転生ゲーム④ 下準備
ゲームがうごきだします
「それでは、キッカリ1時間と23分後の午後14時にゲームのリハーサルを始めたいと思います
皆様に用意させて頂きました自室に荷物をおいてくると共に時間まで休憩なさって下さい
20分前に全館にアナウンスを流しますので、この部屋に戻ってきて下さい。それでは皆様一時解散とさせて頂きます
また後ほど」
ブツン
俺らが見ていた映像が切れる
すると、後ろの扉が開き一様にピエロの仮面を付けた人達が現れる
「皆様の部屋にご案内します男女別れた場所になっておりますので2手に別れて頂きます」
ヘリウムガスを吸った時の声でピエロの仮面の者は告げてくる
「男性陣はこちらへ」
そう言い同じの声のピエロが手を上げる
その声に従いチラホラと動き始める男性プレイヤー達
「じゃあ。ピーチさん。アウラさん。また後で」
俺は挨拶をした
「ええ」
アウラさんは簡潔に返事をした
「フィスコ君…」
ピーチさんは不安気に俺を見送ろうとしている
俺はそんなピーチさんを手招きで呼び寄せる
不思議そうな顔で近づいてくるピーチさん
俺はそんな彼女に耳打ちをした
「午後1時30分にここで落ち合おう」
俺はそう耳打ちした
ピーチさんは俺の言葉に首肯する
俺はピーチさんのに「この事は内緒ね」とジェスチャーと共に告げた
まぁこれで2人で、ゲームの戦略を考える事ができる時間は確保出来たろう
「ねぇ。何て言われましたの?」
「内緒なので教えられませーん」
「いいではありませんの」
後ろでは、そんのやり取りが聞こえる
あーアウラさんを連れてくる可能性はあるか…
出来れば連れてきて欲しくないが、面と向かって言うのは違う気がするしなー
あのアウラって人
中々読めない。俺の頭の中では要警戒プレイヤーとして認識されていた
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「御自身の名前が書かれたネームプレートがある部屋にお入り下さい」
ピエロはそう言うと役目を終えたかの様にそそくさとUターンした
プレイヤー達は各々ローマ字で書かれた自分の名前の部屋に消えていく
俺もそれに習い自室に入る
「最低限って感じだな」
荷物を部屋の隅に置いた俺は
部屋を見渡しそんな感想を漏らした
部屋は見渡す限り木製
家具は、勉強机にスタンドライト、後はベットのみ
生活感の全くない部屋だった
1日ゲームの為だけに用意された部屋だと言うことが伝わってくる
「これか…」
日本の勉強机のイメージが強いデザインのデスクの上に封筒が置いてあった。これがアダムの言っていたルール説明とか言う奴だろう
封筒の中には3枚の紙が入っていた
「うーわ」
中に入っていた紙
1枚目 ゲームのルール
2枚目 施設の使用について
問題はこの3枚目
皆様にサプライズっと日本語の見出しで始まる文章
その内容は
「今回、皆様へのフィアーゲーム初参加を歓迎した
プレゼントを用意致しました。その内容とは」
俺はこの内容を見てため息をついた
「ゲーム終了時点で収支が1番多かったものには+で10億円差し上げます」
これで、俺の考えついていた皆が笑って終われたかもしれない策の道は途絶えたと言ってもいい
土台無理な話だったのだが…もしかするととも思っていた
が、こんなプリントが入っていたら出し抜かれるかもと疑心暗鬼になるものだ
人間は誘惑がどうのこうのよりも
裏切られるかもしれない。この考えの方が裏切りに直結しやすいもだから…
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(そろそろだな…)
俺はベットから腰を上げる
少し休憩をした後
施設の説明やゲームのルールを確認して、頭に叩き込んだ
すると、すぐにピーチさんとの約束の時間が近づいていた
まぁまだ今から向かっても20分はあるのだが
俺はそれが分かっていて部屋を出た
狙いはもしかしたらいるかもしれないプレイヤーに接触する為
もっと言えば仲間にする為に
そして、俺の策を実現する為に
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俺はゲームの場に戻ってきた
まだ、ピーチさんの姿は見えないが3人のプレイヤーがいた
俺は3人をよく観察し問題ないと判断して、3人に声をかけた
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「じゃあリハーサルで試してみよう」
「わ…わかりました。よろしくお願いします」
俺はプレイヤーの3人の内1人と交渉を終えた
交渉は問題なく進み手を組む事になった
俺はピーチさんはまだ姿を表していないので
ソファーにどっかり座り待つ事にした
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「フィスコくーん」
数分の後
小走りで視界に入ってくるピーチさんの姿が視界に入った
「ここまでで何もなかった?」
俺は確認をした
「うん。特筆する事はなにも」
「ふーん。アウラさんは?」
「アウラさん?親切にしてくれたよ」
「何か言ってなかった?」
「うーん。特には…一緒に晩ご飯食べよう位かな」
特にアクションは起こしていないと考えてもいいのかな…
全プレイヤーを警戒するのは当たり前だが、アウラさんは特に警戒しているから動向が気になって仕方ない
辛い事に別棟に部屋の区画が別れている為
向こうの状況を把握しきれないのが辛い所である
「じゃあ、今回のゲームの作戦を話すね」
「え、もう考えついてるの?」
「まぁね」
俺は部屋でルールを確認しながら、思いついた策を説明した
「凄い!メリットしかないね!」
「あぁ。もしも裏切り者が出なければ高確率で人間になれる」
裏切り者が出なければ…なのだが
「でも…やっぱりみんなは勝てないんだね」
「残念だけど、優勝賞金なんてものが用意されているからね。出し抜かれるかもしれないという考えを拭いきれないと思う」
出し抜かれるかもしれない→ならば、先に裏切る
20人もいればこういう思考の物が絶対に現れる
「悪いけど皆でこのゲームを+で終えようと言ってくる奴は信用ならないね。ピーチさんも気をつけてね」
「うん。わかった」
「さて、もう1人いいなと思った奴に、声をかけてある。もう1人の仲間を考えようか
できれば、女性プレイヤーがいいんだけど」
俺は明確な理由があり、そう言った
「アウラさんは?」
まぁピーチさんからすれば不思議では無い人選だな
ただ…
「アウラさんは避けたいかな。こんな空間で多人数に話かられる神経を持っているというだけで異色の存在。それにカンも鋭そうだから俺らの策が見通されるかもしれないからね」
「そっか…うん。そういう事なら仕方ないね」
「ごめんね」
「ううん。いいの。私の事考えてくれたからだもんね?」
俺は首を縦に降る
「あの人は?フィスコ君の知り合いの人」
「あぁ…雪ウサギさん?」
「うん。あの綺麗な人」
まぁ手を組んだ相手の知り合いだ。そりゃ気になるわな
「仲間にするという点では、論外かな。あの人めっちゃ頭がキレるだろうし…何よりだいぶ信用ならない」
「そっか」
俺は完全否定する
その回答を得たピーチさんの顔は何処か嬉しそうにも見えた
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リハーサル10分前にもなると、ゾロゾロとプレイヤーが入ってくる
そして、ゲーム開始の時が来る
「時間になりました。ゲームにをはじめます」




