表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

41/42

39 チンピラ矯正

チンピラって誰なんでしょうかね?

 被害にあった場所を回り復興のお手伝いをした次の日。

この日も朝から訓練をして朝食をとった。

一日でおおよそ復興が終わったので今日は町での依頼をこなす。

そのために依頼をカウンターで受けようとした時だった。

「おうおうおうおうおおぉぉう!!?」

「そこの黒髪のにーちゃん!ちょーーっとまちなぁあ!」

なんかうるせーのが来た。

声の方を振り返ると顔面を包帯でぐるぐる巻きのチンピラが3人ほどいた。

「何か御用ですか?」

俺がそう言うと頭の血管がピキッ!と浮かび上がる。

「俺たちをおぼえてないだあぁぁぁ?」

「この顔を忘れたとは言わせねぇよ!?!!???!」

「そんな包帯だらけの顔に見覚えないぞ?」

「ああ!?」

「この前酒場で良くもやってくれたな!?」

「酒場?」

ひょっとしてアンナに絡んでたチンピラか?

「あ?あのチンピラ共か?」

「思い出したようだなああああぁぁぁぁ!!!」

「ここで合ったが百年目!!」

「ぶちころすぞおおおぉぉぉ!」

「俺たちの兄貴がなあああぁぁぁ!!!」

「お前らじゃないんかい。」

つい突っ込んでしまった。

包帯三人衆がそう言うと後ろからでかめのスキンヘッドな悪党面がやってくる。

「ウチのもんが世話になったみたいだな」

「おう。酒場でお痛が過ぎるようだったから、お世話しておいたぞ。」

「ああ!!??なめてんじゃねぇぞぉぉぉ!!」

悪党面スキンヘッドがいきなりパンチしてくる。

右ストレート。

少し前に出てパンチを躱して腕と胸倉を掴んで背負い投げ。

ドォォン!!

「アイアンクラスのか弱いハンターになんてことするんだ!」

俺がそう言うと、アーロンが「ヒロさんは『か弱い』って意味わかってんのか?」とか言ってるが無視。

「アニキィィィィィ!!!」

「うおおおおぉぉぉぉ!!」

包帯三人衆は悪人面スキンヘッドがのされたのでパニック状態。

うるさいから殴って全員黙らせる。

「どうじでだよおおおおおおお!!」

「うるさい!」

ドカッ!バキッ!ボカン!

「お前ら暇なのか?」

一通り殴った後場所を移して、4人に聞いてみる。

「はい、カツアゲして生計を立てるくらい暇です。」

「あほか、もう二度とそんなことするな。」

「でもそれ以外出来ることなくて・・・」

なんかこいつら一気にしょぼくれたな。

「あるだろ、ハンターならやれるんじゃないのか?」

「俺達動物狩ったことないし・・・」

「そんなんでチンピラ出来てんのか?」

「はい、ちょっとビビらせたら金出すから意外と楽ですよ。」

スパァァン!!

