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31 お買い物

町でお買い物です。

 朝と言うにはかなり早い時間、睡眠時間は十分とらせた。

全員を叩き起こしてハンター協会の訓練場に向かう。

ハンター協会との距離はとても近いのですぐ着く。

朝食までの時間を使い6人を鍛える。

昨日のうちに宿屋のおばちゃんに朝食用の肉を人数分渡しておいた。

ハンター協会は24時間開放されている。

夜中に緊急の依頼があったりするからだとか。

それに伴って訓練場も常に解放されている。

屋根は在るので雨が降ってても問題ない。

夜番の受付の人に一声かけて訓練場に行く。

「今日からこの訓練場で本格的に訓練をする。」

「はーい」

「まずは走れ!」

まずはひたすら走らせる。

戦い続ける体力。

いざって時に逃げられるだけの体力。

死なないためには必要だ。

ひたすら訓練場を周回させる。

後ろから棒のような物で地面をバシバシ叩いてスピードを維持させる。

遅れた奴の尻もバシバシ叩く。

「おせぇぞ!」

「死にたくなけりゃ走れ!」

全員ひぃひぃ言いながら走ってる。

「悪魔!!」

「死神!!」

「鬼畜!!」

「魔王!!」

などとほざいておりますが無視。

「黙って走らないと神の元に直行だぞ!」

「それ死ぬって意味では!?」

「いいからだまって走れ!」

と声を荒げて地面をぶったたく。

本当ならおっかない魔物や殺意むき出しの暴漢が殺しにかかってくるので。

実戦と比べてもまだまだ優しい方だ。

ちなみに神の国では実際に殺しにかかる師匠達から逃げなければならなかった。

比喩ではなく本当に殺されるのだ。

先頭ではスイとエンが楽しそうにキャンキャン鳴きながら走ってる。

町に入ったことで訓練場を使えるようにはなったが、

魔法の練習をする場所がない。

これもどうにかしなくてはならない問題だ。

困ったなーとか考えながらビシビシバシバシ走らせる。

全員がぶっ倒れるまで走らせる。

「ぶっ倒れてからが本番だぞ。」

全員に水分補給させて。

木剣を持たせ素振り。

ちなみにアンナは元々剣を軽く学んでたらしい。

貴族がたしなむ剣術とかなんとか。

なのでアンナだけ違う動きになるかと思ったけど、

そんなことはなく根本的なところはエルフの剣術と似ている。

大昔はエルフと交流があったらしいし、元々の流派?が同じでもおかしくはない。

薙刀を教わった時に棒とか槍とかも教わった。

この町に薙刀は無くても槍なら売ってるだろうと思うので、

剣だけでなく槍か弓もこいつらに教えよう。

今は弓が無いので取り合えず槍。

6人いるし槍構えて密集するだけでも一定の効果は発揮すると思う。

槍は2.5mくらいの投げ槍にもできる長さ。

ひたすら木の槍を突き木剣を振らせる。

しっかり基礎を叩き込む。

食事の前に体を洗わせるのでその時間までキッチリ訓練。

ぐったりしてる6人を洗い場に連れて行き汗を流させる。

ちなみに俺にとってこの程度の運動は汗かくほどではありません。

一応女性用の洗い場もあるのでアンナはそっちで体を洗う。

スライムの入った貯水池から小さい桶で体に水をかけて洗う感じ。

水は綺麗だがめちゃくちゃ冷たい。

全員が洗い終わったら誰も居ないのを確認して魔法で全員の髪を乾かす。

「ここの施設かなり便利だな。」

施設を眺めながら言う。

「ここの施設は訓練や昇格時の試験に使う以外にも、対人戦の大会もやったりするらしいですよ。」

ブレッドが教えてくれる。

「へー、だからこんなに広いのか。」

カールが周囲を見回しながら言う。

「弓の訓練も出来そうだし、そっちも時間があれば訓練するか?」

俺がみんなに効く。

「使ってみたいです。」

珍しくディーンとエディが声を上げる。

「そうか、なら一応全員が最低限使えるように一緒に訓練しておくか。」

ハンターするんだし弓は使えた方がいいよな。

宿に戻るとちょうど朝食が出来ていた。

「お!早いね!ちょうど朝食が出来たよ!」

「ありがとうございます!」

そう言って荷物を部屋に置いてから、皆で朝食をとる。

パン、肉、スープ。

献立はいつも通りだが味付けは違っている。

食事の後は部屋に戻り必要なものを確認する。

「全員の下着類とアンナの動きやすい服、調味料やスパイス関連。」

