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(16)新装備お披露目

お待たせしました!

クロト君の新装備お披露目です!

楽しみにしてください。

そして、ガルフのおっさんが若干暴走します。

リヒト君は相変わらず苦労人みたいです(笑)

では、本編をお楽しみ下さい(笑)

「クロト〜装備受け取りに行こうぜ?」

「リヒト、うんわかった。楽しみだな〜」

「きっと良い装備が出来上がってるぜ?帰りに冒険者ギルドに寄ってパーティー登録しよう。一緒に冒険するだろ?クロト」

「勿論♫」

「俺が体術とか教えてやるよ」

「本当?」

「片手用直剣用の型もいくつか教えてやる」

「ありがとう」


予定を話しながら、宿からガルフさんの店に向かう。

その間、クロトは終始ご機嫌だった。

因みに今日もアレンとセインが付き添ってる。

本当はオーグも来たがってたんだが、執務がある為来れなかった。

凄く残念そうだったから何か土産でも買っていってやるか。

そんな事を考えていたら店に着いた。


「ガルフのおっさん!居るか?リヒトだけど〜クロトの装備受け取りに来た!」

「おう!リヒト坊できてるぞ?」


そう言ってクロトの新装備を見せてくれる。

剣は、青色の刀身をした細身の直剣。

俺は自分解析鑑定のスキルを使って装備を見る。

鑑解析定して見ると、魔法剣のようだ。水属性かな?

防具は、ミスリル合金を使って新しく打ち直されていた。

クロトの青と白を基調とした服にも似合いそうだ。


「へぇ〜魔法剣か?属性はこの感じは水属性だな」

「ほう、流石リヒト坊じゃな(笑)その通りじゃ。お主も解析鑑定のスキルを持っとるようだな」

「防具の方は…ミスリル合金を使って打ち直したのか?魔法に対する親和性が格段に上がってる。しかも、全属性に対してある程度の耐性も付与されてる。凄いな」

「流石じゃな」

「クロト装備してみろよ」

「う)」


クロトがその場で装備する。

やっぱり服とよくマッチしてるわ。


「まるで青の剣士だな」

「青の剣士か〜良いね」

「俺が黒の剣士なら、クロトは青の剣士だろ?」

「ふふふ、そうだね」

「気に入ってくれたようじゃな。まだその剣には名前が付いとらん。リヒト坊、名付けてくれんか?」

「俺がか?クロトはそれで良いのか?」

「うん、リヒトにつけて欲しいな」

「わかった…そうだな〜アクアノヴァってのはどうだ?アクアっていうのは、英語で水という意味でノヴァってのはラテン語で新しいって意味の言葉なんだ。

新しい水属性の剣って事でアクアノヴァ。どうかな?」

「良いんじゃないか?アクアノヴァ素晴らしい名前だ」

「ええとても良いと思いますよ?」

「決まりじゃ。その剣はたった今からアクアノヴァじゃ」

「アクアノヴァ…素敵な名前をありがとうリヒト」

「お、おう、気に入ってくれて嬉しいよ」

(ところでリヒト坊、頼みがあるんじゃが」

「何だ?改まって」

「お前さんの防具と武器を見せてくれんかの?見たことのない武器じゃし、後学のために見てみたいんじゃが?駄目かの〜」

「別に構わないぞ?ただ防具も武器も貰い物な上に、防具に関しては使用者固定のスキルが付与されてるから再現は難しいと思うが、それでも良いか?」

「使用者固定じゃと?」

「あぁ」


ガルフのおっさん物凄い食いつきに思わず後退ってしまった。


「ほら、こいつは刀という武器だ。斬る事に特化した武器だ。分類としては曲刀に分類される。片手用直剣とは製法がまるで違う代物だ」


刀を抜いて見せて言う。


「ほう、これが刀か。随分細い刀身じゃな。それに独特な反り返りに変わった模様が刃に浮かんどる。しかも片刃の剣か」

「そうだ。刀は使い手の意思により様々な使い方ができる。敵を斬るだけでなく、不殺つまり相手を殺さずに止める目的でも使えるんだ。刃のない部分は峰と呼ばれてる。刀を打つ技術は普通の鍛冶ではなく、鍛冶と言う。そして刀を専門に打つ刀鍛冶で名のある名刀を打つもののことを、名匠と言う。それ以外の刀鍛冶師は刀匠って言うんだ。主な原料は玉鋼と呼ばれる物だ。刃浮かぶ模様は波紋と呼ばれるものだ。反り返り刃には波のような波紋が浮かぶもののみを刀という」

「ふむなるほどの。斬ることに特化しておる武器じゃと言っておったが何でも切れるのか?」

「一概にそうとは言えないが、一流の使い手が名匠の打ち上げた名刀震えば岩でも鋼でも簡単に斬り裂く」

「それはリヒト坊にもできるのか?」

「やれと言うならやっても良いが?」

「では見せてくれんかのう」

「良いぜ」


全員でガルフのおっさんの店の裏に回る。


「これを斬って見てくれんか?」

「おい、ガルフのおっさん。それアダマンタイトじゃないのか?」

「やっぱり無理かの」


わざと肩を落としてみせるガルフのおっさん。

にゃろう、わかっててやってんな?この親父。


「わかった。こいつを斬れば良いんだな?後で文句言うなよ?おっさん」


俺は刀を一旦鞘に収め、低く腰を落とし抜刀術の構えを取る。

一刀に全ての神経を集中する。

張り詰めた空気がその場に漂う。

そっと息を付き、目を伏せる。

次の瞬間目を見開き、神速の速さで刀を抜き放つ。


「美鏡古剣術.一の太刀.疾風一閃!」


アダマンタイトを真っ二つに斬り裂く。

刀を静かに鞘に収め振り返ると、皆口をポカーンと開けていた。


「おい、これでいいのか?」

「あ、ああ…こいつはたまげたわい」

「凄いや!リヒト」

「お見事です」

「噂には聞いていたが、これ程とは」


三者三様、それぞれに驚いた声を上げる。

ガルフのおっさんは俺が斬り裂いたアダマンタイト製の案山子を見てなにか考えて居るようだ。


「どうしたよ?おっさん。弁償しろとかなしだぞ?あんたが構わないといったんだからな?」

「そんな事言わんわい。ただな、儂も刀鍛冶を学べんもんかと思ってな」

「刀鍛冶をか?お知られない事もないが…一応刀鍛冶のスキルあるし」

「ほ、本当か?リヒト坊!」

「あ、ああ本当だ」

「頼む!教えてくれ!この通りだ!」

「ならたまにでいいから、鍛冶場を使わせてくれないか?自分でも武器や防具を作ってみたいんだ。その見返りとして刀鍛冶を教える。どうだ?」

「乗った!リヒト坊ならいつでも使ってくれて構わん!」

「じゃあいつからって、その様子だと明日からやりたそうだな。ギルドの依頼をこなした後になるが良いか?」

「勿論じゃ♫」


こうして、ガルフのおっさんに刀鍛冶を教える事になった。


如何でしたか?

ガルフのおっさん暴走まっしぐらでしたね。

若干リヒト君が引いてました(苦笑)

さて次回は、ギルドでパーティーを結成します。

乞うご期待あれ。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ガルフさんが彼のために水魔法の剣を作ることに決めたとき、彼らはクロトくんの適切な元素属性をどのようにして知りましたか?クロトくんも含めて誰も言っていないと思います。 [一言] 日本の武…
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