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フィアーゲーム  作者: ユートピア
転生ゲーム編
20/40

転生ゲーム② ライバル達との邂逅

登場人物が少しづつ増えていきます

この章の終了時点でまとめる予定

ギィィィィ


扉が音をたてて俺達を出迎える

俺達は並んで屋敷の中へ足を踏み入れる


「正面に見えます扉にお入り下さい」


屋敷の中は最低限前が見える明かりしか灯っていない

薄暗い場所


家具などがあるのかどうか

あまり、視認することが出来ない


「行こう」

「うん」


俺はピーチさんの手を取り

歩みを進める


俺の後を着いてきていた

般若の仮面の人が声をかけてくる


「中にて、詳しい説明が行われます。どうぞお入り下さい」


そう、仮面の人物が言うと

「ギィィィィ」と音をたてて扉が開く


どう見ても自動ドアではないアナログな扉なのに

人の力が介入せずに勝手に開く扉に異様さを覚える


俺はピーチさんの手を引き歩き出した


俺達が、完全に部屋に入ると


「ギィィィィ」と音をたて扉が締まる

辺りは暗闇に包まれる。知覚できるのはピーチさんの手の温もりだけ


俺が暗闇に目を慣らそうとしていた矢先


左右にスタンドライトが立っていた様だ

1つ明かりが付けば真っ直ぐ一本道の俺の前方の道も明るくなる


「真っ直ぐ進めって事だよな」

「……そうだろうね」


俺は意を決して歩きだそうとする


手を繋いでいるピーチさんもついてくるが足取りが重い


「大丈夫。確証はないけど仮面の男がいたんだ。つまり、これから俺達はゲームをやらされる。どんなゲームかは分からないけれど俺はピーチさんの味方だから」


俺は少しでも安心させたくて、言葉をかける


「うん。ありがとっ」


ピーチさんはニッコリと頷き笑顔を向けてくれる


俺の言葉は気休め位にはなった様だ

これから行われるのが個人戦なのかそれとも大人数の団体戦なのか分からないが追及はしなかった


我ながら無責任な薄っぺらい言葉だなっと思うが


本人の力になれたのなら素直に良かったと思う


足取りが軽くなり、今まで引っ張られる様なピーチさんとの位置関係が肩を並べる形になった


俺達は歩幅を合わせ前進する


それなりに長い、一本道だったが

所詮は家の中、すぐに行き止まりに辿り着く


そう。屋敷の玄関と同じデザインの大きな扉


玄関では意識する事は無かったが

扉に掘られている彫刻


掘られているものは


「神と死神?」


ピーチさんも意識が彫刻にいった様だ


「俺にもそう見えるね」


そう。神が左

鎌を持った死神が右


両者が睨み合っている絵


「行こっか…」

「うん」


ここで話し合っていても何も始まらない

そう思った俺は扉を開いた


俺はもうすぐ人生を左右する様々な人達と会う

だが、当然ながら当人達が知る由もない


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


扉を開けた先そこには


人がいた


部屋はそれなりに広く

ソファーやBARなんかもある


人数はそれなりにおり


(10数人程度か?)


かなり多いな


何の説明も受けていないので確証のない推測だが

恐らく間違いないだろう


ここにいる奴らは恐らく


(プレイヤー)


