ダウナーな奴とお調子者の会話〜百合NTRの香りを添えて〜
「え?彼氏とどうかって?」
「そうそう、だってアンタ3年目でしょ?」
「3年目がなんなのよ…」
「いやー…アンタさめちゃめちゃおかたいじゃない。でも?3年目なら?って」
「はぁ………ほんとそればっかなんだから…」
「で?どうなの?ヤッタの?ヤッちゃった?『結婚してからじゃないと…』…なんて言ってたくせにヤッちゃった?」
「なんでヤッた前提なのよ…。」
「おぉん?誤魔化したね?今、誤魔化そうとしたね?ヤッてなかったら、バッサリ『ヤッてない。』って言うアンタが誤魔化そうとしたね?つまりヤッたんだね!ヤッたんだよね!!」
「黙れ。声がデカい。」
「失敬失敬。こりゃちゃーせんした〜…」
「はぁ…。」
「で?どうなの?彼氏さんと夜の性活は?」
「下世話。」
「それが、私。」
「………恥ずかしく無いの?」
「それ反則。」
「…恥ずかしい奴。」
「らめぇ!」
「親の顔が見てみたい。」
「えっ…そんな………。」
「ん?」
「私たち、まだ付き合っても無いのに…。」
「………もういい?」
「うん!満足!」
「はぁ…。」
「で?で?どうなのどうなの?」
「………惚気けるよ。」
「…バッチコイよ!イエスユワウェルカムヨ!」
「ふふっ…」
「それで?惚気けるのかい、惚気けないのかい、どっちなんだい!」
「惚気ける…」
「ヤー!」
「………じゃあ惚気ける。」
「さぁ来い!」
「大きな声出さないでね。」
「分かったー…。」
「えと、それじゃあ………って、惚気のやり方とか分かんないんだけど…。」
「適当にぶち撒けたいことぶち撒けちゃいなよ!ユー!」
「そう、それでいいのね?あと、声、小さく。」
「ハイサイ!」
「はぁ………まぁ…言いたかった事はあるというか、あるから惚気けるというか…。」
「ほれ、それを言うんじゃよ。」
「うーん…恥ずかしいんだけど…。」
「いいからいいから。ほれ、私しか聞いてないから。恥ずかしがらなくでもいいんだよ(イケヴォ)」
「括弧の中まで言わなくてもいいし、おそらくボがヴォだったし、括弧閉じは余計にいらない気がする。」
「私が悪かった。だからはよ♡」
「はぁ………。えと、なにから…っていうか…。うーん………まず。…まずね。私の彼氏が早漏だったてこと?」
「へぁ!?へ、へぇ〜…そ、そなんだ〜…」
「それでね、そのくせめちゃめちゃテクニシャンで、手とか使われると、気持ち良すぎて辛くなるくらいで…。」
「へ、へぇ///そ、そなの………。」
「そうなの。でね、なんというか、こう、彼氏がね、ちんちんでイかせようとしてくるんだけどね?」
「ひぅ…///そ、そうなの?」
「うん。でもね、彼早漏だからイかせる為に擦ってるとすぐにイきそうになるの。」
「へ///…へぇ〜。」
「でもね、イかせたいからって我慢するの。で、その我慢してる時の声が凄く可愛いから録音しちゃった。」
「はぇ///………え!?そういうのは生理的に無理って…。」
「こ、声だけだから!声だけならセーフ…ね!?」
「あ〜…うん。そうかも?」
「ね!」
「でも、ここが入り口でここからヒートアップしていって────」
「ない!それはないから!!」
「あー…うん、無い、無いね〜…。…こりゃあるやつだな?」
「無いから!!…もう、そんなこと言うなら聞かせてあげない。」
「いやー…別に聞かなくてもいいかな〜って…///」
「そ?じゃあ聞きなさい。」
「んな馬鹿な!?///」
「いいから。」
「えぇ〜…///」
「えー………っと…あった。これをね………こう………ハイ。イヤホン。これ付けて。」
「いやっ…ちょっ!…こ、心の準備が………。」
「…。」
「あー…うん…。分かった。…わかったよ。たくもー…。」
