショッピングに誘えなくなるね。ちょっぴり残念だけれど、おめでとう。瑞穂ちゃんといつまでも仲良くしてね』と優佳に瑞穂とつきあってることがバレてしまい祝福までされたことだった。和美は女子力が高いことを武器にして女子会の帰りに優佳と二人でショッピングやファミレスに行く機会もあったのだった。


 和美は急いで瑞穂に電話をした。

「瑞穂、女子会のメンバーから瑞穂とつきあってるんだってねってメールが届いてるんだけどどういうこと? できるだけ隠しておくことにしようって約束したこと忘れたの?」

「だってバレちゃったんだもん仕方ないじゃない。一応つきあってるのにつきあってないってみんなに嘘はつきたくなかったし……。今日、参加しなかったカズミちゃんが悪いんだよ」と責任転換をする始末だった。


 瑞穂の言葉に久しぶりに沸いた怒りを堪えることが精一杯の和美は瑞穂が話している途中で電話を切ってしまった。

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