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(15)ムキムキマッチョなオネエ店主現る

かなり濃いキャラ出ます。

あまりのインパクトにクロト君涙目です。

怯える可愛いクロト君をお楽しみ下さい。

戦々恐々しながら団長さんに連れられて店に向かう。


「俺何か店に入りたくなくなってきた…」

「リヒト、気持ちはすごくわかるよ?お店に入らなくても、物凄く身の危険感じるし…」

「だよな?…はあ〜…」


二人揃って深い溜息をつく。


「まぁまぁ、とりあえず入ってみましょう?ね?」

「わかった。身の危険感じたらすで反撃するけど良いよな?」

「勿論だ。私が許可しよう」

「しょうが無い。覚悟を決めて入るか」


覚悟を決めて、店に入る俺達。


「はあ〜い、いらっしゃいませ〜♡あら、可愛い坊や達、いらっしゃ〜い♡アレンちゃんとセインちゃんもいらっしゃ〜い。全然来てくれないから寂しかったわ〜ん♡」

「忙しくてな」


物凄くインパクトでかい濃いキャラ来たー!!

何これ?ムキムキマッチョな体に真っピンクのフリフリのシャツに、ピチピチのぱっつんパンツ。

動く度にクネクネと腰を動かす。

最早歩く公害だな。

横を恐る恐る見ると顔が真っ青になり体全体で拒絶反応を見せるクロトの姿が。


「大丈夫か?クロト」


心配して声をかけると、涙目で俺にしがみつくクロト。

あ、駄目だわ。

完全にアウトだ。

抱き寄せて少しでも安心させるように頭を撫でてやる。


「り、リヒト〜僕ここやだ」

「気持ちはすげぇわかる。わかるけどちょっとだけ我慢しろ。後で甘い物奢ってやるから、な?」

「う、うん」


涙目のまま頷くクロト。

そんな俺達を見て、心配そうな顔をするセイン。


「あらん、可愛い♡そんなに怯えないでぇん。アタシは怖くないわよん♡」

「ヒッ」


既に恐慌状態のクロト。

見かねた俺が間に入って近付けないようにする。


「近づくな!これ以上クロト怯えさせるなら、俺が有無を言わさずあんたを沈めるぞ?」


睨みつけるのと同時に威圧と殺気を飛ばす。


「あらん?怖いわ〜中々の威圧と殺気♡体が火照ってきちゃう♡良いわーあなた♡そっちの坊やがクロトちゃんであなたのお名前は?」

「リヒトだ」

「リヒトちゃんね?覚えたわん♡今日は、どんなご用件かしら?」

「クロトに合う服を購入しに来た。イメージカラーは白と青だ。合うものを見繕ってくれないか?ただし無闇にクロトに接触しようとすんなよ?問答無用でその場で叩き潰すぞ?」

「オーケー、わかったわ。カラーは白と青ね?クロトちゃんの服だけでいいの?」

「とりあえずはな。それより俺らに名乗らせてあんたは名乗らないのか?ちょっと失礼だろ」

「あら、ごめんなさい。アタシはブリシラよん♡よろしくね?リヒトちゃん、クロトちゃん♡」

「ブリシラな。わかった。覚えとく」


俺がそう答えると、腰をくねらせながら移動し、クロトに合う服を数着すぐに見繕ってくる。

仕事はちゃんと出来るやつなんだな。

見た目がアレだけど…。


「はい、こんな感じでどうかしらん?」

「クロト試着してみろよ。ちゃんとこいつがお前に変な事しないように見張ってるからさ」

「う、うん」


恐る恐る服を受け取り試着室へ入るクロト。

クロトが試着してる間ブリシラが試着室へ近付かないように見張る。


「もう信用ないわね」

「信用出来るのか?」

「…どうかしらん」

「目が泳いでるぞ?」


目が泳ぎ挙動不審な様子のブリシラ。

間髪入れず鋭く突っ込む俺。

暫くして、クロトが試着室から顔を覗かせる。


「どうかな?」

「ん?似合うんじゃないか?」

「本当?ありがとう。リヒト」

「やっと笑顔が出たな。他の服はどうだった?」

「悪くなかったよ?」

「んじゃ、今着てるやつも含めて全部くれ」

「毎度あり〜♡」

「リヒトちゃんも服買ったら?黒も素敵だけど、他の色の服も似合うと思うわ〜ん♡」

「また今度な」

「わかったわん。待ってるわねん♡」


体をくねらせながら言うプリシラ。

動きがキモい。

会計を済ませ、品物を受け取って足早に店を後にした。

あの店にいると、俺のメンタルがゴリゴリ削られていく。

クロトを連れ近くのカフェに入る。


「クロトよく我慢したな奢ってやるから、好きなの頼みな」

「ありがとうリヒト」


嬉しそうに笑うクロトを見てほっと息をつく。


「団長もセインも付き合ってくれてありがとうな。俺の奢りだから二人も好きなの頼んでくれ」

「ありがとうございます。リヒト」

「リヒト、私の事も名前で呼んでくれないか?伯爵様やセインだけずるいではないか」


俺の言葉に笑顔で答えてくれるセイン。

そして何故か拗ねてる団長。

俺は溜息をついて答える。


「わかったわかった。アレン、これで良いか?」

「あぁ!勿論だ!リヒト」



嬉しそうに答えるアレン。


「うーん」


メニューを見ながら唸るクロト。


「クロト、どうした?」

「うん、こっちのケーキとこっちのケーキどっちにしようか悩んでて」

「そんな事か。両方頼めばいいだろ?」

「え?でも…」

「俺に考えがある。二人は決まったか?」

「えぇ」

「私も決まった」


店員を呼び注文する。


「リヒト良かったの?」

「考えがあるって言ったろ?任せとけって」


ケーキやコーヒーなどが運ばれて来た。

俺は、2つのケーキを半分に切り、人切れずつを入れ替えた。


「ほら、これで両方食えるだろ?」

「わぁ〜流石リヒト♫」



嬉しそうにケーキを食べ始めるクロト。

それを見て俺も一口口に運ぶ。

うん、美味い。

丁度良い甘さで悪くない。

コーヒーも飲んでみる。

俺の知るコーヒーその物だ。

懐かしいな。

しばらく四人でまったりとティータイムを楽しんで屋敷に戻った。 途中でクロトと別れた。

クロトは、冒険者ギルドに近い宿屋へ戻って行った。

如何でしたか?

いや〜思った以上に濃いキャラに、作者なのに胸焼け起こしそうになりました(笑)

軽くトラウマですね〜クロト君大丈夫だろうか?

若干心配になりますが、大丈夫だと思いましょう!

さてさて次回は、ついにクロト君の新装備お披露目です(笑)

乞うご期待。

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