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37 訓練と半休

訓練をします。

 今日も今日とておはようの前から訓練開始。

昨日は肉を食いまくって寝たので皆さん今日も元気ハツラツ。

早朝の訓練の後は、飯食ってまた訓練。

ハンター協会の訓練場に7人で集まる。

それとスイとエン。

ユキもあまりに暇そうだったので連れて来た。

「さて、今日は昼まで訓練だ。」

と言っても普段の訓練に加えて打ち合いをするだけ。

他に人が居ないのでビシビシバシバシやって、

怪我をしたらこっそり回復する。

これぞパワーレベリングだ。

神の国でやった訓練の劣化版だけどね。

神の国では怪我ではなくしっかり殺されるからね。

「うおりゃあああ!」

アーロンが全力で剣を振る。

俺は紙一重で躱すと同時に顔を木刀でぶったたく。

パコーン!

「今のは死んだかもな。」

「顔を切られて死なない人間っているんですか?」

「切られたのが半分くらいなら生きてる可能性があるぞ。」

「まじっすか。」

「まじだ。」

顔を回復して次。

ブレッドは素早く動き堅実に戦う。

俺は攻撃を躱しつつパワフルに反撃する。

防がれてもパワーでぶっ飛ばす感じ。

ガキーン!

盾が吹っ飛びガラ空きになった腹をぶったたく。

パコーン!

「ゴホッ!」

ブレッドは腹を抱えて膝を付く。

「良い動きだけどパワーが足りない。」

「それとまだまだ動きに無駄がある。」

「は、、はい」

と何とか声をひねり出すブレッド。

次はカール。

カールは超大振りのパワーで来る。

攻撃を一度躱してしまえばいくらでも反撃が出来てしまう。

パコーン!

「いだっ!」

「お前は速さと技が足りない。」

「パワーだけじゃ絶対いつか死ぬぞ。」

「はい!」

次はディーンとエディだが、

二人とも平均的に劣る感じだ。

「お前たちは全体的に良いが、逆に全体的に悪い。」

「はい!」

最後にアンナ。

アンナは速くて丁寧に戦う。

だけどパワーでガンガン押していくとすぐに押し負けてしまう。

そして剣を吹き飛ばして顔面をぶったたく。

パコーン!

「ブへ!」

「アンナはもっとパワーを付けるか、逆にスピードと技術を今以上に磨くかのどっちかだな。」

「はい!」

アンナの曲がった鼻を回復で直してやる。

こんな感じでひたすら打ち合い。

たまに全員対俺で叩き合い。

まだまだ俺は無傷だけど。

全員を一通りしばき回して休憩にはいる。

持ってきた果物をぽいぽい投げる。

「少し休憩だ。」

「はーい」

って事で6人は休憩、俺はスイとエンの稽古。

おねだりされた結果、スイとエンが対人戦になれる訓練をする。

俺が木刀でひたすらぶったたく。

スイとエンはひたすら避ける。

手を抜くとこいつらは二匹そろってガチギレする。

なので、いかに犬好きだからと言っても手を抜けないのだ。

しかもこいつら俺の動きをしっかり見て攻撃を予測し始めるのでびっくりです。

木刀でぶっ叩いてもへっちゃらそうな顔でまた向かってくるし。

君たちはどうなってんの?

そして一通り終わった後は楽しそうにじゃれてくるし。

「よーしよしよし」

なでなでコネコネ

二匹ともそこそこデカいから俺ももみくちゃにされる。

そんな午前中を送る。


訓練後、体を洗った後。

「この後は夕方まで自由時間にしよう。」

「と思ったが今日は一旦教会に顔を出すぞ。」

「はーい」

全員で西の教会に行く。

この前会ったフランクとか言う爽やか好青年の居る教会だ。

場所はハンター協会より西側にある。

大きな通りから一本外れた通りだ。

教会はそこそこ大きい建物だった。

庭もあり畑もあり。

その全体を柵で囲まれていた。

教会は普通の建物だ。

正面から入ると礼拝堂っぽい建物があり、

それにくっつけた様に宿舎の様な建物がある。

おおよそそんな感じ。

ユキを入口付近の馬繋ぎ(馬をつないでおく杭みたいな柵みたいなやつ)

