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33 ハンターのお仕事初心者編

町での生活を書いていきます。

 次の朝

本日も太陽が昇る前からハンター協会で訓練。

の前に昨日買った水色のリボンでアンナの髪を縛ってやる。

訓練の時に邪魔そうだったので買っておいた。

弓の練習も全員で少しする。

昨日酒場でアンナが襲われた件を説教しつつ走らせる。

男どもに対しては強めに尻を叩く。

「ボディーガードを頼んだはずだが、、」

「あの体たらくはなんだ!?」

走っている6人を後ろから切れ気味に詰める。

「すんませんでした!!」×5

「ごめんなさい!」

6人が青ざめた顔で声を上げる。

アンナも自己管理がなっとらんという事でお説教。

あのタイミングで俺が到着してなければ、

アンナはあのおっさんたちと一晩中子作りする羽目になっていただろう。

「いくら酒の席だからと言っても気を抜きすぎだぞ。」

「はい!すみませんでした!」×6

棒のようなものでビシビシバシバシしたおかげで、

皆返事はしっかりするようになった。

もちろん俺も気を抜いてしまったので反省する。

酒場って結構危ないんですね。

話は変わるがこいつら物覚えが早すぎる気がする。

素振りや体力作りばっかりやらせているが、

すでにかなり様になっている。

因みに今日からは皆自分の武器を使って素振りしてる。

アンナはともかく5人は明らかにムキムキになってる。

まだ数日しか一緒に居ないのに成長速度がおかしい気がする。

異世界ってこういうもんか?

