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フィアーゲーム  作者: ユートピア
転生ゲーム編
32/40

転生ゲーム⑫ ゲームの奥深さ

「早速だが、教えて貰えないか?君たちは神?死神?」

「まずは、イスラ。お前から言ってくれ」

「そうだね。正直に言おう僕は死神だ」


…死神、というのか

俺は驚いた。死神と言われて信じる事はないが


神と言われるよりはっと思う

何せ、イスラからすれば嘘が真かに関わらず神というのが無難な道なのだから


「びっくりしているようだね」

「…少なからずは」

「僕はフィスコと対等な関係でいたいからね。嘘はつかないつもりさ。真実を伝えあってお互いに助け合えば3人とも勝つ事が出来ると思っているよ」


どこまで本気なんだ?

俺はイスラという男に胡散臭さを増大させると共に迷いが生じた


俺がそんなイスラに打つ手を決め

自分の本当の役職を告げた


「俺もイスラと同じ死神だったよ」

「へぇ~死神だと宣言してくれるんだね」

「お前を試してやるよ」

「試すとは?」

「俺と接触しろ」

「二人とも死人になるけど?…いや、そうか。ピーチは神なんだね?」


「その通りだ。俺が死んだらピーチさんと接触しとりあえず人間に上げる」

「私は後ででも!」


気を使われていると思ったのかピーチさんは難色を示す


「違うよ。ピーチ」


俺が説明しようと思った矢先俺より早くイスラが説明を始める


「フィスコは僕が本当に死神か調べるつもりなんだよ」

「調べる?」


「そう。フィスコからの視点は僕がいくら自分が死神だと本当の事を言ったとしても神であるという疑念を捨て去らないだろう

むしろ、捨て去っている様な人物だと判断したなら僕はフィスコに声を掛けていないしそうではないと思っている」


イスラはソファにもたれ掛かり足を組み雄弁に語る


「フィスコの死神というのは真実なのだろう。出なければ僕と接触しようとなんて考えはおきない。僕が本当に死神だった場合は二人とも死ぬ。そして、それを確認した後にピーチと本当に接触する。

ピーチが神というのも恐らく本当。神であるなら、1度人間に上げる事でフィスコは神になる。そして、次の回にフィスコがピーチと接触すれば晴れて二人とも人間でピーチはもちろん人間でボーナス1億というわけだ」


「あ、そうか」

「わかったかい?コレはお互いWinWinの関係なんだよ。

そして、そこに僕を入れてくれれば2人のどちらかにボーナスを更に上げられる」


(そうか。ここをゴネて来ないのか)


奇妙だな…

俺の言う事を完璧に言いのけた頭の回るイスラがボーナスを譲るとは


確かにゴネてきたら死者から引き上げないと脅せるから

俺かピーチさんがボーナスを貰う気でいた


だが、自分から引き下がられるというのも何ともという感じだ

正直気味が悪い


「なるほど…私、考え無しに…ごめんなさい」


「いいんだよ。僕は頭がいいからね。そしてフィスコもだ

フィスコとの会話の流れに遅延は無かった。即決即断でフィスコは物事を進めている。大したものだよ。それに着いてこれないのは恥ずべき事ではないと思うよ」


イスラはニッと人当たりの良いスマイルをする

まるで、ホストを思わせる自然さだ


「で、するのか?接触」


俺は説明の手間が省けたのでイスラに聞く


「是非とも。お願いするよ。ただし、僕もピーチと接触させてくれよ?」

「そのつもりだ。その代わり俺と接触してから他の端末との接触は禁じる。そして、俺の傍から離れる事は許さない」


俺は保険を何重にもかけていく


「お見事だ。しっかりと縛ってくるね」

「約束するのか?しないのか?」

「もちろんするさ。何なら契約書でも書こう」

「契約書なんて意味あるのか?」

「ほぅ。知らないんだね?」


知らない?契約書について?


「こんな非常識な場に契約書なんて意味があるのか?という疑問は【ある】というのが答えだ。ただし、立会人は選ぶ必要がある」


立会人?