こいつらの頭をひっぱたく

「そう言う事は金を稼ぐ苦労を知ってから言え」

「よし!」

「アーロン!」

「はい?」

「こいつらを手下にして鍛え直すぞ!」

「了解です!」

「こいつらの根性はかなり曲がってる様子なので、ビシバシ行っちゃいましょう。」

って事でアーロン達皆に承諾を得てこいつらを一時的に手下にすることになった。

アンナもニコニコして楽しそうだ。

「アンナも問題ないか?」

「はい!私もビシバシします!」

「そうしてくれ。」

って事で4人をハンターとして登録し手下にした。

「俺たちに拒否権は?」

今更そんなことを言うスキンヘッド。

「二択だこのまま俺たちの手下になるか治安部隊に突き出すか?」

「どっちがいい?」

「それは手下ですが、」

「俺たちに色々教えてくれるんですか?」

「戦い方くらいしか教えられないが、出来るようになれば多少の魔物を狩れるようになるぞ。」

「で、腹減ってるか?」

腹減ってるというのでハンター協会に付随するカフェ的なところでパン、スープ、肉を少し食わせる。

「お前らが真面目にやればもっといいもん食えるようになるからな。」

御褒美はおいしいごはんだ。

訓練場の洗い場で4人を丸洗いして、早速依頼をこなす。

アイアンクラス向けの依頼を大真面目にやる。

相変わらず荷物運びや猫探しや家の修理改築の手伝いなどなど。

この4人はしっかり言えばある程度動いてくれる。

面倒だったのでほとんどアーロン達に任せたがそれでも最低限真面目にやっていた。

そして日が暮れる前に依頼を終えて宿に戻る。

同じ宿の隣に4人で住まわせる。

この4人実はホームレス状態だったらしい。

犯罪を犯して捕まった後は仕事に付かずにカツアゲと窃盗ばかりだったとか。

部屋のカギは俺とスキンヘッドの二人で持つことにした。

早朝の訓練に間に合うように叩き起こすためだ。

晩飯は奮発してこの間狩った魔物の肉を沢山料理して食わせてやる。

アーロンやアンナはいつも通りうまいうまいと食べてた。

それに対し4人は号泣しながらうまいうまいと必死に食べていた。

食後4人は改めて俺に向かって挨拶をする。

挨拶と言うよりほとんど土下座状態だ。

「どうしようもないクズの俺たちを拾っていただきありがとうございます!」

「この飯の恩は一生忘れません!!」

飯がよっぽど美味かったらしい。

「もう二度とカツアゲとか無理なナンパとかはするな。」

「しっかり俺たちのいう事を聞いてればお前らだけでも食っていけるようになるはずだ。」

先日、町襲撃の件で他のハンターを見たが皆アーロン達に毛が生えた程度の実力だった。

だから最低限今のアーロン達くらいになれば4人だけで食っていけるようになるはずだ。

「もう二度と悪さはしません!」

こうして俺達のチームにスキンヘッドと包帯三人衆が加わった。


次の日

早朝、アーロン達はもう慣れたらしく時間通りに起きる。

俺は4人を叩き起こし、訓練場に向かう。

「皆さんおはよう!」

「本日も元気に体力作りだ!」

と爽やか神父顔負けの爽やかスマイルで全員の尻をぶっ叩きながら走らせる。

「意外と体力ないんだな。」

「まともに飯を食ったのは久しぶりだったので。」

「なるほど」

そしてみんなで木剣で素振り。

それが終われば体を洗い、宿に戻り朝食をとる。

朝食の後は昨日と同じく町の依頼をこなす。

昨晩、飯をしっかり食べたおかげか新人4人は超元気に真面目に仕事をする。

4人全員罪人マークがあるがそれでも真面目にやっていると依頼主はちゃんと評価してくれる。

もちろん厳しい人もいるがしっかり行動で示せばある程度はわかってくれる。

次の日も同じく訓練と町中で依頼をこなす。

そして4人が加わってから3日目の夜。

「なんかこうしていると今までしてきたことが本当にひどい事をしたと思えてくるな。」

スキンヘッドがそんなことをつぶやく。

「そうっすね。」

「俺達、殺人とか窃盗とかで捕まっちまったわけですが。」

「当時はぜってー反省するもんかって思ってたけど。」

