狂気による復讐は***によって
あぁこの時をどれだけ待っていたか…
私はようやく復讐のための準備が整った。
私はやつら2人を葬れる程の準備が。
出来れば復讐の時までに駒が欲しかったが使い尽くしてしまった。
まぁ私の手で復讐を果たしたかった気持ちもあったから結果としては良かったか。
自分は今とある場所に向かっている。まずは1人1人確実に殺していかなければ。
しかし悠長し過ぎてしまうと邪魔が入ってしまって復讐は失敗に終わってしまう。
出来れば苦しむ姿を楽しみたいところだが短期決戦でやらなければな。
さて着いたな。
ここは奴らの1人が通っている塾だ。
最後まで働いてくれた優秀な駒がずっと見張ってくれている。
出てきたところを追いかけ、人気のないところで殺るのが作戦だ。
まぁ100%バレるが別にバレたところで私はこの先の人生を生きる訳では無い。
つまり死体処理をしなくてもいい。
復讐までは生きるだけだ。その間捕まらなければ良い。邪魔だって入りずらいだろう。
そして色々イメージトレーニングをしていたところで駒から連絡が来た。
塾から出たと、それにいつもいる付き添いもなしということだ。
これはラッキーだ!
本来やつには邪魔な付き添いがいて、最悪そいつも殺そうと考えていたがその必要もなくなった。
そしてやつの後ろを付け回り、そして明かりもなく、人気もない道を歩き出した。
家までの最短ルートで行ったな。
ここが殺り場所だ。
ここは絶好のポイントだ。
監視カメラもなければ、明かりもないから 誰が殺ったのかは本人にしか分からない。
早歩きでやつに近ずき、ナイフを構える。
初の殺しだがまぁ大丈夫だろう。
そして私はやつの背中にナイフを突き刺した。
「グハッ!」
やつにその後も刺し続ける。
動かなくなるまでだ。
その時は私は無心であった。
私は狂気に支配されてしまっていた。
でもそれの方が幸せなのかもな 途中で頓挫することもない。
そして無心に刺し続けた結果。
少々抵抗していたが20回ぐらい刺したら動かなくなった。
さてこれで1キル目だな。
ラスト1人だ。
そして返り血を浴びた上着を脱ぎ捨て、新しい上着を着た。
これでバレはしないだろう。
私はもう1人の方に向かった。
最後の一人はかなりの強者。
さっきのやつは正直 ナイフもいらないぐらい弱い奴だ。
ナイフを使うのはもったいなかったかもしれないがまぁいい練習台になってくれたし、結果オーライだろう。
最後の一人は父が警察である息子。
父から対人の技とかを持っていたりしている。
事前に私が色々探っていたため、対人戦には私は勝てない。
だからそのために色々武器を用意した。
あいつは力と体は強いが足が遅い。
足に自信がある私からすれば、簡単に距離を取ることが出来る。
これを利用し、投げナイフによる攻撃を行う。
今持ってる物だったり、予備を合わせれば。
30本ぐらいある。
これを集めるのが大変であった。
これぐらいの量があれば、大量出血によって死ぬだろう。
そしたらほぼ果たされたと思っていいだろう。
そして駒から連絡が再度入った。
やつが動き出したと。
どこに行くのかは不明なため、追跡すると。
バレたか?
