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35 まだまだ続くよハンティング

森でのんびりハンティングです。

 キャンプに戻る。

キャンプでは皆魔法の練習中。

ユキはなんか食ってる。

「何食ってんだ?」

バリバリモグモグ。

角の生えた兎を食ってた。

しかも角ごとかみ砕いてる。

「その兎美味いか?」

ユキ曰くそこそこらしい。

まあ生だし。

とにかく選手交代。

アンナ達に鹿を解体してもらって、

大量の野菜人入りの麻袋を馬車に置いていく。

「じゃあ次はブレッド、カール、ディーンで行こうか。」

「残りは解体と練習と休憩だ。」

「はーい」

って事でレッツゴー。

男共と森を進む。

「気持ちいーなー」

今度はカールが気を抜いている。

「ぼーっとしてると後ろから魔物に襲われるぞ。」

軽く注意する。

「マジすか!」

「ああ、さっき襲われた。」

「沢山狩ったからあとで食ってみろ。」

「あの果物ですか?」

「そう野菜人だ。」

そんな話をしていると何か大きな気配を感じる。

スイとエンも気が付いたようだ。

鹿よりもはるかに大きい生物の様だ。

「警戒しろ、何かデカいのが居るぞ。」

こっちのチームはカールが金棒を持って俺と前衛、

ブレッドとディーンが弓で後衛。

警戒していると大きな影、

この前みたいに熊さんかと思った。

しかし熊さんではなくオーガだ。

人型の人を食う魔物とされている。

この個体の身長は2.5mほどで筋骨隆々な体に厚い脂肪と皮膚。

ボコボコの頭大きめの牙、丸太の様な木を持っている。

だが少し体が汚れている。

「カールは正面から当たれ、他は周囲から弓で頭部を攻撃だ。」

「了解!!」×3

「スイとエンはあいつのかく乱だ。」

「ワン!!」

って事で討伐開始。

俺はぼーっと眺める。

オーガは人型だが知性を持たないゴブリン程度の知能だから討伐一択だ。

ただ吠えるだけの獣、言葉を介する個体は見つかっていないが、

オーガ同士はコミュニケーションをとる事があるらしい。

初手スイとエンがオーガの周囲を走り回り軽く足に噛みついたりして注意を引く。

そっちに注意を引かれた所でカールがオーガの膝を金棒で砕く。

バコォォン!

とすごい音を立てている。

そして膝を付き動かなくなった所を2本の矢がオーガの眼球を貫く。

さらにカールが金棒で追撃して、矢も随時飛んでくる。

「なんか、思ってた以上にボコボコにしてるな。」

スイとエンも出番なくなった!みたいな顔をしてる。

直ぐにオーガが倒れた。

ドスーン!

