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〜君と俺〜
チュン、、、、チュン、、、
ミーン、、、ミーン、、、、、
夏休み。蝉の声が目覚ましがわりだ。
時計を見ると午前11時。すっかり体内時計は狂っていた。
一昨日から腹が痛い。今日は病院に行く日だったのを思い出し支度をする。病院に行くだけだし、Tシャツとジーパンでいいか。
二階から一階に降りてリビングへ向かう。
平日の昼間なので父はおらず母が昼ご飯の支度をしていた。
「あら、おはよう遅かったわね〜。ご飯できてるから食べちゃいなさい。お腹いたいなら残してもいいならちょっとだけでも食べなさいよ??」
そう言って俺の前にオムライスを置いた。
ケチャップでニコちゃんマークが書いてある。
もう子供でもないってのに、、、
そう思いながらスプーンで頬張る。
うまい。
結局残さず全部食べて家を後にした。