「この人達、みんなプレイヤーかな?」


ピーチさんも同じ事を思った様だ


「だろうね。みんな仮面を付けてないし」


そう、俺が断定した要因の1つが

ディーラーや観客は例外なく皆仮面を付けていたが

ここにいる人達は皆付けていない。それが推論の材料


「何かみんな殺気たってるね…」

「だね…」


俺達が入ってきた時、入ってきた俺達に先客達の一斉に視線が向き

少したじろいだ。そうならざる得ない位に皆苛立っている様だ


恐らく、この人達も俺らと状況は同じか似通っていると想像できる


俺らがお互いに聞こえる程度の声で話しあっていると近づいてくる人物にピーチさんが気付き服の袖を引っ張っり気づかせようとしてくる


俺は既に気付いていた

何せ、ハイヒールの音が「コツコツ」とリズムを刻みながら近づいてくるのだから気づかないはずはない


その音の主は見た目も驚いた事にかなり派手だ


「ご機嫌麗しゅう」


翻訳機はどうやら彼女の挨拶をそう翻訳した様だ


「どうも」


俺は会釈する

ピーチさんも無言でコクリと頭を下げる


「御二方もプレイヤーですか?」

「あなたも?」

「ええ。このゲームが初めて…ではないですね。訳もわからずやったゲームも合わせれば2回目ですね」


俺と同じだ


(わたくし)名をアウラっと申します。どうかお見知りおきを」

「俺はフィスコと呼んでくれ」

「私はピーチ…です」

「フィスコさんとピーチさんですね。どうぞよろしくお願いします」


アウラと名乗った金髪美女は両手を前にし握手を求めてくる

俺達はそれに応じた


「えっと…何処の国の人なんですか?」


俺が少し気になっていた事をピーチさんが質問する


「私は、生まれも育ちもオーストラリアですわ。そういうあなた方は?」


なるほどオーストラリアか

まぁどう考えてもアジア系には見えないしヨーロッパ系かでも思っていたが


彼女の容姿は、日本人には見られない特徴が多い


瞳はブルー、肌は白、左手に杖というよりはステッキ

そして何より目立つのは眩いばかりの金髪

その髪の毛をグルグル巻き。俗に言う金髪ドリルにしているのだから

その髪の毛の美しさが際立っている


服装も他のこの部屋にいる者や自分の姿と比べて際立っており

俺らがお国柄の私服なのに対して、彼女は真っ赤な膝丈ドレスだ


この少女だけ、この殺気だった空間で声を出しているという点も含め

浮いていると言ってもいい


「おーサムライの国ですか!」

「…そう、ですね」


話はどうやらピーチさんが出身国の質問を返され答えて

という会話のシフトをしている様だ


「後は…ニンジャですわよね!ジャパニーズニンジャ!」

「もう。サムライもニンジャもいないですけどね」


俺は会話に自然に入り込む


「そうらしいですね~残念ですわ」


俺は思った。この一連の会話を持って耳に付けている翻訳機の凄さを

一寸の狂いもなく、俺の伝えたい事をしっかりと翻訳機してくれて


相手からの返答も不自由なく、それどころか完璧に返してくれる

この機械は思っていた以上に凄い様だ


「あ、気になっていたのですが御二方は恋人関係ですか?」

「「え?」」


俺とピーチさんの声が重なる


「いえ、だってね?この部屋に入ってきた時手を繋いで入っていらっしゃったから」


あーなるほど


「ち、違いますよ!ユ…フィスコ君は私と一緒にここにきて戸惑っていた私を慰めてくれただけで」


ピーチさん…今名前を呼びかけたな…

気をつけてくれよと思うと同時に自分の名前を知っている相手が近くに居るということが少し心に安らぎを与える


「そうなんですね~」

「俺達は、同じ家族になるそうです」

「それは、フィアンセという意味では無いですよね?」

「違いますってば!」

「ウフフ。本当はわかっていますわ。親と子って奴ですよね。詳しい話は車を降りて屋敷の中でっと言われましたが…」


俺達と同じか…


「よろしいですね。あなた方が家族と言う事を伝えられていて2人できたと考えみるに、私は1人でここに連れられてきたという事は

私と同じ親の人は居ないと考えるべきですかね」


俺はこの会話で、確信した

ここにいる人達は皆俺と俺等と同じ境遇なのだっと


という事は、俺達はまたゲームをさせられると言う事


それにしても

俺は思った。この人落ち着いてるなっと


この落ち着き様は、雪ウサギさんの様な素面ではない

心に余裕を持っている様に感じる


まるで、自分が勝つ事を疑っていないような


俺等が、しばらく談笑していると乱入してくる者が現れた


「ピーピーうるせぇぞ!」


ただ、友好的だったアウラさんとは対象的に敵対心まるだしの男だ


「さっきから、黙って聴いてりゃペチャクチャとくだらねぇ事喋りやがって」

「あらあら、名を知らぬチンピラさんではありませんか」

「あぁ?なんだと?てめぇ」