デカいから迫力がある。

この3人は倒れた直後も警戒して少しの間距離をとっている。

「アンナよりしっかりしてる。」

「この森って比較的安全なんじゃなかったっけ?」

そんな事をぶつくさつぶやく。

「俺たちが森の深い所に来てしまったのと」

「オーガがたまたまこの場所まで足を延ばして来たのでしょう。」

「森の奥深い所にはいると言っていましたし。」

ブレッド。

「それによく見るとこいつ結構やつれているぜ!」

カールがオーガの死体を見ながら教えてくれる。

「森の奥で縄張り争いに負けて追い出された上に弱ってたのか?」

俺。

「おそらくそうでしょうね。」

「我々が倒せたのはそのおかげでしょう。」

ブレッド。

「そっか、一応協会に報告しておくか。」

って事でオーガも右耳を切って小袋にしまい、

体を【収納】にしまう。

オーガって骨も皮も丈夫だから使い道があるのだとか。

「さあ、武器と矢を確認してもう少し歩こう。」

「はい!」

って事で散策再開。

お次の獲物は魔物化した猪の様だ。

だがこの前の猪ほどではない。

「なんか小さくねぇか?」

カールがそんなことを言う。

「この前のは特殊個体だとか言ってたからあれが普通なんじゃないか?」

ブレッド。

「ブレッドとディーンで行けるか?」

「うーん・・・頑張ってみます。」

二人は自信なさそうだ。

「カールと俺と二匹はいざって時に前に出るぞ。」

「あいよ!」

カールとスイとエンに言う。

ブレッドとディーンは弓を構えほぼ同時に矢を放つ。

二人の矢は見事目玉に刺さるかと思ったが、

ぎりぎりで猪が動いて骨の在る固い部分に当たったようだ。

「来ます!」

ブレッドがそう叫ぶと同時に猪が突っ込んでくる。

そして真っ先にスイとエンが飛び出し大きく吠える。

しかし猪は迷わず突っ込んでくる。

「めっちゃ怒ってるな。」

「そらそうでしょう」

俺とカールはそんなくだらないことを言い合う。

「カール!正面からドカンといけそうか?」

「さすがに怖いっすよ!」

「じゃあ俺が止めるから、とどめを頼むぞ。」

俺はそう言って猪に突進する。

押し合いの力比べ。

この前の二股の牙の猪よりはるかに弱かった。

俺が猪を止めると後ろからカールが真っ向切りの如く金棒を振り下ろす。

「オラァ!」

バコーン!

ものすごい音と共に猪の頭を叩き割る。

金棒にぶっ叩かれ、地面に叩きつけられた猪は即死だった。

「さすがに即死だな。」

頭を砕かれた猪は動かなくなった。

「牙が高く売れるってんで、頭だけを狙いましたよ。」

カールがそんなことを自信あり気に言う。

「ほんとだ!器用なもんだな!すごいぞ!」

デカい重い金棒を正確に操るのは普通にすごい。

死体をさっさと【収納】にしまう。

「しっかり狙ってたんですが効きませんでした・・・」

ブレッドとディーンが落ち込みながら寄ってくる。

「まあ、あれはしゃーない。」

二人の肩をポンポン叩く。

「狩りを続けるうちにああいうのも何となくわかるようになるさ。」

「まあ一旦帰るか。」

一通り狩ったのでキャンプに帰る。

一旦の評価としてはまだまだこいつら6人だけで行動させるのは危険だと言った所だ。

「休憩がてら魔法の練習だな。」

「解体はまた二手に分かれた時にやれ。」

「はーい」

って事で皆で魔法をポンポン打って練習。

ここ数日ろくな練習は出来なかったが、

寝る前に魔力を操るだけの練習はさせたので多少は成長してると思う。

何の練習をしようか・・・。

まずは守りから練習させよう。

で早速【防御】の魔法を教える。

教えるより見せた方がいいので俺が実践する。

実際【防御】を張っただけじゃ、なんか壁があるなって程度の認識だろう。

まあ防御っていうか防御壁って感じなんだけど。

【防御】は結構自由が利く。

まず、物理的な防御魔法は簡単に発動できる。

ただ魔法で壁を作ればいいだけだ。

しかし対魔法用の防御はちょいとむずい。

唯の壁とは違うので最初発動できるようになるまでがむずい。

「【防御】の形は自由だが球形がおすすめだ。」

人によっては平の壁や幾つもの小さい壁を組み合わせたハチの巣みたいな形にしたりする。

が実際一枚の球形の方が力を弾きやすいのでおすすめだ。

「平でもいいが真っ向から攻撃を受けないで角度を付けて弾く方がいいぞ。」

俺を中心に球形の【防御】を張る。

本来は必要な方向だけに張るのだが、お手本なので前後左右上下全部に張る。

「これが【防御】だ。」

「試しに魔法や弓や武器で攻撃してみろ。」

俺がそう言うと皆これでもかってほど全力で攻撃してくる。

「オラァァァァァアアアア!」

「ドリャー」

「えい!」

「くたばれぇぇぇ!!」

「はあぁぁ!」

一人だけガチの殺意こもってない?