「デカい調理用の鉄板、いい固形石鹸も欲しいな。」

「あとは武器関連。」

「文字を書く練習用に紙が欲しいな、、やっぱり紙は貴重なのか?」

紙って基本的に高いもんだよな。

「紙は基本的にどれも高価です。」

「文字の練習には文字の一覧表が売ってるはずですよ。」

「ちょっと高価ですがその一覧表が一枚あれば事足りますし。」

「なければ羊皮紙などに私が書きますよ。」

「それと書く練習は木の薄い板などで代用できます。」

アンナが教えてくれる。

「なるほど、大きめの羊皮紙を買おうか。」

木はその辺の森で勝手に伐採すればいいか。

アンナ以外は文字を読めるけどあんまり書けない。

ハンターの昇格には文字の読み書きも必要だったりするらしく、

練習しなければいけない。

「ひとまずこんなもんか?」

「解体用のナイフももっと色々サイズと数が必要では?」

ブレッドが口を挟む。

「おー!なるほど、それも買おう!」

「武器と一緒に売ってるよな?」

「はい、同じ場所で売ってると思います。」

「あとは、収納に入れて置く用の野菜とパンを多めに。」

「他はその都度必要な物があったら買おうか。」


一度に買うのでユキと馬車を連れて買い物をする。

店は宿屋のおばちゃんに聞いた場所に行く。

「下着は新品の方がいいよな?」

全員うなずく。

ちなみにこの世界の下着は、合成ゴムとか無いのでダボッとしたやつか、

比較的ピッタリしたブリーフみたいなやつを紐で縛るタイプ。

そして女性は後ろから前まで一枚の布を通して布の端っこ四か所から出てる紐を縛るタイプのもある。

布と紐で作った紐パンみたいなやつ。

ダークホースが俺のフンドシで、6尺ほどの布があればパンツ替わりになる。

ちなみにこの国にフンドシ派はいないらしい。

「さすがに中古のパンツはいやです。」

そうアーロンが言うと皆でウンウンとうなずく。

という事で仕立て屋でまず清潔なパンツを買う。 

ついでにシーツも羽毛布団を作りたいので布団用の布も沢山買う。

リネンと言うやつで、高額かと思ったがそうでもなかった。

少し値が張る程度で、貴族だけでなく一般的にも広く使われているらしい。

作ってもらうので、採寸してお金を払って後で取に来る。

「夕方には出来上がりますのでその時間にまたお越しください。」

お店の人が見送ってくれる。

「はーい。」

そして次の店に行く。

次は調味料とか色々、大きめの商店に行けば揃うらしい。

宿のおばちゃんに教えられた商店に行ってみる。

馬車での荷物番を残し数人で買い物に行く。

店の中は結構広く棚にズラリとものが並んでいる。

日本のコンビニ並みの品数だ。

しかしそれぞれの品自体はそんなに珍しい物は無い。

食器や鞄、なんかよくわからん道具類。

スパイス、調味料に保存食、固形石鹸もあった。

あとスポンジ、つまりは海綿も石鹸と一緒に売ってた。

ただ固形石鹸も海綿も海岸の町で作られているため結構高めだ。

高価と言っても庶民に手が届く価格だが。

奮発して買うか節約するか・・・。

臨時収入に甘えて買っちゃう事にした。

「アンナはどの石鹸がおすすめとかあるか?」

一緒に買い物に来たアンナに聞いてみる。

「ハンター業をするのであれば、変に香りの付いてるものは避けた方がいいのでは?」

正論だ、あの猪の魔物とか多分匂いで俺に気付いたっぽいし。

「確かに、なるべく無臭のやつにしようか。」

って事で匂いの少ないのを多めに購入しておく。

スポンジも奮発して人数分買っちゃう。

他にも色々必要なものを買っておく。

因みに大きめの紙も確保した。

羊皮紙ってやつ。

正午くらいの時間になったのでその辺で軽食をとって、

一旦休憩。

次は武器防具などを売ってる鍛冶屋。

鍛冶屋ならでっかい鉄板とかもあるって言ってた。

「こんにちわー」

元気に挨拶。

「いらっしゃい!」

若い店員さんが居た。

「武器と料理用の鉄板ください!」

「武器はあっち、防具はこっち、鍋とかフライパンとかはそっちです。」

丁寧に教えてくれる。

「武器から見て行こう。」

「アンナの剣とみんなの槍と弓矢だね。」

アンナが普段使ってた剣はもうちょい細い剣らしいので似たのを探す。

盗賊達が持ってた剣は長く太く、華奢なアンナが持つには若干重い剣だったのだ。

まず初めに槍を選ぶ6人、別に同じ規格だから選ぶも何もないけどね。

そんな時に横やりが入る。

