良過ぎる待遇
正直言って俺はここでの生活に大変満足している
夏は冷房、冬は暖房で常に過ごし易い環境
一日三食、おいしい食事。バランスも良い
一人一人に家も用意される
こんな良い生活を送っているのに、
金を払わなくていいなんて
なんて夢のような待遇だ
ここ最近はこんな生活なのですっかり怠け者である
「とりあえず、散歩でもするか」
あまりにも暇すぎて散歩くらいしかできない
なぜこのような状況にいるのかというと
地球、つまり俺らの星が宇宙安全連合協和星に
認定されたからだ
「地球もついに宇宙の一員かぁー」
そんな声がどこからともなく聞こえる
とは言うものの実際はごく小さな歯車でもない
どちらかと言うと保護みたいなもんである
そんなこんなで今に至る
彼ら(=宇宙人)からの要求は
「いつも健康でいる事」それだけだ
なので運動が今の日課
運動は割りと好きだからいいんだけど
「まぁ家畜にされるよりはマシか」
家に帰った俺はベッドの中で呟く。そして、眠る
深い深い眠りに
俺が事の重大さに気が付くのは明日となる
人類、つまり俺らがモルモット(=実験体)として保護されている事に
飼育されているという事に
気付くのは
end
二作目になります
今回は近未来を創造、
いや想像して書きました
読んでいただき
ありがとうございました