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フィアーゲーム  作者: ユートピア
転生ゲーム編
27/40

転生ゲーム⑦ シンプル・イズ・ザベスト

「時間になりました。第1periodの1回目の審判の部屋を解放します。ご希望の方は時間内に自分が神なのか死神なのかはたまた人間か死者なのか?ご確認下さい」


「では、行きましょうか」

「そうですね」


俺は座っていた赤いソファーから立ち上がり審判の部屋へ向う


「ハーイ。そちらは人数も多い見たいなのでお先に失礼してよろしいですか?」


俺達が審判の部屋の前に来ると先客がいた

そのプレイヤーはまぁ当然。俺達が接触を目撃した2人だ


「ああ。構わない」

「では、お先に失礼します」


俺は特に問題ないと判断し先を譲る

ルール上監視カメラや審判の部屋の占拠は認められていないので大丈夫だろう


このルールに抜け道はないはずだ

最大限警戒すれば大丈夫なはず


それよりも


「みんな。アイツに声をかけられても返事をしないでくれ

何故喋らないのか聞かれても俺がみんなに喋るなと言ったと言う」


俺はあの男自身を警戒すべきだと皆に伝えるのを優先した


「どうしてですか?」


パステルさんが問う


「んー俺達には及ばないけど。かなり早い段階での接触だった

どうやって説得したのかはわからないけど、その行動力と説得力は脅威だ。奴が大したことないプレイヤーで取り越し苦労ならそれも良し。みんながみんな口を開くと何かボロが出かねない。

俺は口だけはよく回るんだ。ここは任せてくれないかな?」


俺はそう告げた


「わかりました。お任せしましょう」

「フィスコ君に任せとけば安心だねっ!」

「お願いしますフィスコさん」

「任せといて」


俺のお願いは聞き届けて貰えたようだ

まぁ良かった。ぶっちゃけ他人にボロを出されて致命傷を負ったんじゃやってられないからな


まもなくして

2人の男は出てきた


「イスラさんの言うと通りにして良かったです!」

「それは良かったです。さぁ戻りましょうか」

「はい!」


ふーん雪ウサギさんと一緒の長身ヤローはイスラって言うのか

俺はその名前をしっかりと脳に焼き付けた


俺とイスラ達のグループはすれ違った

交わしたのは軽い会釈だけ


そんな簡素なすれ違いだったにも関わらずだが、視線はしっかりと俺の動向を追っておりかなり不快に感じた

まぁ他の3人はそうでもないみたいだし俺が気にしすぎなのかもしれないし。俺も人の事は言えず奴を見ていたからなんとも言えない


「では、入りましょうか」

「ああ」


俺とパステルさんは頷きあい

審判の部屋へと足を踏み入れた


そして、判定は…


【あなたはDeadman《死人》です。現在の賞金-3億円】


さぁてどうなったかな


俺は自分の状態を確認し部屋を出た

俺に少し遅れてパステルさんも部屋を出てきた


パステルさんはイスラ達のように、不用意に今の自分の状態を喋らない様に事前に釘を打っておいたので言葉に出す事はない


「ここから離れよう」


「「はい(わかりましたぞ!)」」


各々から返事を受け俺達は元いた場所。2Fに戻った




「もう。よいですかな?」

「ええ。構いませんよ」


俺達は元いた場所に戻ってきて机を囲むようにソファーに座っている


「フィスコ君。私は予定通り死者でした。君は?」

「ええ。僕も予定通り死者でしたよ」


俺達は-3億円をわざと背負った

俺達は狙って死者になった。何故か?