に手綱を縛っておく。

「ユキとスイとエンはここで大人しくしててくれ。」

俺がそう言うと一頭と二匹はうなずく。

「さて」

そう言って入口の前に立つ。

「これってノックとか必要か?」

アンナに聞いてみる。

「いえ。静かにすれば勝手に入っていいはずです。」

って事で中に入る。

「おじゃまします。」

足音を立てずに入っていく。

入ってすぐに誰かいた。

「こんにちは。」

太っちょの禿げたおっちゃんが声をかけて来た。

「こんにちは。」

「お祈りですか?」

「それもありますが、その前にフランクさんに御挨拶しに伺いました。」

「お知り合いですか?」

「はい、この前少し助けていただいたのでそのお礼を兼ねて伺いました。」

「招致いたしました、ただ今呼んでまいります。」

「お願いします。」

誰も居ない礼拝堂の椅子で少し待っていると、すぐに爽やか好青年がやってくる。

「おー!あなたでしたか!!」

フランクは嬉しそうに声をかけてくる。

「どうも、何とか生活が落ち着いたので来てみました。」

「確かハンターをなさっているんですよね?」

「そうです。皆で仲良くやってます。」

「この間はなんだかんだ助けていただいてありがとうございます。」

一応お礼を言っておく。

「いえいえ、私が居なくても問題なかったと思いますよ。」

「確かに。」

「あっそうだ。」

「申し遅れました。私はここから北西の村の辺りから来た、ヒロと言います。」

そして順次自己紹介をしていく。

「って事で私たちは田舎者なので、教会の事を少し教えていただけませんか?」

あわよくばどれだけ腐っているのかとか。

「わかりました、私で良ければお教えします。」

って事で色々聞いた。

なんかシンプルに神の存在を皆に知らせるための組織ってのが根本的な所らしい。

次に皆仲良くしようぜっていう、超ざっくりした教義がある。

それが後々付け加えられて捻じ曲げられた結果、現状に至ると。

ぶっちゃけて聞いてみた。

「教会に関して色々悪い噂がありますが本当ですか?」

フランクの耳元でこっそり聞いてみた。

そしてフランクは俺の耳元でこっそり答えてくれる。

「困ったことに実は本当なのです。」

基本的に教会のトップ層はどいつもこいつも違法行為に手を染めているとの事。

「処分は出来ないんですか?」

「出る杭はしっかり打ち砕かれてしまうのです。」

「そっか。」

「この教会は大丈夫なのですか?」

「はい。ですがこの町の貴族区にある教会がちょっと・・・。」

「そっちにも行く事があるんですか?」

「いく事もありますが、その教会で母が働いていますのでそれで聞いたのです。」

へー。

「お母さんは貴族なのですか?」

貴族区って貴族しか入れないんじゃ?

「いいえ、母は優秀なので実力を買われて貴族区にて働いているのですが、」

「女性なので昇格は出来ずに便利に使われているのです。」

「女性だから昇格出来ないって?」

「はい。」

なんかこの問題は教会と王国の建国時まで話は遡るらしい。

王国が出来る前、遥か昔の事、王国があった場所周辺は混沌とした状況だった。

村や町単位で殺し合い、侵略したり、仲良くしたり。

そこに現れたのが燃え盛る巨馬に乗った悪魔と漆黒の巨馬に乗った魔王。

何で馬?って思ったけど物語的にかっこいいから重要らしい。

その二人の騎手は周辺の邪悪な者共を支配下におさめて、世界を征服しようとしたらしい。

悪い事じゃななくね?って思ったけど支配の仕方が暴力と恐怖のみだったらしい。

それを嫌がった者が一人立ち上がった。

それこそがこの教会の初代トップ、教皇とか教王って呼ばれているらしい。

(注:教皇だと現実のバチカン辺りに実際に存在してしまうので一応今後は教王と表記します)