「こうして真面目に仕事してると後悔とか何か分からない感情がわいてきた。」

こいつらが一時的にそう言っているだけなのか、心からそう思っているのかは分からない。

ただエルフの爺さんが言っていたが、偽善でも善行を続ける事が大事だと。

そうすれば魂は少しづつ綺麗になっていくと言っていた。

それで罪が無くなるわけではないが、

それでも俺は善行を続けようと思うし、こいつらにも善行を続けさせようと思う。

アーロン達は未遂で終わったとは言え彼らの言葉に思う所があったのか。

真剣な眼差しでその4人を見ていた。


次の日、

待ちに待った狩の日。

ユキ、スイとエン、アンナ、アーロン達5人、新人4人の皆で森へ狩りに行く。

「はあーぁああぁあーー・・・」

「久しぶりに来たから気持ちいいな!」

西側の森の中をだらだらのんびり歩く。

「はっはっは!」

「ヒロさんは相変わらずですね。」

アーロンが笑いながらそんなことを言う。

アーロン達5人の装備はいつも通り。

アンナも弓と腰の細剣だけ。

そして余っている槍を4人に持たせている。

「こんど改めて装備を整えるから今日は一旦それで我慢してくれ。」

スキンヘッドに言う。

「何から何までありがとうございます!」

この通り早朝の訓練を積んだ4人は言葉遣いから態度までビシっとするようになった。

「今日は一旦荷物持ちと解体かな?」

ある程度開けた場所に簡単にキャンプを設営する。

そしていつも通り2チームに分けて狩りと解体を行う。

魔法の事はチーム分けをする前にサラッと伝えた。

居残り組が先生として教える事になっている。

「ユキは一旦この辺りでお留守番だ!」

「この前みたいにならない様に狩りをするなら気を付けてくれ。」

ユキにはしっかり釘をさしておく。

『わかってるよ。』

とか言ってるが心配だ。

そして狩りが始まる。

今回の狩りは一チーム5人だが実際戦うのは3人で新人2人は荷物持ちか、

よっぽど大丈夫そうな獲物を狩らせることにした。

始めはアンナ、アーロン、エディ、スキンヘッドと包帯三人衆その1。

スキンヘッドと包帯三人衆はそこそこガタイがいいものの、

アーロン達のガタイが良すぎるので相対的に小さく見える。

4人の中でスキンヘッドが一番大きい。

ゴブリンに遭遇した際、またアンナが相手をしたが、

今回は見事に討伐した。

矢で射抜き息のある個体にしっかりとどめまで刺す。

「おお!さすがに学習したようだな!」

俺はそう言ってアンナの頭をぐりぐり撫でる。

「当たり前です!」

アンナは得意げな顔で自慢げに言っている。

「次はオーガだな!」

俺がそう言うとアンナは青ざめる。

「いやいやいや!まだはやいですー!」

アンナは必死に抵抗する。

「冗談だよ。」

まだちょっと早いな。

「はぁああ・・・」

アンナはホッとしたようにでっかいため息をする。

スキンヘッドは関心している。

「こんなちっこいお嬢ちゃんがあの数のゴブリンをやっつけちまうのか!」

因みに倒した数は6匹だ。

弓で三匹、剣で三匹。

「お前らもすぐ出来るようになるから安心しろ。」

って事で狩を昼すぎくらいまで続ける。

この前の様にユキのやらかしが無いので割と一般的な成果となった。

「さて、協会に持っていく分と教会に持っていく分を分けて持っていくぞ。」

俺。

「あのー、俺達みたいなもんが教会に行ってもいいんですか?」

「ああ、いいけどちゃんとお行儀よくするんだぞ?」

「はい、それはもちろんです。」

どうやら新人4人は一抹の不安を抱えている様子だが行けばわかるだろう。

まずはハンター協会に素材を売りに行く。

今回もアイアンクラスが狩るよう獲物以外に沢山狩ったのでいい稼ぎになった。

思ったよりアンナやアーロン達が成長していたので強めの魔物も沢山狩れたのだ。

査定部にて。

「なんか人数増えたな?」

査定部のバリーさんがそんな事をぼやく。

「こいつらの根性を叩き直している所です。」

俺は淡々と言う。

「まー、真面目にやっているって噂を聞くし順調のようだな?」

