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花火と共に散った君  作者: 花宮 凪
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緑との出会い

病院へ着くと平日の昼間だってのに人が沢山いた。問診票を記入し一番隅の空いてるソファーへ腰掛ける。


ゲームでもしようかとポケットに手を入れると

スマホを家に置き忘れたことに気づき溜息をつきながら壁に寄り添う。


この調子じゃ1時間以上は待ちそうだ。1時間もスマホなしに何をしていれば良いのだろうか。

そう迷いながら俺と同じように待っている人たちを眺める。


ふと目を向けると自分とは対角線ぐらいのところに座る女の子に目が向いた。

周りがおじさんおばさんばかりだからだろうか一際目立っていた。


綺麗な横顔を保ちながら何もさわらずに正面を向いていた。


手持ちのバッグにはmidoriと記されている。

彼女の名前だろうか、ブランド名だろうか。

よく分からないまま時が過ぎた。


「、、、君、、君、、拓斗君!!」


!?


名前を呼ばれびっくりして目を覚ました。

どうやら眠ってしまったようだった。


目を開けるとそこにはあの女の子がこちらを

覗き込んでいた。


「うわぁ!!え??」


「拓斗君。呼ばれてるよ??」


「え、あ??え、、、??」


言われるがまま番号札を見ると確かに呼ばれていた。


とりあえず診察室へ入り診てもらう。


結果はただの夏バテ。だらけすぎたようだった。


診察室を出てさっき座っていたソファーへ向かうとあの女の子が座っていた。


「あの、、なんで、、俺の事??」


そう問いかけた。


「あーうんと、同じ学校だよ!話したこと、無いけど、笑友達と話してるの聞いた事あって、、名前覚えてるだけ!気持ち悪い??笑」


正直そんなことなんて1ミリも思ってなかった。

そのはにかむような笑顔に気持ち悪さなんてなかった。


「あ、いや、別に。。」


愛想の無い返事をした。


「ところで、君の名前は?緑??」

「えっ!なんで!、名前!」

よほど驚いたのか。目がまん丸になっていた。


「いや、それ。」

そう言いながら緑の持っていたバッグを指さす。


「あ、これか!笑笑そう!緑!よろしくね!」


そう言われ握手を交わした。

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