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7 疾走?爆走?

走るのは気持ちがいいですよね。

 すでにユキ用の馬具は出来ていて、訓練は始まっていた。

お馬さんの頭や口についているアレ、背中に乗せるイスっぽいやつ、足を乗っけるペダルみたいなやつ。

頭絡やら手綱などは革製、ハミは金属製。

鞍や鐙は、皮や金属で一見洋風の見た目だが、よく見ると日本風なことが分かる。

例えば前輪、後輪、爪、などなどしっかりある。ただ見た目は革製金属製で、うまいこと転生先で違和感が無いようになっている。鐙も日本風のでかい感じのあれである。

ただお尻を乗せるところは、とてもお尻に優しい作りにしてくれた。

そうして、調教は始まった。

普通の馬にやるように少しずつ、調教方法を教わりつつ行う。

そして実践した。ユキさんは一度でしっかり何をして欲しいかを理解して、出来るようになっていく。

マジでうちの子は天才です。

一か月もたたないうちに、調教完了。

「うーん。ユキの方は完璧だが。乗り手のほうがまだまだだな・・・」

と小さくつぶやく厩務員のおじさん。

聞こえてますよ。

だって、合図のやり方、合図の強さ、合図のタイミング、重心、体幹などなど意識する事が多くて絶賛混乱中。

停止状態から、歩き出す(常歩じょうほ)。そして速度を一段階上げる(速歩はやあし)、

さらに早く(駆歩)、最初はこの段階で、振り落とされないようにするのが精いっぱいだった。

「でかいくせに、なんて速さだよ・・・」

とまたもやぼやいている。

「早いんですか!!?」

と大きな声で質問する。

「ああ、このサイズにしては異常だ!」

「競走馬なみに早いぞ!」

との事。

「ユキ!お前足早いってよ!」

というと、当たり前だと言っているかのように嘶く。

ユキは調子に乗ったのか、さらにスピードを上げる。

「おわああああ!」

突然上がったスピードにびっくり。振り落とされないようにしがみつくのが精いっぱい。

「わかったからとまってくれ!!」

と涙目になりながら懇願する。これめっちゃ怖い。

ちゃんと頼めば止まってくれる。もちろん気を使ってくれて、ゆっくり減速しながら停止。

「最初は完璧だったな!ただ合図してないのに飛ばしたらダメだぞ!」

としっかり褒めて叱る。何度も言うがしっかりお願いすれば聞いてくれるのがユキなのだ。

出来たらほめる、ダメなら叱る。それの繰り返し。


そんな日々を繰り返していると、何とか乗馬だけならでできるようになった。

今は草原を全力で疾走中、いえ爆走ですねこれは。

たてがみと尻尾をなびかせて、広大な草原を駆ける。

とても気持ちがいい。

ユキも楽しそうに、気持ちよさそうに走っている。

競走馬の時速は60Kmから70kmで車と同程度のスピードだが、

ユキはそれ以上の速度で、しかも私が乗った状態で、10分や20分は走り続ける。

まだまだ初心者の私はユキよりも先にギブアップしてしまう。

騎乗者もかなり疲れる。

「太陽神様お手製なだけあって、ぶっ壊れスペックだな。あの馬・・・」

とまたもやぼやいている。


そして慣れてきたころから。騎乗しながらの武器の練習も始まる。

まずは薙刀、もちろん木製。

薙刀の師匠も馬に乗りながら教えてくれる。

「速度に乗って薙刀を振るんだ、馬に当たらないようにな。」

などなどコツを教えてくれる。

振り方を見よう見まねでやってみる。

ブン!ブン!ゴツン!

「あっ!ごめん!」

ブン!ブン!ゴチン!

「あ!」

遂にユキはキレた。

私をふりを落とすと、軽く頭突きをされる。

ゴツン!

「いててて!」

「ごめんなさい。」

「次は慎重にやるから!」

と謝る。そりゃ後ろからゴンゴン殴られたらキレて当然だよな・・・。

ってことでゆっくりと、焦らずに練習しなければ。

改めて背中に乗って練習再開。

鐙が広くしっかり踏めるのと、前輪と後輪のおかげで、かなり安定して武器を振り回せる。

武器は両手で振っているが、手綱を使わずに、重心移動や、足の動きで走らせたり、曲がったり、停止したりする。

激しい動きでも落馬しないように、しっかり訓練。

騎馬武者とかカウボーイとか、騎士とかって、ちょっとした憧れだったから、めっちゃ楽しい。

「騎馬戦は、大概馬が狙われるから。和弓で接近し矢を放ち、後退する戦法がおすすめだがな。」

と僧侶風薙刀師匠が教えてくれる。

「槍や薙刀での突撃は無かったんですか?」

「そもそも馬は臆病で、貴重なため、騎馬での突撃を避けたがる者が多いが。しっかりと訓練を重ねて戦場に耐えられるようにすれば。十分に力を発揮できる。」

「しかし止まってしまえば、大きな的なので止まらず駆け続けられるかが重要だな。」

「そして馬が攻撃されない様に、長い武器を馬上から振るうのだ。」

「馬のスピードに乗った一撃は、人間なんぞ軽く吹っ飛ぶぞ!」

と豪快に笑いながら話す。

「ただ密集陣形には弱いがな。槍衾には気を付けろ!」

だそうだ。

ただ最近習った。物理防御魔法を馬にかけたら、最強なんじゃないか?

とか考えてみる。そもそもユキだったら槍衾なんか避けるか飛び越えてしまいそう。

いや、飛び越えたら腹に槍を刺されて終わりかな?

まあ戦争なんかに、参加しないだろう。基本的には移動用だし別に気にしなくていいか。

やはり訓練はしておけという事で、軍馬にするような訓練も追加になった。

爆音、怒号は、なんのその、多少の足場の悪さもへっちゃらで、チョットした物なら踏みつぶすって感じになった。

なったのか元々そうだったのかは、今となっては永遠の謎。

ユキの蹄が特殊なので岩くらいなら砕けるほどの強力な蹴りを放つ。

多分私より強い。これがほんとの岩砕き。

まだまだ訓練の日々は続く。


余談だが、師匠たちが、冗談でユキに肉を食べさせてたことがある。

「おお!こやつ肉も食うぞ!」

なんてのんきに喜んでいるが、馬に肉を食べさせて、おなかを壊したりしないのだろうか。

「アレ。大丈夫なんですか?」

と厩務員のおじさんに聞いてみる。

「ああ・・・」

「お前のおかげで最近は大人しいから、いろいろユキを調べてみたんだが。アイツは肉も消化できるらしい。」

まじか!!

「ふつうの馬は、やり過ぎれば腹を壊すが、アレは肉だけでも問題ないらしい。」

「内臓が丈夫なんですか?」

「まあ。ある意味それ以上だろうな・・・」

内臓も特別仕様だった。

最近は大人しいが、前の暴れっぷりを思い出すと、肉食動物って言われても納得できる。

馬は肉を食べても平気だけど。食べすぎると体に良くないらしいです。

なので完全にファンタジー設定です。

馬具関連も、素人がググった程度の情報なので、変な部分が多いかもしれません。

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