「はい、何かあれば俺が叩きのめしますのでご心配なく。」

俺がそう言うと4人に加えアーロン達やアンナまで縮み上がる。

「はっはっは!その様子じゃ問題なさそうだな!」

そんな会話をした。

そしてすぐに教会に急ぐ。

時間はまだまだ夕方には早い時間。

獲物を持って皆で教会に行く。

「こんにちは!」

「フランク神父はいらっしゃいますか?」

入口付近にいたブリッツさんに聞く。

「おお!ヒロさんですね!」

「ひょっとして今回も?」

「はい、今回もお腹を空かせた子供たちに打算的な寄付です。」

「ほっほっほ!そうですか!打算的な寄付ですね!」

ブリッツさんは嬉しそうにそう言う。

そしてこの日も皆で解体する事になった。

「あーーー!!」

「もこもこのくろいおにーさんだ!!」

子供たちがそう言って駆け寄ってくる。

「おわっ!!」

俺はついついびっくりしてアンナを盾にする。

「元気だったか!?」

アンナを盾にした状態で子供たちに声をかける。

アンナは子供たちと俺に挟まれて嬉しそうな困ったような顔をする。

「ちょ!ひろさん!」

「げんきだよ!」

「くるくるリボンのおねーちゃんもこんにちは!」

「はい!こんにちは!」

と早速混沌とし始めた。

そうしていると。

「おーい子供たち―、挨拶が終わったらお肉解体するぞー!」

そう叫ぶのはミーアさん。

「はーーい!」

子供たちはそう言ってお肉の解体をしに行った。

「ヒロさんはひょっとして子供苦手ですか?」

アーロンがそんな事を言う。

「そんな事はどうでもいいからお前ら手伝ってこい!」

俺は半ギレでそう叫ぶ。

「はーい」

アーロン達はニコニコしながら子供たちの元にいった。

新人4人組はぎこちなかったが、

アーロン達を見習って徐々に子供たちとの距離を詰めていったようだ。

俺は本日も後方保護者面でユキとスイとエンとのんびりする。

「あの方々は新人さんですか?」

いつの間にかフランクが横にいた。

「そうですよ。」

多分あの4人の体の罪人の模様を見たのだろう。

「あの4人は犯した罪を反省して心を入れ替えている最中です。」

「連れてこない方が良かったか?」

フランクに質問する。

「本来なら、子供たちの安全を考えて、はじめの内は近寄らせなかったでしょう。」

「ですが、あなたの仲間という事であれば問題ないでしょう。」

フランクは爽やかな顔でそう答える。

「そんなに信頼していいのか?」

「ええ、あなたの事は不思議と信頼してしまいます。」

「なぜなんでしょうかね?」

「さあ?だけどそれなら俺は信頼を裏切らない様にするよ。」

そんな話をした。

「モコモコのおにーさん!」

「ん?」

俺はビクッとしつつ声の主を見る。

この前話しかけて来た子供だ。

「おにーさんがまちにきた『おーが』をやっつけたってほんと?」

「誰に聞いたんだ?」

こんな子供が直接見たわけないもんな?

「おいのりにくるひとたちがいってたよ!」

「あとフランクおにーちゃんとかミーアおねーちゃんとか!」

「確かにオーガを倒したのは俺だけど?」

「ほんと!!?」

「すごーい!!」

何が楽しいのか大喜びだ。

「あの噂は本当だったのですね!」

フランクが合点がいったとばかりにそう言う。

「噂?」

「この前の魔物の襲撃の時にオーガの一団を一人の騎手が倒したと、」

「その者は白馬に乗った黒い死神の様だったと町では噂ですよ。」

「死神って・・・」

「その二つ名はともかく、報酬を受け取らず被害にあった住民に分け与えていると、」

「さらには無償で復興を手伝ってくださるとか、そんな噂です。」

何ともいえない感情がこみあげてくる。

それ全部マッチポンプなんです。とは言えない・・・

「そして感謝を伝えようとした人々に自分に感謝するくらいなら神に感謝しろと伝えたとか?」

胃が痛くなってきた。

「まあ一応、全部本当の事です・・・」

フランクの眼差しがとても痛い。

「そんな大人物を信頼しないわけにはいきません!」

ぐはっ!