訓練の後は、朝食を食べてハンター協会へ行く。

ユキとスイとエンは仲良く馬房でお留守番。


色々考えたが動物や魔物を狩るよりも、

今は町中の雑務の様な依頼を沢山こなした方が早く昇格できそう。

お賃金は低いが金には困ってないのでひとまずこの予定でいく事にした。

3日間町中で雑務依頼、1日訓練がてら町の外で狩り、

半日訓練半日休日の5日間のローテーションでいってみよう。

ハンター協会掲示板前にて。

「アイアンクラスの依頼は半日ほどで終わるような依頼が多いですね。」

アンナ。

「それか簡単だけど時間が掛かるようなのもありますよ。」

アーロン。

「大量の薬草の仕分けとかだな。」

ブレッド。

皆文字はどうにか読めるらしい。

「7人もいるから荷物運びとかはすぐ終わるよな?」

俺。

「商店の倉庫整理や荷物運び、家の修理や引っ越しの手伝い。」

「道路の清掃、川で水汲み、建物内の大掃除。」

「処刑した罪人の死体処理、墓堀り、家畜の世話の手伝い。」

「雑用ばっかだな。」

カール。

「まあ、とにかく元気にお仕事だ。」

俺はそう言うと依頼表を適当に引っぺがしてカウンターに持っていく。

「おはようございます!これお願いします。」

受付は三つ編みおさげのポリンちゃん。

「おはようございます!承ります。」

そう言って事務作業に入るポリンちゃん。

「宿はいかがでしたか?」

作業をしながらそんな話をする。

「よかったです。そういえば宿屋の方々はご両親なんですね。」

「はい!一番信頼できる宿屋と言えば実家だったので。」

「是非にと思いご紹介いたしました。」

「では、今回の依頼は荷物運びですね。」

「依頼完了後は依頼主からサインを頂いてくださいね。」

そう言って依頼表をくれる。

「了解です。」

そうして皆で以来の場所に行く。


とある商店の倉庫にて。

「おはようございます!」×7

依頼主に皆で元気に大きな声で挨拶して自己紹介する。

「おはよう!」

「随分元気なのが来たな!」

そういうのは依頼主のおっちゃん。

「これから来る馬車の荷物を倉庫に運んでくれ。」

商店で職員を雇うよりアイアンクラスに依頼した方が安上がりらしい。

ただ安いので依頼を受ける人が少ないとか。

「了解いたしました!」

「お前ら!荷物と建物に傷をつけるなよ!」

って事でテキパキ元気に荷物運びをする。

サクサク運んでいく。

「おーいこれ運んでくれー!」

「わかりました!」

アーロン。

うちのメンバーがいちいち元気に返事をするので、

依頼主のおっちゃんたちも気持ち良さそうに仕事してる。

マッチョ二人と俺は重い物を中心に運び、

細々としたものは他4人で丁寧に運ぶ。

依頼主の予想に反して爆速でお仕事を終える。

「ありがとな!」

「おかげで予定より100倍くらい早く終わったぞ!」

ガハハハ!と笑いながら大げさにほめてくれる。

「こちらこそお世話になりました。」

そう言うと依頼表を記入して渡してくれる。

「賃金はハンター協会でもらえるはずだ。」

「もし次があれば少し色を付けてもらえるように上司に言っておくよ!」

そんな事もあるのか。

「では私たちはこれで!」

そう言って協会戻る。

時間はお昼前。

「終わりました。」

ポリンちゃんに依頼表を渡す。

「早かったですね。」

少しびっくりしてる。

「頑張りました。」

「な、なるほど・・」

「評価は3ですね。」

「こちらが報酬となります。」

銀貨数枚で7人分の報酬にしてはすごく少ない。

報酬を受け取る。

そして早速次の依頼を受ける。

次も似たような仕事。

「さっそくこれお願いします。」

「承りました。」

そして現地に向かう。

次の依頼は家の掃除だそうだ。

「よろしくお願いします!」×7

今回も元気に挨拶。

「おー!元気な子が来てくれたね。」

そういうのはおばあさん。

普通家や店の掃除とかは自分でやるのが普通だが、

時間と手間がかかるので一般市民でも場合に寄っては、

ハンター協会に助っ人を依頼する事があるのだとか。

今回はそこそこ裕福なおばあさんらしいが、

おじいさんは仕事で忙しく一人では大変なので依頼したとの事。

「じゃあ重い物とかを一旦運んでもらおうかね!」

ニコニコしながらおばあさんが早速指示を出す。

「わかりました!」

自己紹介をしてから、元気にお仕事開始。

家の中をごそごそガサガサ物を動かしてお掃除する。

家財を見る限り、薬草とかを使って色々なお薬を作る系のおばあちゃんの様だ。

詳しくはわからないが多分薬剤師的なやつだと思う。

花とか草とか根っことか木の枝とか色々有る。

「おばあさんは薬師さんなんですか?」

アンナがおばあちゃんに質問する。

「そうだよ、薬を作って店に卸してるんだよ。」

昔は店を持っていたそうだが今は子供に譲ったそうだ。

今は隠居して不定期に子供の店に薬を卸してお金をもらってるらしい。

「教会で回復の魔法があるのに薬って売れるんですか?」

失礼かもしれないが回復魔法の方が早いんじゃないって思う?

「ちょっとした怪我じゃ回復魔法は勿体ないからね!」

ニコニコ笑顔で教えてくれる。

「最近は何かときな臭い噂もたってるしね。」

薬草って色々使えるらしい。

関節痛とかカゼとか病気とか色々な症状にあった薬草があるらしい。

前世の世界のよりももっとミラクルな効能があったりするんだろうか?