「そこのマッチョなお二方にはこっちのもおすすめですよ!」

店員さんがそう言いながらハルバートを指さす。

マッチョとはアーロンとカールだ、

この二人実は5人の中でも結構マッチョである。

ハルバートは槍に斧が付いた様な武器で、

槍より重いので使いにくいとかなんとか。

ただ槍よりも多彩な使い方が出来る。

槍で突いたり斧で叩いたり鍵爪でひっかけたり。

なるほどと思った。

「これにする?」

アーロンとカールに聞いてみる。

「店員さんが言うなら使ってみます。」

アーロン。

「俺はもっとシンプルなので良いんだが。」

とカール。

なら金棒とかでいいんじゃね?

とか思ってたら店員さんが持ってきた。

「でしたらこちらはいかがですか?」

2mくらいの棒で先端がだんだん太くなってる8角形の棒。

それにポコポコ半球上の金属がくっついてる。

まんま金棒だった。

「おー!これいいな!」

うん、カールは脳筋気味だしこれでいっか。

それに当人がこれでいいって言ってるし。

使うか分からないけど予備って事に出来ので、

一応人数分で6本の槍を買っておくことにした。

「盾もおすすめですよ!」

たしかに槍と言えば盾だもんな。

「この小さめの円形の盾は両手で武器を持ったまま装備出来ますよ。」

こういうのをバックラーだと思ってたが、実はバックラーとは違うらしい。

「長距離移動するハンターさんはこれが持ち運びが楽だと言って使ってますよ。」

両手持ちの武器を使うならこれもありだな。

ただアンナにはちょっと重いかもしれない。

まいっか。

って事で盾も6個

そして弓矢。

「そういえばヒロさんの使ってる弓って変な形ですよね?」

ディーンが聞いて来る。

「あれはあれで使いやすいんだぞ。」

あの形のおかげで馬上でも使えるのだ。

探しても和弓は無かったのでロングボウにする。

がしかしアンナだけ引けなかったので彼女だけショートボウにした。

アンナは何かしょんぼりしてる。

「引ける方の方がすごいので気になさらずに・・」

店員さんもすかさずフォローを入れる。

ちなみにこの店のロングボウよりも重いのが俺の持っている和弓だ。

俺の知っている一般的な重さではないので特注品だと思う。

矢と矢ずつもそれぞれ多めに買った。

女性には胸当ても必須だ。

乳が吹き飛ばされない様に買っておく。

あとはアンナ用の剣。

丁度いい長さと重さのを探す。

まあ槍とか弓とかメインに使うだろうし、

剣はサブウェポンになるんだろうけどね。

丁度良さそうなのを持って振ってるが、

結構様になってる。

「おー!すごいな。」

素直に関心。

「それほどでも、、」

アンナはめっちゃ嬉しそうだった。

最後に沢山の肉を焼く用の鉄板とか、解体用の大小様々なナイフなどなど。

一通り購入した。

会計を済ませた後薙刀を探してみたけどやっぱり無かった。

てか日本刀も薙刀も和弓もない。

日本の武術を習うのって、

本気でたただの神様の趣味だったようだ。

これなら剣と槍だけでええやんってなるよね。

次は服。

基本的に服は古着を買うそうだ。

俺のと皆の服を探す。

アンナもスカートしかないのでズボンとか上着とか動きやすい服をそろえる。

中古とはいえ意外と綺麗な服がそろってた。

現代みたいに沢山買うわけではなく、数着を着まわすのだ。

必要な数を購入できた。

ついでに髪を縛る用の水色と赤色のリボンとを買った。

その後、野菜とか豆類など色々買いだめする。

保存の効かない物も多めに買ってしまう。

俺の【収納】に入れて置けば腐らないので小出しにして使う。

一旦馬車に突っ込んでおいて、後でこっそり【収納】にしまう。

「長旅でもするんかって位の量ですね。」

アーロンがぼやく。

「まあ、人数も多いですし色々融通が利きますので理由はわかりますけど、」

「ちょっとびっくりする量ですよね。」

アンナが返えす。

【収納】の単語を使わない様にしているので、若干ぎこちない会話になってる。

これで一通り買い物を終えたので、仕立て屋に行って品を受け取りに行く。

夕方にはまだ早かったけど出来上がってた。

受け取った後、宿に戻り馬車を外す。

皆少しお疲れな感じだった。

お買い物って結構疲れますよね。

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