2. [なろう] タイトルにおける頻出語と共起ネットワークについて (累計ランキングTop50)
やっとです。お待たせしました。
本稿では累計ランキングTop50の"タイトル"について、考えます。
前回はジャンル、及び主人公の男女比に関する記述をしました。
今回も、"なろう"における累計ランキングTop50についてみていきます。
お題は "タイトル" です。
タイトル。
皆さんどうでしょうか?
私はタイトル命だと思っています。
昔、ト〇タの王冠という車のCMで
「ク〇ウ〇は人を語る」
といったフレーズがあったのをご存知でしょうか。
(調子に乗りました。古いですね。かれこれ35年前の話です。私も存在していない。)
そこで敢えて言わせていただきたい。
「タイトルは作品を語る」
と。
はい。
それでは、"タイトル"に関して、その語句についての知見をGetしたいと思います。
KH Coderというテキスト分析ツール(フリーソフト)を用いて、頻出語の抽出をしていきます。
(あっ、"赤尾の豆単"ならぬ"undecaneの豆単"ができるかもしれないね)
50タイトルの品詞の分解・抽出し、そして頻度については下記のようになります。
順位 ワード 回数
1 異世界 18
2 最強 10
3 転生 8
4 賢者 5
5 世界 5
6 ライフ 4
7 勇者 4
8 俺 3
9 知る 3
10 魔王 3
11 無双 3
回数2以下は棄却。
こうしてみると定番ワードの数々。
異世界に転生して俺、最強をするわけです。
人気の職業は賢者。勇者や魔王みたいに矢面に立たない。
魔法の賢者。武力の勇者。
知性で勝負ということなのでしょうか。
正直、わかりません。
もしかしたら、そこには日本人らしい、慎み深さがあるのかもしれません。
ちなみに、一つだけ動詞の"知る"ですが、用法が全てバラバラなので気にしなくていいかもしれないです。いずれも"俺ツエー"に繋がる形ではあるのですが。
(~は知らない、~は知っている、知らないうちに~)
次に各ワードの共起ネットワークを図示します。
大きい円ほど出現頻度が高い語です。
また、線の太さはネットワークの強さを示しています。
詳しく見ていきましょう。
下記の関係性が見えてきます。
まず、異世界。
異世界には転生しに行く場合が多く、その場合の職業は賢者の可能性が高そうです。
次、転生先の世界。
ここで主人公は、最強プレイをしたりスローライフをするそうです。
そして貴族に転生すると、神と関係を持ち、冒険の旅へ。
最後、最強な人物。
これは俺、である勇者や魔王です。
勇者はユニークスキル、即ちチートを持ち、魔王はダンジョンと関係を持ちます。
ヒャッハー!俺様最強だぜをやるそうです。
成程。
著者の方々が"タイトル"で伝えたいことは上記の事のようです。
「タイトルは作品を語る」
そう言えそうです。
データ取得は2019/06/13です
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ではでは。