⑵プロローグ②
ようやくプロローグ終了です!
理人君、壮絶な死を迎えました。
妹ちゃんが大号泣。
少年は〜もはや空気ですね。
まぁただのちょい役だしいいかな?
「しょ…少年大丈夫…か?」
途中咳き込みそうになりながらなんとか言葉を紡ぐ。
涙目で頷く姿を確認して安堵する。
「そっか…良かった…」
「良くない!」
突然の言葉に驚く。
妹のまなが涙目で言う。
「まな、少年を責めるな。俺が…勝手にやった事だ。彼は…悪くない…ごふっ!」
再び吐血する。
「お兄ちゃん!しっかりして!」
泣きながらすがりつくまな。
「まな、俺の死を彼のせいにするな。俺は後悔してない」
「お兄ちゃん、わかったよ。だから、もう喋らないで?」
死んじゃうと、泣きながら訴えるまな。
「いや、もう俺は駄目だと思う。自分のことだから分かる。まな、至らない兄貴でゴメンな?母さんも父さんも、親孝行出来ず先に逝ってゴメン。今までありがとう。少年、生きろよ?俺がやった命なんだ。俺の分まで生きてくれ。」
最後の言葉を口にし、皆を見回し満足して目を閉じる。
寒い…急激に体温が下がっていく。
痛みの感覚が遠のいていく。
意識が闇に飲まれていく。
笠霧理人享年20歳 代わり映えのない平凡な日常を送っていた俺は、命を落とした。
最後の最後で誰かの役に立てたんだから
良いよな?
そのまま俺の意識は途切れた。
俺はそのまま終わるはずだった。
なのに俺は終わらなかった。
次の瞬間、場違いな間の抜けた声に叩き起こされる。
思いも寄らない展開に俺は困惑する事になる。
プロローグ終了しました。
次話で女神様出てきます。
ちょいとぶっ飛んだ女神様ですが、大丈夫かな〜。
一抹の不安が…。