教王は金色に輝く白い巨馬にまたがり、どこからともなく現れた。

ここでまた馬だ。

なんでもこれらの三頭の馬はただの馬ではなく特別な力を持った馬だったらしい。

だから馬を強調してるのか。

教王陣営と悪魔魔王陣営、の二つの陣営に分かれて大きな戦争が起きた。

そこで教王陣営に着いたのがエルフ、ドワーフ、獣人、鬼、鬼人、そしてこの国の人間。

悪魔と魔王陣営に着いたのが現在の魔族の国に居る者達とその隣にある人間の国の人間達。

教王陣営は教王を中心とした各種族トップの戦士を集めた他種族混成精鋭部隊を作った。

その精鋭部隊を天使隊と名付けた。

何で天使かって言うと、教王の背中から天使の様な翼が生えていたらしい。

「ん?初代教王様は人間じゃなかったのか?」

つい話を割って質問してしまう。

「いえ、人間ですよ。」

「教王様はおそらく魔人化した人間だと思われています。」

魔人化。

獣や植物が高い魔力を持ちその魔力に順応した結果、

体が変化することがある。それを魔物化と呼ぶ。

それが普段見ている魔物だが、長生きして魔力がどんどん高まっていけば

さらに見た目や強さが変化していくそうだ。

そしてその変化が起きた人間を魔人と呼ぶ。

「なるほど。」

話は戻る。

その天使隊は見事魔王を打ち滅ぼし悪魔に致命傷を負わせた。

その結果天使隊は人々をまとめてそれぞれ国を作ったらしい。

それが今のこの王国とその周辺の国家だとの事。

教王は仲間の人間を王にして王国を作らせ自分は太陽教を建てて初代教王となったとさ。

そして今、その話が良いように捻じ曲げられ改ざんされた結果。

天使だったのは教王様だけだから他の種族は使われる存在だという事になり。

さらには教王様は男だったから、女も使われるべき存在だとかなんとかごにょごにょと。

「因みに南にある二つの山脈間の大穴の様な隙間は教王様と魔王の戦闘の痕跡だと言われています。」

「へー。」

見たことないけどどんな感じになってるんだろ。

なんかついでに色々知れた。

【あの魔法】の話は出てこなかった。

「それでお母さんは昇進できないのか。」

「はい、そうです。」

まあ男尊女卑って前世の歴史的に見ても珍しくないよな。

「へー、所で教会の人って回復魔法を使えるって本当ですか?」

「本当ですよ!」

「私と先ほどのブリッツそしてミーアと言う私の部下達が使えますよ。」

「使い方を教えてたりはするんですか?」

「いえ、それは秘匿事項なのでお教えできません。」

「結構秘匿事項が多くて大変なんですよ。」

「人を裁く魔法とかもあったりするんですか?」

「もちろんありますが、それも詳しくは秘匿されています」

「なのでお答えできかねます。」

「そうか、昔はあったけど今はもうないとかって事は無いよな?」

「秘匿事項です。」

守りが固いな。

気まずい時間が少し流れる。

「そうか教会の人も色々秘密が多くて大変なんだな。」

「はい、お答えできず申し訳ございません。」

「いえいえこちらこそ踏み込みすぎました。」

やっぱり詳しくは王都にいるであろうクラーレン君に聞くしかないな。

「まあ、あなたからは良い気配を感じるので教えて差し上げたい所なのですが。」

「やはり秘匿事項なので漏らせません。」

「わかりました、私たちはお祈りでもして退散しますね。」

「ではわたくしもご一緒いたしましょう。」

礼拝堂の奥には教壇の様な物があり、さらに奥にはでっかい像がある。

しっかり観察してみる。

あれ?

「あのおじいさんは誰ですか?」

「あのおじいさんこそが太陽神様ですよ。」

「・・・」

マジか・・

そういえば俺が会った時は日本ブームで和風のお姫様姿になっているって言ってたな。

本来の姿がこれなのか?

目の前の像は長い髪長い髭しわしわの肌の厳しい顔のおじいさん。

太陽さんはもっとニコニコしてた印象だったけど。

「どうしました?」

「い、いや想像していたよりお年を召されていたのでびっくりしました。」

あと性別とか・・・

「もっと若い姿だと?」

「はい」

「あれは初代教王様がお伝えくださったお姿ですよ。」

ニコニコ説明してくれる。

へー、さすがにここまで全く違う姿だとびっくりするな。

「お祈りは手を合わせて目を瞑るだけです。」

「では、」

そう言って皆でお祈りをする。

心の中でお祈りする。

近況報告、伝わるか分からんけどね?