このゲームには必勝法とまではいかなくても確率を高くする策はあるのだ


それは


「と、言う事は」

「ええ。予定通りに神である2人と接触しましょう」


4人で自分達の状況をシェアして、結果によって決められた接触をする事で4人全員が人間でゲーム終える事ができる方法があるのだ


バチンッ


と大きな音が会場内に響く

俺達は下の様子を今回見ていないが恐らく今度も俺達は注目を集めている事であろう


俺達は今の接触でこうなった筈だ


俺・神

ピーチ・人間

スピカ・人間

パステル・神


まぁ完全に信用した訳ではないから分からないが…

もしこの構図が出来ていたら、パステルさんと俺がまた接触すれば

全員が人間でゲームを追われる


俺はみんなを一応は信じて


「パステルさん接触をしましょう」

「はい。どうぞ」


パステルさんは腕を俺に突き出してくる

俺は少し回り込みコツンっとデバイスを接触させた


バチンッ


接触を知らせる音が接触を完了した事を伝える

よし後は


「じゃあ次の審判の部屋まで待機で」


俺の言葉にみんな首肯する


俺の作戦はこうだ

ただ、そんなに複雑でもない。ゲームが進めばみんな思いつく様な簡単なもの


しかし、意外と実行するのに躊躇する作戦

まぁ当然だ。今からお金のかかった勝負をするのだから


このゲーム。俺達の様な4人チームの場合

4人チームのそれぞれの役職全5パターンの内2パターンを除き全員が人間になる様にする事ができる


そのダメなパターンとは

【4人全員が死神】または【神が1人で死神3人】のパターン

これではどう足掻いても4人だけで全員が人間で終わる事は出来ない


逆に良いパターン。つまり全員が人間で終われるパターンとは

【4人全員が神】【神が3人で死神1人】【神が2人と死神2人】


このゲームにおいて考えれば分かる通り4人でグループを作ると

この5パターンに絶対になる。


この考えを元に俺達がやる事は、チーム内で自分の状態を共有しあい最善の道を選ぶという事


様は、チーム内の状況次第では協力してみんなで人間になりましょうって事


もしダメなパターンでも…というメリットはある

例えば全員が死神であった場合、チーム内で既に死神が4人という事は俺達以外の16人で死神が6人割り振られているという事


ならば、通常よりはヤマカンでも高確率で神または死者と接触をして人間になれるという事。


ちなみにチームの人数は4人が最適だと考える。より多く自分以外の状態を把握するという点においては良いかもしれないが


チームが多くなるにつれてダメなパターンが増えていくし

裏切りが出る可能性が増える。もちろん4人のチームでも裏切りが出る可能性はあるが。それは俺が3人位なら十分に見張れるという自信があるから問題ない


それに、嘘を付かれると誰が裏切ったのかが特定できなくなるしな


俺はこの事をデメリットを含めて一言も漏らさずに3人に伝えた。

そして、もしも役職が上手く噛み合わず皆が人間になれない場合は

無理に協力し合う必要は無いということも


この一言は少し渋っていたパステルさんによく効いた

人は契約書など自由を縛る者を嫌うものだ。ならば自由であるという事を理解させたうえで手を組めばいい


そして、この後に一言。スピカさんには「安心」というキーワードを含めて説得した。スピカさんは明らかにあの会場で1人でどうしよか悩み絶望していた。言い方は悪いが俺はそこに漬け込んだ


このゲームはどうやって相手を信用させるかされるかというゲーム

信頼と裏切りのゲームとは正にその通りである


俺の思いついたこの作戦は非常にシンプルだが、故に強い

シンプルイズザベストとは正にだろう


まぁこの作戦…致命的な欠陥があるんだけどな…

その事だけは伝えていない。デメリットならまだしも欠陥まで言う必要はないと考えている


騙しているんじゃない。言っていないだけだ


この作戦が成立するのは最長で4period

最短で次のピリオドにでもダメって感じだろう

もしかしたら4period以降も継続できるかもしれないがそんな温くはないだろう


それにしても人とは嫌なものだな

このゲームに必勝法はがある。俺達の作戦を応用してだ


だが、それを実行するのは実質不可能だと思う


このゲームは必ず神10人と死神10人が振り分けられる

という事は俺達の策4人でチームを作るという作戦を20人でやれば全員が必ず勝てるという理論が組み立てられる


まず死神同士が接触して全員死ぬ

それを神は助ける

復活した死者は神なので神同士で接触すればいい


そうすれば全員仲良く最大+7億円で終われる

俺は4人チームを最適だと思うが、20人のチームが最善の策である


だが、やはりこれは理想論だ。必ずと言っていい。今その策を実行しても何処かで1人必ずと言っていい。裏切るに決まってる


根拠は俺がこの考えをもっているからそして俺が

真っ先に裏切るからだ

ほとんど初対面人達に加えて疑心暗鬼になってる者ばかりだ


成功なんてするわけがない

ならば、裏切られる前に裏切る。当然の事だ


俺が下らない理想論に思いをはせていると


「バチンッ!」


接触音が下の階から響いた

俺は下の階を覗き込む


俺は接触した相手を者達を見て眉を潜めた

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