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わがままなキミ  作者: 葉月 晶
第三章
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期間限定彼氏のルール

 和美(かずよし)と瑞穂は期間限定でつきあう事にあたってルールを決めることにした。もちろんルールを決めようと言いだしたのは和美だった。


「僕達は瑞穂の悪い点を探す為につきあうのだから『キス、もしくはそれ以上の行為をしない』瑞穂これはOKだよね?」と確認する。

「キスくらいいいじゃん、外国では家族や友人でもキスをするよ」

「ここは外国じゃありません。と、いうか普通は女の子の方から牽制をかけて提案するんじゃない?」

「だって私のファーストキスの相手はカズミちゃんだもん」

「あれは幼稚園に入る前の頃の話でしょう」

「キスの後にカズミちゃん『大きくなったら僕と結婚してくれる?』ってプロポーズまでしたんだよ。ねえ覚えてた?」

「あの頃の瑞穂はまだ素直な可愛い子だったもんね……」

「今だって可愛いもん!」と瑞穂は膨れる。


「あと期間限定なので『できるだけ周囲にはつきあっていることは隠しておく』これもOK?」これは和美が一番決めたかったルールだ。覚悟を決めたといっても優佳には瑞穂の期間限定彼氏になったことは秘密にしておきたかったからだ。

「了解です」

「瑞樹、本当にわかってるの?」

「わかってるってば、カズミちゃんあまりしつこいと嫌われるよ」


 和美はルールを決めたことで安心していたけれども、そのルールはすぐに破られた。



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