「そのほかにも面白い効能の薬もあるんだよ。」

「例えば?」

「長い間息を止めて居られる薬とか。」

「水中を潜るのに使えるよ。」

「そんな面白いのもあるんですね。」

アンナは楽しそうにおばあちゃんとお話ししてる。

それに対して男どもはせかせかお掃除する。

そしてお掃除終了。

なんとびっくり2時間前後で終わった。

手は抜いていません。

人数と筋肉の勝利である。

「ありがとね!こんなに早く終わるとは思わなかったよ!」

これにはおばあちゃんもニッコニコ。

そんでもってお礼にお茶の葉を貰った。

「これおすすめのお茶だから飲んでね。」

そしてアンナはよっぽど気に入られたられたのか本まで貰ってる。

「これ初心者におすすめの薬草の本だよ。」

「ハンターをやるんなら持っていきな!」

そんなことを言われている。

「貰っても良いんですか!?」

アンナは嬉しそうに本を抱えて言う。

「ああ、似たようなのを何冊も持っているからね。」

「しっかり勉強しなさいな。」

その後依頼表に記入してもらって協会に戻る。

「終わりました。」

ポリンちゃんに依頼表を渡す。

「早かったですね。」

このやり取りも二回目である。

「今回も評価は3ですね。」

「この調子で頑張ってください。」

「はいよ!」

その後も同じようなお仕事をこなす。

次も荷物運び。

やる前にわかってはいたが実に地味な仕事ばかりである。

地道に一歩ずつやっていく。

ハンターは強力な魔物を狩ったりするので小さい子などが憧れるような仕事だが、

ハンターになった人のほとんどはアイアンからブロンズに上がる前にやめてしまうらしい。

その理由がこれでアイアンクラスの仕事がすごく地味だからだ。

狩る魔物も魔物と言うより動物やはぐれたゴブリンなどで称賛を浴びるには程遠い。

それに気を急いて強力な魔物に立ち向かうと遺言も残せずに死んでしまう。

他の仕事もそうだろうが理想と現実がかけ離れているのだ。

なのでアイアンクラスで地道に時間を掛けて実力をつけていくのが普通。

本来であればどこかのチームに面倒を見てもらうのも一つの手段らしい。

そして日が暮れる前に仕事を終えてサインをもらう。

元気にテキパキお仕事をしたので今回も依頼主は満足したようだ。

「終わりました。」

ポリンちゃんに依頼表を渡す。

「早かったですね。お疲れさまでした。」

今回はねぎらいの言葉を貰えた。

「本日はこれで最後ですか?」

「はい。宿に戻って休みます。」

「実は今回こなしていただいた様な依頼は無視されがちだったので助かりました。」

「そうですか、お役に立てて何よりです。」

「また明日も来ますね。」

「わかりました!明日もよろしくお願いします。」

そんな話をポリンちゃんとして報酬も貰い宿に帰る。

宿に戻り体を綺麗にして晩御飯を食べる。

今日は豆のスープと焼いた肉にタレを掛けた料理だった。

宿の部屋にて。

「しっかり肉を食っているおかげか俺たち結構体力ついたな。」

「そうだな、あの量の荷物を運ぶのにもっと時間が掛かるかと思ってたよ。」

アーロンとブレッドがそんな会話をしてる。

「できました!」

突然アンナがそう言うと皆に羊皮紙を広げて見せた。

文字の一覧表だった。

「お!書いてくれたのか。」

俺。

「はい。これで皆さん文字のお勉強しましょうね!」

4人ほど嫌な顔をしている。

俺とアンナは完ぺきに書ける。

ブレッドは半分くらい書ける。

他4人は名前くらいしか書けない。

「今度練習用に木の板を用意しなきゃな。」

「一度覚えたらもう楽だからさっさと覚えちゃえよ。」

げんなりしてる4人に言う。

「わかりました。」

と死にそうな声でカールが返事をする。

まあ他にもエルフ語とかも覚えて欲しいんだけど。

その後はスイとエンを抱えてさっさと就寝。


次の日

日課の訓練の後食事をしてハンター協会へ。

実は昨日、目を付けていた依頼がある。

猫探し。

猫探の依頼って意外とある。

猫は鼠とスライム対策だ。

鼠や逃げ出したスライムに倉庫の品や保存食を食われることが多いらしい。

その対策として猫を飼っている家がある。

鼠もスライムも森に沢山いる。

町には飲み水を作るために捕まえたスライムが逃げ出したりする。

猫は躾をすればスライムも捕まえてくれるそうだ。

ついでに他の小さい魔物も猫には寄ってこないそうだ。

猫ってすごいね。

俺は犬派だけど。

って事で猫は大事。

猫が逃げたら捜索依頼が出る。

そんで猫探しのためにウチのワンコに手伝ってもらう。

カウンターで受付をして、依頼主の所に向かう。

「こんにちは!」

今日も元気にご挨拶。

「こんちは」

「うちの猫を探してくれるのかい?」

依頼主のガスさん。

結構大きなお店の幹部らしい。

「はい。うちの犬に匂いを追わせようかと思います。」

「おー、それなら見つかりそうだね!」

ガスさんはそう言って猫の寝床にある布を持ってきてくれた。

「これ貸すから、頼むよ!」

「全部で二匹いて、特徴は依頼表に書いてある通りだ。」

「わかりました。」

そう言って早速猫探し開始。

スイとエンで二手に分かれて探すことにした。

スイとアーロン、ブレッド、カール。

エンと俺、アンナ、ディーン、エディ。

この2チームだ。

