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海月のうた

作者: 秋葉竹



(短歌十首)


夜がまた

しなだれかかって来る香り

羽毛にくるまりひとりで眠る


その清い

息がこの身に触れるほど

小声でなにかを囁いておくれ


どこまでも

つづく月下のまっすぐな

小道を歩くみたいな純愛


想い出す

すべてが終わってさえいない

なぜこの時にあの海の日を


忘れない

微笑み悲しみ無償の愛

だから苦しいだけのほむらよ


まきついた

過去がつづいて吐息さえ

凍ってしまう夜を過ごすよ


もう古く

なってしまった闇の傷

でも消えないのが生きてる呪いか


てのひらに

ジンと痺れる熱烈な

罪も震える過去を載せたい


けれどいま

そんな記憶を忘れ去り

海に未来をみる夢をみる


ただ海を

ゆるりゆるりと泳ぎたい

夜風に吹かれて海月とふたりで








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― 新着の感想 ―
[良い点] 海のさざ波と月光、が揺らめいて 今と過去が交差しながら 光と影が打ち寄せては弾いてゆく 浜辺の歌。心の奥の琴線に 海月のように毒をもちながらも響いてきます。 ゆらゆらと 海月とふたりでゆ…
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