いやそんな訳は無い。
それにバレたところで殺せればいい。
そして送られた画像のところに向かい、追跡に入った。
どうやら勉強の休憩がてらコンビニに行き、お菓子を買っただけであった。
さて、私が殺るポイントは住宅街だ。
住宅街は住んでいる人が多いにも関わらず、結構人気がない不気味な場所だ。
それを利用し、人気のない住宅街で殺す。
そしてやつの後ろを取れた。
殺る準備は出来た。
あとは…殺すだけ。
急に心臓が心拍数をあげた。
ついに復讐が果たされる。
それが目の前に見えている。
そして失敗をしては行けないという緊張も入っている。
殺しに対する気持ちなんてなかった。
でもそれでも私は復讐を果たす。
そしてやつの背中に投げナイフを投げた。
上手くヒットした。
かなり鋭かったため、かなり奥深くまで入っていたようだ。
すぐにあいつは振り向き、その醜い顔に目掛けてナイフを投げた。
腕でガードされたため、顔には当たんなかったが腕を貫通した。
いい感じに骨がない筋肉のところに命中した。
ドバドバと血が流れていた。
あいつの目は恐怖に支配されていた。
その顔を見て、私は勝利を確信した。
そしてやつが逃げ出し、近所の家に駆け込もうとしたがそこを私は追撃、上手い具合に足に命中。
足が痛さで動かなくなり、その場で倒れてしまう。
「なんで!どうして!俺が何をしたって言うんだ!」
そうあいつは言うので私は
「私は自覚のないやつと口だけのやつが大っ嫌いなんだ」
「そのまま俺を殺すのか?そしたらお前はいつもの生活に戻れなくなるぞ!それでもいいのか今ならまだ助けられるぞ!戻れるぞ!」
「とっくの昔に日常なんか取られたよ 「お前」にな」
そう言うとやつの顔はさらに泣きそうになっていた。
「お、お前はいつもの***じゃない!お前は今狂気に支配されてる!今のお前は正気というものを狂気で踏み壊してる!」
少し声がデカイな そろそろ寝てもらいますか
「死によって復讐は果たされる」
私はトドメの一撃をあいつの首に入れた。
とんでもない量の血が溢れだしている。
あぁ!ようやく復讐が果たされた!
私は私のテリトリーから毒を浄化したのだ!
これほど素晴らしい事はない!
勝利だ!復讐は果たされた!
あとは最後の狂気をすれば 完全完遂される!
私は心が一気に軽くなった感じがした。
そしてルンルンの気分でとある場所に向かった。
最後の「大審判」 はラストのフェーズに移行した。
向かった先は私から奴らに奪われたあの子の家だ。
家には一人しかいないことは既に把握済み。
本当にうちの駒には感謝しないとな。
そしてインターホンを鳴らした。
警戒もなしにドアを開けた。
その瞬間に私は家の中に押し入った。
血にまみれたナイフを構えて。
「な、なんでここに***がいるの?!」
「復讐を果たした 私から**と**を奪い取った醜い悪魔共を殺した。この血にまみれたナイフがそこ証拠だ。」
そして**の顔が恐怖に染まる。
「違う!それは復讐なんかじゃない!それはお前の自己満足だろうが!」
そうだな自己満足…かもな。
「そうだな 自己満足かもしれないな。たが俺はお前を失った事により心を無くした亡骸のような存在だ。****のことか自分のことにしか考えていない。」
「嫌だ!近づかないで!」
私を必死に遠ざける。
だけどどれほど足掻こうが無駄だ。
「最後の復讐はあなたの血によって完遂される」
「い、やだ。昔の***はどこに行っちゃったの?あの頃はどこに消えたの?何が***を変えたの」
そうだな…私は何に変えられたのか
「寂しさと悲しみが私の正気から狂気に変わったのかもな。」
「まぁもうこれ以上話しても延命させるだけだ。じゃあな**」
そして体にナイフを何回も何十回も刺した。もう死んでいても何回も何回も…
さて最後の儀式だ。
最後に「私」が死ねば、この復讐劇は終わる。
あぁ!ついに1年にも及ぶ苦しみから解放される!
私は復讐も果たせたし、苦しみからの解放もできる。
私は世界一幸せで悲しき存在であろう。
「狂気による復讐は「私の死」によって…」
そして自分の首をナイフで勢いよく切った。
痛みは感じなかった。
私は意識を保つことができなかった。
だけどこれだけは…言いたい
私は……彼女を愛している…