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(18)エルフのお姫様

今回はようやくヒロインが出ます。

エルフのお姫様です。

今のところラブラブ要素はありませんが、おいおい含めていきたいなと考えてます。

まあお姫様的には、一目惚れみたいですけども。

では、本編をお楽しみ下さい(笑)

翌日、クロトと約束した時間に、街の西門前へと向かう。


「リヒト〜おはよう!こっちだよ」


クロトが手を振って俺を呼ぶ。


「悪い。待たせたか?」

「ううん、僕もさっき来たとこだから大丈夫」

「そか、じゃあ出発するか?」

「うん!冒険にGO」


俺達はギルドカードを見せて、西門を出た。

討伐依頼の対象である魔物は、西門から出て数十キロ行った岩場に巣を作っていた。

ボア・ヴァイソン…群れで行動する習性があり、気性は荒く人間を見ると、見境なく襲う危険な魔物。

危険ランクCの魔物だ。

最近、爆発的に数を増やしているらしい。

要するに個体数が異様に増えたから間引きしとこうって感じかな?

さて見えてきた。

俺たちは見渡せる位置にある岩陰に隠れ様子を見る。

確かにこれは…増え過ぎだろう(汗)

見ると、明らかに異常に個体が増えたボア・ヴァイソンの姿が相当数見える。

肉眼で確認できるだけでも数十頭いる。


「これは異常だな…一気に殲滅してギルドに報告したほうが良い」

「そうだね。作戦はどうする?」

「俺が群れの中心に攻撃魔法を打ち込んで数を一気に減らすから、残りを倒していこう」

「わかった」


俺は攻撃魔法の準備をする。

ここは爆発系が良いかな?

よし、火魔法で行こう!


「バーストフレア!!」

広範囲の中級魔法・バーストフレアを放つ。

群れの中心に炎の海が現れ爆発した。

数十頭いたボア・ヴァイソンは個体を数頭に減らしていた。


「よし!行くぞ!クロト」

「OK!リヒト」


岩陰から飛び出し、残ったボア・ヴァイソン達を斬り伏せていく。

数分後、討伐を終えた俺達は、倒したヴァイソンの遺体をそのまま俺のイヘントリにしまった。

そしてそこから数キロ離れた場所に群生する薬草を採取し、街へと帰還する。

その間にイベントリ内で解体をすませ、不要な物を魔法で掘った穴に捨て火魔法で焼き、土魔法で綺麗に埋めた。

そうこうしていると、女性の悲鳴が聞こえてきた。


「リヒト、今女の人の悲鳴聞こえなかった?」

「聞こえたな。向こうか?」


悲鳴が聞こえてきた方へ向かう。

すると、エルフと思われる女性がオークに組敷かれ襲われていた。


「あれはオークか?繁殖のためにエルフの女を襲ったか?不味いな」


考えるよりも先に駆け出した。

素早く駆け寄ると、女を襲う事に夢中のオークの首を落とす。

目の前で突然仲間の首が落とされ、騒然となるオーク達。

間髪入れず、他のオークも斬り伏せていく。

5体いたオークは全て討伐し終えた。

それを確認し、エルフの女を見る。


「大丈夫か?言葉はわかるか?」

「は、はい。ありがとうございました。もう駄目かと思いました本当にありがとうございます」


頭を下げて礼を言うエルフの娘。

服は破け、あられもない姿になっていた。


「目のやり場に困るから、とりあえず街に戻るまでこれ羽織ってろ」


見ないようにしながら、自分のコートを脱いで渡す。


「あ、ありがとうございます////」


顔を赤くしながら、俺のコートを羽織る。


「君…名前は?エルフだよな?俺はリヒト、こっちは相棒のクロトだ。たまたま依頼で近くに居たんだが、運が良かったな」

「私はアイリスといいます。ここより数カ月ほど行ったところにあるエルフの国の第18王女です」

「エルフのお姫様だったのか。道理で破れてはいるが質のいい服を着てると思った」

「リヒトさん、お助けいただきありがとうございました。コートまでお貸しいただいて」

「気にしなくて良い。とりあえずオークの素材を回収していらない物は処分してしまおう」


そう言って俺はヴァイソンの時のようにイベントリでの回収処理をする。

それをポカーンとした顔で見るアイリス。

口に人差し指を置き、にっこり笑って秘密にするようにお願いする。


「この方法は、俺だけが使えるものだから内緒にしてくれるか?」

「は、はい!勿論です////」


なんだか顔を赤くしてコクコクと頷くアイリス。

首大丈夫か?

あまり勢いよく振るので心配になってしまった。


「さて、移動するか」

「そうだね」

「商業都市キリリカに戻るぞ?アイリスを元の場所に戻す方法はオーグに丸投げする」

「リヒト、仮にも相手は辺境伯爵様だよ?丸投げするって堂々と言っていいのかな?」

「あいつなら丸投げしても問題ない。それにどうせ指名依頼という形で俺に回してくるはずだ」

「なるほどね。確かにそうかもね」

「あの人間の国の辺境伯爵様とお知り合いにですか?」

「おう!友人だ」

「そうなのですか。リヒト様は凄いのですね」


感心して言うアイリス。

ただ単に流れで友人になっただけなんだが…。

思わす苦笑いを浮かべる俺に、怪訝そうな顔をするアイリス。


「とにかく街に戻るぞ?アイリスの着替えも調達しないとな」

「またあそこに行くの?」


泣きそうな顔で聞くクロト。

トラウマになっちゃったか。


「他に良い店ないんだから諦めろよ。クロト。それにお前がそんな顔してたらアイリスが不安に思うだろ?」

「あ、ごめん」

「いえ、何かあるのですか?」

「店主がなこの世のものとは思いたくないくらい変な奴なんだ。あれは軽くトラウマになるね。現にクロトは一回会っただけでトラウマになってるし」


横でぷるぷる震えてるクロトの頭をなでて宥めながら言う。


「そんなにですか?大丈夫ですか?クロト様」

「う、うん」


全然大丈夫じゃねぇし。

俺達はアイリスを連れ、キリリカの西門へと向った。


ようやくヒロイン、アイリスちゃんの登場です。

リヒト君は、まだ異性としてアイリスちゃんの事を意識してませんが、アイリスちゃんはリヒト君に一目惚れしてます。

察しの良い方はお気づきだとは思いますが、二人の中はこれからゆっくり育ませていきますので楽しみにしてください(笑)

もう少し進めたら、クロト君のヒロインちゃんも出そうと考えてます。

まだ構想段階ですが…。

次回は、久々にオーグが再登場します。

乞うご期待!

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― 新着の感想 ―
[一言] クロトくんも、マスター(主人公)と同じように、将来的には自分のハーレムを持ってくれることを願っています。
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