『順調にこの世界に馴染んでるようだな』

「はぁ!?」

つい聞き覚えのある声が聞こえてきて、でっかい声が出た。

「どうしましたか!?」

フランクが驚きながら聞く。

「いえ・・・なんでもないです。」

祈りを続ける。

『太陽さんですか?』

『そうだ』

『お主驚きすぎだぞ、はっはっは!』

『王都に行くのが思ったより大変なのですが?』

『うむ、問題ない!』

『問題ないんですか?』

『ああ、あんまりのんびりされても困るが今の調子なら問題ないと思うぞ。』

『思うって・・・』

『あんた神だろ?』

『はっはっは!生意気いうと天罰を食らわすぞ!』

『すんません。』

『冗談じゃ!』

『なんか陽気ですね。』

『うむ、久しぶりにこうして話せるのだ。気分も良くなるさ。』

『じゃあ。このままじっくりやっていきますね。』

『ま、頑張れ。』

お祈りを終えたタイミングで、女の人が来た。

「フランキー、ちょっといい?」

フランキー?

「お客様の前ですよミーアさん。」

「おっ!すんません。」

「フランク司祭ってお友達いたんですね!」

随分失礼で仲睦まじいというかなんと言うか。

「で、どうかしましたか?」

「子供たちがもっとごはんちょーだいって!」

「そうですか・・・」

「やっぱ厳しい感じ?」

「ええ、運営費は貴族区の教会に多く配分されてますので現状を維持するのがやっとです。」

「どういうことですか?」

ついつい二人の会話に割って入ってしまう。

「実は教会の運営費はこの町にいる枢機卿の一人が担当区域内に配分するのですが、」

「貴族区にほとんどが割り振られてしまってこの教会の運営がままならないのです。」

「それで子供たちの腹が減っていると?」

「そうです、この教会で保護し育てている子供たちに与える食事も最低限の量になってしまっているのです。」

俺は仲間たちを見る。

仲間の皆もどうにかしたそうだ。

「ヒロさん、、」

アンナはどうにかしてと今にも言い出しそうだ。

「フランク司祭。」

「はい?」

「あなたは募金とか献金とか受け取ってくれるんですか?」

「はい。一応いただくことはありますが?」

「俺たちはハンターだ。」

「怪我をする事も有るだろう。」

「いざって時の足しにでも成るのなら獲物を寄付しても構わないか?」

「獲物ですか?」

「そうだ、肉は食い切れなかったら腐ってしまうから捨てる事も有る。」

まあそう言うのは【収納】に入れるんだけどね。

「その捨てる分の肉を皮や牙などと一緒に寄付に回すって事だ。」

「本当ですか!?」

フランクは光りだしそうな表情で俺に詰め寄る。

「はい、その代わり、」

「その代わり?」

「魔物をそのまま渡すから解体は自分達でやってくれ。」

ここでいきなりミーアさんが飛びついて来る。

「はい!!ぜひぜひぜひぜひお願いします!!!!!」

眼をギッラギラに輝かせて飛んでくる。

「こら。ミーアさん失礼ですよ!」

「フランキーだって同じでしょ?」

二人とも俺に詰め寄ってきてるので同じですね。

「ただ次狩りに行くのは数日後だから、それまでは我慢してくれ。」

「はい。ありがとうございます。」

この場で出すわけにもいかないし、お肉は今度にしよう。

・・・いや良い事を考えた。

「そうだ!」

「アンナ!」

「はい?」

「皆で少し待っててくれるか?」

「はい、いいですけど?」

「ちょっとユキに乗ってパパっと狩ってくるわ。」

っていう体で獲物を町のはずれで【収納】から出して持ってくる。

「は!わかりました!」

アンナもわかってくれたみたいだ。

「フランク司祭、少しうちの仲間をお預けしてもよろしいですか?」

「良いですがどこへ?」

「ちょっと一狩行って来ます。」

「まさか!?」

「ええ、期待して待っててください。」

「わかりました。」

とう伝えてユキに乗りスイとエンも連れて行く。

町のはずれで解体前の狂走鳥4体と小さい猪の魔物をユキに積む。

狂走鳥は鞍に縛り付けてぶら下げる。猪はユキのお尻に乗せて鞍に縛る。