……ああ、そうか


「まさか、ディーラーか?」

「正解だ」

「ディーラーが受けてくれるのか?」

「ああ。質問したからね。個人的に」


それなら間違いないか

ディーラーは公正な立場を守ってくれるだろう

そうでなければ、とんだクソゲーだ


「但し、こうも言っていた。内容は吟味すると」

「つまり、お互い合意の上か、正当性に掛けないか?とかか?」


「正にその通り。ジャバウォックが質問してただろう?ルール外の事なら何をしてもいいのかっと。その言葉通り契約書などは制限されていなかった。つまり、、、」


「契約書はディーラーを立会人を建てれば意味があるっと」

「そう。ディーラーから言わせれば、基本何でもといったら何でも

事、契約書が禁止のゲームはあるしその時はルールで通常説明する

そして、不足の不都合があればディーラーが止める

止めないという事はやってもいいという事らしいね」


なるほど

俺の選択肢に契約書という概念が無かったので盲点だった

それに気づかせてくれたイスラには感謝するべきなのかもしれない


「それは電話で聞いたのか?」

「そうだよ。部屋にコーヒーを頼む時についでにね」

「他に…いや、なんでもない。契約書というのは試しておきたい

活用しよう。その方が互いに安全だろう」


他に握ってる情報はないか?っと聞きそうになったが止めた

契約書の話はこれから確かめるからわかるが


その他の情報を共有してきた時

信憑性にかけるかもしれない。こういった情報は本来自分で掴んて置くべき事だったのだ


俺は自分の不甲斐なさを己に深く刻んだ

そんな俺を察しているのか察していないのかは、関係なく


イスラは


「OK。内容の相談をしよう」


俺達は具体的に話を進めた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


バチンッ


俺とイスラは接触をした


「OK。これで俺達は死んだ筈だ」


イスラの言う通りで俺達はイスラが嘘を着いていなければ死者となった


バチンッ

そして、もう一度接触。次は俺とピーチさんの接触だ


「よし。この後も契約書通りに」

「ああ」

「ピーチは…学生かな?フィスコはお酒は?ピーチも何か飲み物は?」


「飲めません。…みんなで行きましょうか」

「あぁそうだった。僕らは一蓮托生。離れない約束だったね」


気持ち悪い言い方だ

俺ははぁーっとため息をつく


俺達の行動はもう契約書によって縛られている

契約書は無事にディーラーを代理人として受理された


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


内容は

①予め決めた、最初の接触の順序通りに進行し結果がよきせぬ物で無かった場合はピーチさんがボーナス+1の人間、俺がボーナス+1の人間、イスラも人間になるという順序を踏むこと


②上記の接触が完了するまで、他との一切の接触を禁じ、お互いが目のつかぬ所に離れるのも禁じる


③以上2点を破ったと代理人(ディーラー)が判断した場合

代理人の名の元にゲーム終了後に10億円を約束の反故された人物に払う事


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


という内容

まぁ少なくとも俺は嘘をついていない

そして、他と接触する気もないので-10億円なんてアホな金額を払う必要はない


コレは俺からすればイスラを縛る為のものでしかない

最悪裏切られても俺とピーチさんにイスラは20億円払わなければならない


20億円あればこのゲーム+収支で終われるだろう

この契約書が受理された事でむしろ裏切って欲しいくらいだ


ただ、ワナにハメられて-10億円なんかは厳重注意しなければならない

ピーチさんは特に目を離さない様にしなければならない


(それにしても…)


-10億円にでもしないとペナルティーにならないとは

俺とピーチさんはこの契約が成功すれば2億円。前回と合わせれば3億円の+となる


正直実感がわかないな…

俺はバーテンのダンディーなオッサンからオレンジジュースを貰いながら自分のコレからに不安と同時に少しの高揚感を覚えた


(ゲームで全てが決まるか…)


俺は口元をニヤつかせた

それを見てイスラも口元をニヤつかせたのだが俺は気づく事が出来なかった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして、時は第2period終了後

俺とピーチさんは+2億円で無事に終えた。結果、3人ともに嘘が無かったという証拠である


俺はその結果を受けても眉を潜めている

理由は2つ


まず1つ目はイスラだ


イスラは契約書の効力が切れた。つまり俺達が全員人間になれているというのを確認した後


なんと、他のプレイヤーと接触をしたのだ

その数はなんと3人!


しかも、第1periodで組んだ人物像とは全く別の人物とだ

正直に意味がわからない。嘘を見抜ける?


そんな100%見抜けるものなのか?ありえないだろう

イスラがどうなったのかは知らない

ただ、俺にとって。他のプレイヤーとっても大胆かつ無謀にも見える行動は頭を悩ませる種の1つであった


そう。1つだ


もう1つ。これが俺の悩みの大元。人間の数とそれ以外の数の発表

それが、奇妙すぎた


その結果とは


「第2periodの結果。人間5名。死者9名です。賞金を得た方々。おめでとうございます」


少なくとも俺とピーチさんは人間で2人だ

俺達の他に3名しか人間がいないだと?


この結果は異常だ。いや、ゲームの性質上

こんなものなのか?確かに俺とピーチさんは明らかに有利だ。

他のプレイヤーからすればズルと言われても仕方ない


だが、そんな事は知らない

俺達だって会ってそんなに経ってないのだし

同じ境遇を目指すのは不可能じゃない


コレが俺達の様な協力関係を作れなかったゲーム者が多数の本来の形なのか?その可能性はある


だが、俺はどうしても俺の預かり知らぬ所で誰かが動いているとしか思えなかった

第2period終了ーーー


現在の収支


フィスコ +3億(+死者ボーナス)

ピーチ +3億円(+死者ボーナス)

イスラ ?


その他のプレイヤー ?


死者ボーナスはこのゲームが終わった時に計算しますので今は無いものと考えていいです

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