そいつに魔法で強めに水鉄砲を当てる。

ドパァン

「いでぇ!」

カールがびしょぬれになったようだ。

「えええ!」

「中から攻撃できるの!?」

アンナ。

それを見た皆がびっくりしている。

「しっかり使いこなせればこういう事も出来るって事だ。」

その後しばらく攻撃は続いたが俺の【防御】は微動だにしなかった。

皆はぜぇぜぇいって地面に伏せている。

「休憩のつもりだったんだけどな。」

皆に洗った野菜人をぽいぽい投げる。

ユキにもあげる。

「ユキ―どこだー?」

呼んだらどこからともなく足音が聞こえてくる。

ユキが見えたなんか咥えてる。

「なんだそれ?」

食べてはいないみたい。

『噛みついてきたから蹴り殺した!』

だそうだ。

なんかモコモコフワフワの大きめのイタチみたいな生物だ。

「食べるのか?」

ユキは首を横に振る。

いらないみたい。

「じゃあもらっておくぞ。」

そう言って【収納】にしまってから野菜人をあげる。

手で直接あげる。

ムシャムシャ

ユキさんはとても喜んだ。

もっとよこせと暴れだすぐらい。

なので何個かまとめてあげた。

全部食い尽くす勢いで食べ始めた。

「おい!俺たちの分も残しておいてくれよ!」

俺がそう言うとユキはしゃーないな!と言う表情をした後、

枝木を圧し折りながら森に走っていった。

「え!?おい!!」

「日が暮れる前には帰るからな!!」

俺は大きな声でそう叫ぶ。

多分ユキは森で野菜人を探して食い尽くす気だろう。

「大丈夫なのですか?」

アンナが心配してくれる。

「ユキはお前たち6人より強いから心配すんな。」

ユキがあの程度の魔物に殺されるはずないので放っておく。

「とにかく次はお前たちが【防御】の魔法を使ってみなさい。」

訓練再会。

お手本を見せたのと魔力操作の練習を多少してたので、

発動は問題無くできた。

が強度はと言うと・・・。

自作の木刀で一個ずつぶっ叩いてみる。

始めはアーロン、ブレッド、カール、ディーン、エディ、アンナ、

そしてスイとエン。

一人づつゴンゴンガンガン。

ブレッド以外はもれなくひび割れるか砕けた。

そしてブレッドに魔法を放つ。

人が吹っ飛ぶ程度の放水。

どぱーん!

ちゃんと防いだ。

水をかけると物理的にで水をはじくが

魔法の水をかけると魔法の水が霧散する感じになる。

そもそも魔法の水ってどういうくくりになるの?と思うが。

魔法と物理両方だ。

ただし【物理防御】だと物理的にしか防がないので、

【物理防御】と攻撃魔法の真っ向勝負になる。

力が拮抗した勝負だと攻撃は防げるが防御も破られてしまう。

それに対し、【魔法防御】と攻撃魔法で使う魔力量が拮抗していれば、

基本的には【魔法防御】の方が強い。

たまーに変な魔法陣を組むエルフの爺さんが居て、

あっさり破られる事もあるがそれの対策はまだ先の話だ。

魔法防御特攻の攻撃魔法だとか言ってた。

「すごいぞ!ちゃんと出来てる!」

褒める。

「ありがとうございます。」

「次はもうちょい強めに行くぞ!」

「え!?」

ブレッドが気を取り直すと、俺は大斧を取り出し【強化】魔法で斧を強化する。

そしてブレッドの【防御】を強めに無造作にぶっ叩く。

バゴーン!

綺麗に砕け散った。

「当面はこれを防げるようになるのが目標だな。」

あっけにとられるブレッド。

「は、はい、、」

目標がないと訓練のし甲斐が無いからな。

全員の心を圧し折ったところで訓練再開。

最低限の強度が無ければ使う意味がない。

ちなみにスイとエンは避ければええやん?みたいな顔をしてた。

可愛い。

すこーし練習をしてから、また狩りを再開する。

今回も同じチームでやる、アンナチームで行って、

残りチームが解体をする。

先ほど狩った獲物を【収納】から出す。

「じゃあこれの解体頼むぞ。」

「あいよ!」

カールが元気に答える。

一応捕捉でこの物語では鬼とオーガは別の物として扱っています。

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