狂走鳥は羽毛をむしったのですっぽんぽんだけど、

解体はまだ終わってないので可食部はしっかり残っている。

羽毛が無いのは不自然か?まあいいか。

猪はそのままあげる。

そして早すぎない様に教会に戻る。

「お待たせしました。」

俺はそう言って肉達を皆に渡す。

「おお!ありがとうございます!」

フランクとミーアは涙を流す一歩手前みたいな顔だ。

「ヒロさん、ありがとうございます。」

ブリッツさんも嬉しそうな顔でお礼を言ってくる。

「ただ、打算的な考えあっての事なので、どうかお気になさらずに。」

本当の聖人君主って、個人的にすごく怪しいと思うから言い訳も重要だ。

フランクさんミーアさんブリッツさんはとても人が良さそうだし、

魔力も聖属性に寄っている。

ひとまずは信用出来そうな人たちだ。

そしてすぐに他の修道士や修道女3名と子供たち10~20人ほどで肉の解体ショーが始まった。

因みに因みに、教会って血を嫌ったりするイメージがあるが別にそんな事は無く、

敷地内で普通に魔物の解体をしている。

解体は子供たちに教えつつやっている様だ。

「この鳥はここをこー切って中身を出すんだ。」

「うぇー、きもちわりー」

とかなんとか楽しそうにやっている。

アンナやアーロン達も一緒になって手伝っている。

俺は後方保護者面でのんびりしてる。

スイとエンとユキと俺で仲良く横になってのんびりする。

ふと気づけば周りに小さい子達が一緒に横になっている。

俺は少し驚いた。

「おわっ!!びっくりした・・・」

「あれ?疲れたのか?」

「うん!!きゅーけーちゅー」

「そうか」

子供のころは何でも楽しく面白く感じたよなー。

とか考える。

「モコモコのくろいおにーさんはハンターなの?」

「モコモコ?」

熊の毛皮の事か。

「そうだよ。」

「たたかうのってこわくないの?」

「こわいよ。」

「え!?そーなの?」

「こわいから沢山練習してしっかりお勉強して強くなるんだよ。」

「ぼくもなれるかな?」

「ハンターか?なって何をしたいんだ?」

「えーとね。」

「モコモコのおにーさんみたいに、みんなをおなかいっぱいにしてあげたい!!」

「はっはっは!」

「そうか、それならきっとなれるよ。」

「ほんと?」

「ああ、でも大人になってからだよ。」

「それまではしっかりフランク司祭の言う事を聞いて勉強するんだよ。」

「うん!」

そんな話をしたりスイとエンと子供たちでロープを引っ張り合いしたりした。

全員が入る食堂にて。

「さて、皆さん!」

フランクが話始める。

「今日は何とヒロさん達から沢山お肉を頂きました。」

「しっかり食べる前に皆でお礼を言いましょうね!」

「せーの!」

「ありがとーございます!」

うちの仲間たちは照れくさそうにしてる。

「では早速いただきましょうか!」

フランクがそう言うと皆食べ始めた。

因みに俺たちの分もある。

「いただきます。」

俺はそう言って食事に手を付ける。

味は素朴だった。やはり調味料なども限られているのだろう。

肉は数日分あるから、定期的に持ってきてやることにしよう。

子供たちと教会の人たちはとても嬉しそうに楽しそうに食事をしている。

ワイワイガヤガヤ。

よっぽど腹が減っていたのだろ。

やはりこういう笑顔は見ていて気持ちがいい。

偽善だとしても続けていきたいと思えてくる。

「じゃあ、また時々顔を出しますね。」

食後は教会の皆さんに挨拶をしてそそくさと宿に帰る。

「はい!いつでもいらしてくださいね!」

宿に帰ったら雑務をこなして寝る時間になればすぐ寝る。

寝る前にアーロン達6人は子供たちが可愛かっただの、

やりがいがあるだのと言っていた。

めんどくさい、やりたくないとか言われなくてよかった。

教会で楽しくおしゃべりしましたね。

この世界が大まかに二分されているのがうっすら分かったと思います。

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