最早俺は吐血寸前です。

おそらくフランクに真実を伝えても理解できないと思う。

あんな大人しい馬が森の中で大暴れしたとか、

ゼッタイ信じられないと思う。

「まあ、本当に大した事はしていないのでその辺で勘弁してください。」

「そうですか!謙虚なんですね!」

「はははは!」

俺は作り笑いをすることしかできなくなった。

その後は食事をして帰る。

子供たちを観察すると、

数日しか経過してないがこの前より明らかに血色も肉付きも良くなっていた。

そして新人4人はかなり仲良くなれたようだ。

よかったよかった。


次の日は半日訓練と半休だ。

いつもよりきつめに特訓する。

そして午後はようやく休日だ。

アーロン達にお小遣いを渡しして別れて、

アンナと4人を連れて4人の武具と日用品や服の購入と消費しまくった矢の補充。

そして人数分の敷布団を購入した。

ようやく固いベッドとお別れできる。

4人は革製の固いベストと小手やベルトなど、

そして剣と槍と盾を買った。

4人とも弓は短弓を練習するそうだ。

敷布団は羊毛刈りの依頼のおっちゃんのおかげで少し安くなった。

羊毛布団には様々な品質に分かれており。

超高級品は家が買えるほどの価格だったので中間クラスのを買った。

それでも我々は人数が沢山居るので、結構な出費になった。

「さてこの後は自由時間にしようか。」

買い物を終えた後、宿屋に荷物を置いて晩飯まで自由時間にする。

「俺たちは何をすれば?」

4人は少し困ったようにそう言う。

「特に思いつかないなら、ハンター協会で勉強でもしたら?」

「俺たちは少しぶらついた後でそっちに行く予定だけど。」

ハンター協会には魔物や植物や薬草の図鑑の様な物が色々ある。

それだけでなく他にも色々実用的な情報が載っている書物がある。

「なるほど。」

「まあ変な事をしなければいいよ。」

そうして4人と別れた。

「どちらに行きますか?」

アンナが問いかける。

「薬師のばーさんの所にでも顔を出すか?」

「はい!とてもいいと思います!」

アンナは嬉しそうにそう言った。

薬師のばーさんの家はしっかり覚えていた。

コンコン

「こんにちわー」

アンナが元気よく声を上げる。

すると家の中からバーさんが出てくる。

「どちらさま?」

ばーさんは怪訝そうな顔をしながら出てくる。

「お久しぶりです!」

アンナがそう言うとバーさんはたちまち笑顔になる。

「あら!お嬢ちゃん!!!」

「元気してたかぇ?」

「はい!元気ですよ!それにあの本もとても役立ってます!」

アンナはこの前の狩の合間にこの本に乗っている薬草を探したりしていた。

この草が何用だとかあの草があれ用だとかなんとか。

狩に使える匂い消しの草もアンナが見つけて使うように勧めてくれたのだ。

「そうかいそうかい!」

「役立ったようで何よりだよ!」

「今日はお休みなのかい?」

「はい!顔を出しに来ました!」

「ほほほ!それならはいって茶でも飲んでいきなね!」

そう言って俺たち二人を上げてお茶会をすることになった。

お茶はすごくいい香りがした。

ナントカの葉っぱって言ってたけど俺にはよく解らなかった。

年齢に差はあるが二人は仲良くお話をしていた。

「そうかい!やっぱりあの噂はお前さんだったのかい?」

「はい、なんか大層な呼び名で呼ばれてますが。」

「実績自体は噂通りです。」

「?」

ばーさんは俺たちの表情を見て何か気付いたらしい。

「なにか裏があるってかおだね。」

終いにはニコニコし始めた。

「まあ、そうなんですが・・・」

「言いにくいなら言わなくてもいいさ。」

「すんません」

「ま、悪いやつらじゃなさそうだし、なんでもいいさ。」

なんだか楽しそうに言う。

「そういえば北の森だか山だかに白い魔物が居るって話は知っているかい?」

「そうなんですか?」

「ああ、奴の縄張りに入ると襲われてしまうらしいのだがね、」

「その縄張り内にこの辺りじゃ珍しい薬草があるんだ!」

「ほうほう。」

「その薬草を取りに行こうにもその白いのが邪魔で取れないんだ。」

「ほほうほう」

「そこでアイアンだが腕の立つ奴に護衛を頼みたいのだが?」

「ほー?」

「アイアンのアンタなら安上がりだろ?」

「俺?」

「そうそう、安く済ませたいから1人か2人に頼みたいんだけどねぇ?」

「俺達?」

「そうそう。」

「アタシから協会に依頼を出すからアンタとお嬢ちゃんで受けてくれないかね?」

「なるほど?」

「明日朝一で依頼を出すからそのまま受けてくれ。」

「明日の午前中に出発だ!」

「へ?」

「決定?」

「決定だ!」

ばーさんにごり押しされた。

その後は協会の書物を読み漁った後、宿に戻る。

飯時。

「アーロン。」

「はい?」

「すまんが明日は俺とアンナで指名の依頼を受ける事になってしまった。」

「薬師のバーさんの依頼だ。」

「あー、あのおばあさんですか。」

「そうだ、だから明日はお前が代理でリーダーをやってくれ。」

「了解しました。では私たちは明日いつも通り町で依頼をこなします。」

「ああ、そうしてくれ。」

薬師のバーさんからもらったお茶を飲みながら明日の打ち合わせをする。

アーロンはリーダーとしてとても優秀だ。

今まで見ていたが、新しく加入した4人への気配りなどもしっかり出来るし、

戦闘中の指揮もこなせる。

「ユキとスイとエンも連れて行くからそのつもりで頼む。」

「わかりました。」

「日帰りですか?」

「わからんが多分日帰りだ。」

「了解です。」

「早朝の訓練はいつも通りだからな?」

「・・・はい」

って事でこの日はやることやってから寝た。

最初に現れた包帯三人衆は酒場でミルフィーユにされた挙句、

ワンコ達に小便ぶっかけられた奴らです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