「スイ、エン、このにおいの猫を探してくれ。」

匂いをかがせた瞬間スイとエンはそれぞれ走り出した。

「わん!わん!」

そして30分もたたずに猫を見つけた。

しかもスイとエンが猫の首根っこ掴んで拘束。

爆速で解決したのだった。

これにはガスさんもびっくり。

「うちの子たちが優秀でした。」

そして依頼表に記入してもらい依頼達成。

帰り際、ガスさんは「犬も悪くないな・・・」とかぶつぶつ言っていた。

こうして順調に犬派閥は増えていくのであった。

その後報告をして、まだまだ他の猫探しの依頼もこなす。

俺たちっていうか主にスイとエンが仕事してる。

この後延々と猫探しをした。

最終的にはポリンちゃんからは変な人を見る目で見られた。

「猫探し得意なんですね。」

そんなことをポリンちゃんに言われる。

「うちの犬が得意なんだ。」

「あー!なるほど!」

「だから10件以上も猫を見つけられたんですね。」

気付いたら10件以上見つけていたらしい。

「てっきり自作自演でもしてるのかと・・・」

「失礼なことを考えてすみませんでした。」

「まあ、怪しいのは自覚してるし別にいいよ。」

「じゃあまた明日。」

「はいまた明日もよろしくお願いします。」

この日たまっていた猫探しの依頼が一気になくなったそうだ。

って事で宿に帰り。ユキをゴシゴシして飯食って寝る。


さらに次の日

日課の訓練の後、朝食を食べてハンター協会へ。

今日のお仕事は、羊の毛刈り。

数が多く時間が掛かるから、お手伝いしてほしいとの事。

町の外側にある牧場に行く。

「おはようございます!」

今日も皆で元気に挨拶。

「おはよう!」

「皆には羊を捕まえるのと、毛を刈るのはうちの従業員がやるから」

「毛を洗うのも手伝ってほしい。」

牧場のおっちゃんに説明を受ける。

その後で二手に分かれる。

羊確保組、スイ、エン、俺、アーロン、カール。

洗う組アンナ、ブレッド、ディーン、エディ。

スイとエンは牧羊犬並みに羊を操る。

「ワン!ワン!」

スイとエンが吠えると羊は一か所に吸い寄せられるように固まる。

そして俺とアーロンとカールが羊を教えてもらった通りに確保する。

確保した羊を毛を刈る場所に連れて行く。

「お兄さん達いい手際だね!」

そう言って、サクサク毛を刈っていく従業員さん。

そして刈った毛をアンナ達の所で綺麗にする。

ゴシゴシ擦るのかと思っていたが優しく指で押して洗ってる。

ひたすらその繰り返し。

スイとエンのおかげで羊を簡単に捕まえられる。

とてもスムーズに作業が進む。

依頼主曰く、予定の倍ほど早いらしい。

最初は羊を捕まえる従業員が何人か居たのだが、

俺たちの手際が良かったので従業員さん皆が毛刈りをする事になった。

午前中に全部の毛を刈り終え、午後は羊毛を皆で洗う。

「テキパキ仕事してくれて助かったよ!」

作業がスムーズに進み早く終わった。

そして羊毛の山が出来上がった。

「この羊毛は何になるんですか?」

ふと質問してみる。

「主に寝具だね!」

「敷布団や掛け布団になるんだ。」

おお!!

「敷布団ですか!?」

皆が目を輝かせてる。

「そうだよ?」

今現在ベッドは木の板の上に布を敷いただけになってる。

なので敷布団は喉から両手両足が出るほど欲しいのだ。

「よかったら卸してる店教えようか?」

若干びっくりしながら牧場の依頼主さんは教えてくれる。

「もし買うのなら少し安くしてもらえるように僕から頼んでおくよ!」

願ってもない申し出だった。

「良いんですか?」

「ああ、君たちがテキパキ働いてくれたおかげで早く終わったからね!」

「安くすると言ってもほんの少しだけどそのお礼さ!」

きっと裏で安くした分は卸す時に値引きとかするんだろうけど、

柔らかい敷布団はぜひ確保しておきたいので甘えることにした。

「それならぜひお願いします!」

そういう事になったので後日に紹介された店に行くことになった。

思わぬ収穫があって皆大満足だった。

仕事は真面目にするもんだなと思った。

時間はすでに夕方になっていたので、協会に報告をして宿に戻った。


宿に帰ると宿屋のおばちゃんがおかえりと声をかけてくれる。

それに返事をして部屋に戻る。

食事の前に体を洗って、食事をする。

「明日は森に行って狩りをしようか。」

食事中にお話しをする。

「ようやくハンターらしい仕事ですね。」

アーロン。

「評価を上げるには沢山依頼をこなす必要があるから仕方ないんだけどな。」

ブレッド。

「しかし、やたら高評価なのはなんでだ?」

「普通に依頼をこなしただけだろ?」

カール。

「受付の子も言ってたが他のハンター達がやりたがらないんだろ。」

俺。

「まあ、ハンターですしね。」

アンナ。

「ハンターになったからには魔物や悪党と戦いたいんだろうね。」

俺。

「なるほどな、って事はハンターには血の気が多いやつが多いんだろうな。」

カール。

「安全に金稼げるんだからこれはこれでいいと思うけどな。」

アーロン。

そんな話をしつつ部屋に戻って寝る。

今夜もスイとエンを抱えて寝る。

ハンターの下積みはこんな感じです。

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