「付けたわね?じゃあ再生するわ。」
「ふぅー………さぁ!バッチコ───」
『ほら、もうちょっと頑張って』
「ひゃぅ!?///」
『うっ…うぅ………う!………ぅ…ぅぅぅぅ…無…理…ちょっと動いただけ出ちゃぅぅぅぅぅぅ………。』
『あはっ♡』
「…っ///なんか…キャラ崩壊?」
「いいから…///」
「え…///えと、これ?この、ぅぅぅぅぅぅって奴?」
「それも。…いいから続きを聞きなさい。」
「なんか…水の音?」
「いいから!!///」
「…はい。」
『ぁあんっ♡…ほら、あとちょっと、あとちょっと♡』
「………誰?」
「…いいから………黙って聞きなさい。」
「そんな顔真っ赤なになるくらいなら聞かせなくても………。」
「いいから!」
『ぁうぅぅっ!!………ぅあ…ぅぅうっあぁぁっ!………あぁ♡ぅぅぅぅぅぅ♡…あっあっ…ぁぁぁ…ぅうっ!………ぅぅぅ…ぅぁぁぁぁ…あっあ♡』
「………うん。気持ちよさそうだね?」
「ね?可愛いでしょ?」
「いんにゃ、今んとこ…アンタの声が一番可愛い。」
「はぁ!?///」
「いやまぁ確かに可愛いんだけどね?」
「なら、いいわ。」
「………ねぇ?」
「なっ、なに?」
「続きは?」
「いや、もう終わりだから。」
「そんなことないよぉ…。続きぃ…あるんでしょ?」
「うぐっ………。」
「ず、ぼ、し♡」
「…嫌。だから聞かせない。」
「………スキありぃ!!」
「あちょっ!?」
『やぁん♡指♡ダメ♡手は反則♡♡それされたらすぐイくからぁ♡♡♡あぁぃんっ♡♡ダメ♡ダメ♡ダメ♡もぉ♡ダ』
「なんと驚き、この間わずか三秒未満。」
「ふぅー………はぁ…はぁ………ふぅ…ねぇ………今の…聞いた?」
「なんのこと?」
「とぼけても無駄。」
「あー…うん。めちゃめちゃ可愛かったよ?」
「………。」
「早口だったね。」
「………。」
「無口なほうなアンタとは思えないくらい。」
「………。」
「…えぇっと?」
「………はぁ………まぁ、いいわ。」
「よしっ!許された!!」
「はぁ…それでね。」
「許されなんだ!?」
「いいから続き。」
「続くの!?」
「ダメ?」
「ダメ♡ダメ♡ダメ♡」
「殺す。」
「まぁまぁ落ち着いて。聞きたいこともあるしさ。」
「殺す。」
「死にたくない。」
「殺す。」
「命だけは…。」
「殺す。」
「ゴメンて。」
「殺す。」
「でね、聞きたいことはね。」
「殺す。」
「なんでヤったの?絶対に無理って言ってたくせにさ。」
「まぁ、彼がプロポーズしてくれたし、いいかなって。」
「うわぁ!?急に落ち着くな!?」
「別に、冷静に殺そうとしてたし。」
「んん???………はぁ!?アンタ、プロポーズ!?!?アンタっ!?あん!?アンタまだ高校生よね!?」
「同い年。」
「プっ、プロろっ!?プロポーズ!?!?」
「流石にうるさいのだけど。」
「はぁ?うるさいがなによプロポーズされたってどういうことよ!!」
「だから声が…」
「プロポーズってどういうことって聞いてるの!!」
「静かにしたら言う。」
「した。」
「…婚約者になった。」
「…えっ………と?もしかしなくてもプロポーズしてもらって婚約者になったの?」
「うん。」
「えと…お幸せに?」
「うん。私、幸せになる。」
「…子供は早くない?」
「大丈夫。ちゃんとコンドームはつけてる。」
「ダメ♡ダメ♡ダメ♡のときも?」
「殺す。」
「わーにげろー。」
「まったく…もう………。……………。」
「あれ?…追いかけないの?」
「………………私、幸せになる。だから………だからさ………。あんたも好きな人…私以外の好きな人作って、幸せになって。」
「へぇ…そんなこと、言っちゃう?」
色々迷走した上で、元に戻すことにしました。