決闘 ③ 効率的な攻略法
いよいよゲーム開始!
なお、本作品にはイカサマは基本出さないつもりです(例外あり)
賭ケグルイとかカイジの様な感じではありません
心理戦に重きをおきます
「ハイ。それじゃあ今私が説明したゲームのルールをまとめた紙を渡すからしっかり読んでくれたまえ」
アンセムの言った言葉を受けピエロの仮面を被った人達が俺と雪ウサギさんにルールの書かれた紙を渡してきた。
てか、こんな紙があるなら最初から渡せよ…
まぁ観客達にもルールをって事なんだろうが無駄な時間を過ごしたようで何ともやるせない
「質問は一切受け付けないのでよく読み込む様に。」
このゲームなら特に質問する事はないだろうから別にいいけどケチくさいなー
そして俺は再度ルールの確認を終えた
俺のこのゲームで思った事は、ゲームの鍵を握るのは3~10のカードという事
このゲームまず2でJ~Kに勝ち2ポイントを得る事はかなり大きな事を意味すると推測する。
それは何故か?このゲームは3~10のカードでどれだけポイントを重ねられるかに勝利が掛かっていると思う。3~10のカードは合計7枚。
つまり7ポイントである。勝者になるには6ポイントでいいのでこの7枚だけでも成立する。
だが仮に両プレイヤーが3~10しか出さないとしても
片方のプレイヤーが心でも読めない限り3~10のカードだけで勝負を決する事はまずない。
つまりこのゲームはどちらかのプレイヤーが3~10以外のカードで仕掛ける時が必ずくる
そしてそれをどう受けるかで勝利が近くなるのか遠くなるのかが決まる
考えられる最悪のパターンは10をJ~Kで取られる事かなっと思う。
この一手で形成はかなり不利になると言ってもいいだろう
後は…
俺の思考はアンセムの喋り出す声で一時的に止まった
「さて!ゲームが始まってからルールをまた読んでもいいし始めようか但し君達の運命がかかるゲームだ。少々可哀想という気持ちがなくもない。なので、リハーサルをしてゲームを掴む機会をあげよう。」
リハーサルか…
これは嬉しい機会だ。見させてもらおう雪ウサギさん
いくら賢そうで勝ち目が薄そうな女の子であっても
ゲームなら…こういった心理戦であるなら
俺だって引けをとらないはずた!!
「このリハーサル。勝利に何のメリットもないのは少々味気ない
なので勝者には30万円をプレゼントしましょう。君達の若さなら大金でしょう?」
30万円!?
正直欲しい。もし30万円あったら色々買える…
しかし、そんなお金をポンと出せるという事はやっぱ富豪層の集まり
俺達は見世物ってか?気分悪いな…
「では、不詳アンセムがゲームの進行をさせていただきます。
それではコチラにすでにA~Kのカードを分けております。」
アンセムは2つのトランプの束を1つずつ俺と雪ウサギさんに渡した
「フィスコ様が♤で雪ウサギ様♡となります」
なんだよ。さっきは俺の事君付けで呼んでたくせに
ここからは感情などを一切入れずディーラーに徹するという事なのだろうか
「このリハーサルで捨て身を使っても本番でも使えますので
是非1度使って見てください。」
使うなら終盤の方になるかな
「それでは両プレイヤーまずは親決めです。お互い好きなカードを1枚裏向きに置いて下さい。」
よし俺が選ぶカードは…
「両者のカードが場に置かれましたOPENです」
その合図と共に俺と雪ウサギさんは同時にカードをめくった
「フィスコ様[♤J]それに対して雪ウサギ様[♡3]でフィスコ様の勝利です。フィスコ様を親としてゲームを始めます」
ふむ…3か
俺の考える良手は3つ
[A][J][K]
3つだと思う
まず[A]は完全に勝負を捨てた上でKを倒しての一発KOを捨てた手
だが、一発KOできる可能性はどうしても低い。さらに言えばKを出されてAを出していなければAが使えないまま残り1ポイント上げてしまうのと同じ使えないカードとして手札に残ってしまう。
なのでAを出すというのはかなり有効な手だと思う
次に俺の出した[J]
このゲームどれだけ3~10で点数が取れるかという事を前提に基本的にはJ~Kで点数3~10を倒せるかが勝敗を左右すると考える。
そのJ~KにAと2を上手く当てられれば良いのだが中々上手い事は行かないだろうし2の出しところを誤れば不利になる可能性も考えられる。
ならば、基本的なポイントの稼ぎ方は3~10で稼ぎたい。
このゲームで怖いのは出す手が制限される事
例えば極端な例で行くと、相手の手札がA,2,3の3枚で自分がJ,Q、K3枚で相手のポイントが4ポイント
こうなってしまった場合、相手は2を出せば勝利が確定する。
流石にここまでの決定的な状況までには手を打つだろうが、他にもパターンがあるだろう
そして、このゲーム6ポイントをとれば1セット勝利というのが肝だ
J,Q,Kを全て使って勝つ必要はない。精々2ポイント分という所かなと思う。
後は、親を取り3~10の攻防で4ポイント以上取る
そうすれば勝てる勝算は少しはあるのではないだろうか。
このゲーム
実質的に12回親が回るという基本的に状況にはならない
そして、このゲーム恐らくは勝敗は8回~10回になるだろう
そして10回というのはもう詰めの段階できる事も限られている
そしてそれを作る前段階が俺は1回目~6回目
その内4回を親で迎えられるのは大きいと考える
これが俺が親を取りに行く理由
そして[J]を選んだ理由はまずこのゲームに置いて3~10は大事な数字である。
では、Qはどうか?Qを出すメリットはあまりない気がする。
Jに勝てれば多少は効果はある気もするが、相手のJ、Q、Kに負ける可能性があがる。
Qを使って親を取った場合のJ~Kのパターンは
QがLOSTしているので
J対J 勝ち 親の場合
J対Q 負け
J対K 負け
K対J 勝ち
K対Q 勝ち
K対K 勝ち 親の場合
これに子側だったパータンを加えると
勝ち4パターン負けも4パターンである
これがJだった場合は
Q対J 勝ち
Q対K 負け
Q対Q 勝ち 親の場合
K対J 勝ち
K対Q 勝ち
K対K 親の場合 勝ち
勝ちが5パターンと負けが3パターンである
ならばQよりかはJの方が効率が良いとなる。
最後に[K]勝てる可能性は1番高く、負ける事はない一手
そしてLOSTすれば少なくともAの一発KOはなくせる上相手のAを確実に役ただずにできるという事
但しKを捨てるのは勝ちパターンを大きく捨てる事になる
KにAや2を上手くぶつけられる可能性が低いと言う事を考えると1ポイントを捨てるのは効率が悪い。
このゲームではJで勝てたら一番いい。だが最前手はKかなっと思う
親は大事だ。
少なくとも雪ウサギさんが出した3は一見一番使い道がなさそうな弱い手ではあるし絶対ないとは言えない。
ただ、どうせ負けるならAの方がいい。それが俺の考えだ
まぁこれは好みもあるし
一概に3を捨てるのが悪いとも言えない。3も悪手とまでは行かない
ただ、俺からすれば良手でないのだ
雪ウサギさんはどこまでこのゲームを読んでる?
俺はこういったゲームには自信あるぜ!
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次話投稿は4月8日(日)22時!