チンピラ風…いや、もうヤ〇ザレベルの風貌の男にアウラさんは物怖じせずに受け答えする


「名を聞いても教えて頂けなかったではありませんか

それであれば、その人特徴で呼ぶしかありませんよね?」


「てめぇ!誰がチンピラだ!」


「その返しは予想外です…鏡は持ち合わせていないのですか?」


まぁアウラさんの言う事の方がもっともだ


目の前のチンピラの風貌はと言えば


まず、金髪リーゼント、茶色グラスのサングラス、耳にピアス

胸元第二ボタンまで開けたアロハシャツに短パン

首元には趣味の悪いチェーンのネックレスがぶら下がっている


完璧チンピラかヤ〇ザだ


「お前喧嘩売ってんのか!ゴラァ」


コイツ危険だな…

今にも手を出しかねない。そんな危うさを持った男だ


どうしても、人の中には理性で解決しようとせずに

感情で動いてしまう者がいる。そんな人には理詰めをしても無駄


謝って自分の非を認めるのが効率が良い


そうしなければ…


「いーえ。喧嘩の定義とは、お互いに不満をぶつけた時などに起こる事象の事です。(わたくし)あなたに今は興味ありませんもの」


「何だとてめぇー」


こうやって殴かかられる


(仕方ない)


腕力には自信はないが、黙って見ているだけと言うのも後味悪い

俺が止めようと歩を進めようとした時


ヒュッと音が発しそうな鋭い勢いで

アウラさんはチンピラの首元に手に持っていたステッキを突きつけた


「クッ…」


男はたまらずに静止する


「いいのですか?推測でしかありませんが、貴方も1度はゲームをやった経験が有るのではないですか?」

「それがどうしたって言うんだよ」


「いえね。そのゲーム内で、暴力行為は認められていたかなっと思いまして。恐らくこのゲームは暴力行為を基本良しとしないのではないでしょうか?暴力で恐喝すればゲームとして成り立たない事が多いでしょうからね」


「つまり何がいいてんだよ」

「単純な事です。ここで暴力に任せて、どうなってもしませんよっと」


チンピラは黙り込む


「分かるはずでしょ?このゲームは恐らくかなり大規模な組織が関わっていますわ。となると、ここに集まる人数はゲームに最適な人数な筈ですわ。それをぶち壊されるというのを好ましく思わないでしょう。つまり、貴方が私に危害を加えた場合、貴方に良い事があるとは思えませんわ」


アウラさんは俺が無理だと断定した理詰めを続ける

その結果


「チッ」


チンピラは舌打ちをして、後ずさって腕を下げた


「覚えておけよ!この後、本当にゲームがあったらお前をゲームでぶっ潰す!ゲームが無かったら今度こそ殴り倒す」


チンピラはそう言い残すと去ろうとする


「ええ。ゲームでしたらお受けしましょう。また後でお話ししましょう。チンピラさん」


最後まで引かずに勝利したと言ってもいいアウラさんに俺は賞賛する

そして、同時に警戒度も引き上げる


「チッ…チンピラって呼ぶんじゃね?俺の事はジャバウォックと呼べ」


チンピラ改めジャバウォックは今度こそ俺達の所から去り

遠くのBARで酒と思わしき飲み物を煽りはじめた


「ジャバウォックですか。鏡の国のアリスに出てくる怪物でしたか

確か、見掛け倒しで簡単に倒される怪物でしたか

フフ。名前通りじゃなければよいですがね」


アウラさんはツボったのか上品に1人笑っている


「凄いですね。アウラさん。あんな怖そうな人に物怖じしないなんて」


ピーチさんも似通った事を思っていた様で感嘆する


「ああいう男性は自分より下と判断すると付け上がりますからね

最初の内は強めにいった方がいいんですよ」


確かに理には叶っているがそう簡単な事じゃない

ピーチさんの考えの方が一般的だし、アウラさんと同じ思考回路を得たとしても実行するのは至難の技だ


「そんな事より、お話しの続きをしましょ?」


ジャバウォックとのやり取りが

何んでもなかったかのように会話の続きをしようとするアウラさん


俺も会話にて、得られる情報があるかもしれないしやぶさかではない


俺は考える


アウラさんは敵にすべきか味方にすべきか


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺達が話をして時間を潰していると

新たな(プレイヤー)が2人姿を表した


「え…」


俺はその人物の1人を見て絶句する


長身でメガネをかけたインテリ系のイケメン

服装はスーツでビッシリと決まったインテリ系イケメン


だが、この男は今はどうでもいい

俺が驚いたのはもう1人の女の子


薄暗いここでも白銀に輝く髪の毛

ルビーを連想される赤い目


まるで、擬人化した

因幡の白兎


俺が敗北を決した【雪ウサギ】さんだった

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