決闘⑩ 俺「私」は負けない!
予約投稿出来てないやつ…
「正直ガッカリだよ。俺は雪ウサギさんだけは同じ境遇だと思っていたのに」
こういう風に突き放すと、内気な子との関係修復は難しい
こっちから話しかけても怖がられて話にならない
まぁ今回に限ってはわざと突き放したし
質問の返答次第ではもっと歩みよったんだけどな
「アナタは勘違いしている」
「勘違い?」
何かまだ情報をくれるらしい
俺は終わったと思っていたのでラッキーという感じだ
このパターンはまた仲良くできるフラグ
相手から歩み寄ってきた場合はその手を取れば関係修復もできる
「そう。私は「ちょっと待って貰えるかな」」
雪ウサギさんの声をアンセムが遮った
「今何を言おうとしたか私に耳打ちして貰えるだろうか。
耳打ちして言っても問題ないと判断したら伝えても構わない」
どうやら注意勧告のようだ
「もしも、ダメと判断したのに伝えたり、私の許可なく言葉を続けた場合は。事前に警告した通りの処罰を与える」
事前に…ね…
分かってたけど関係者確定じゃん
ダメじゃないかアンセム
プレイヤーに確信を持たせちゃ
「……伝える事を変えるわ。耳打ちするから確認お願い」
「かしこまりました」
雪ウサギさんは何やら俺に伝える事があるらしい
「いいでしょう。しかし言葉には気をつけて下さい」
今の言葉的には規約ギリギリの言葉って事か?
「このゲーム。アナタには負けて欲しい」
なるほどねー
「もちろん理由を聞かせて貰えるんだよね?」
雪ウサギさんはアンセムの方を見た
そしてアンセムは首を横に振った
「言えないわ」
「流石に、それは分かりました負けます。とは言えないな」
当然だよな
むしろ負けたら何かあるんじゃないかとさえ思ってしまう
「ねぇ。アンセム。負けても何もないんだよね?」
俺は確認する。少し勘も交じるが恐らくコイツはこういう質問で嘘はつかない
「はい。言葉に嘘はございません。今まで貴方が住んでいた家に帰れる。そして我々運営は一切手を出さないと誓いましょう。」
一応この言葉を信じる事にする
ならば何故か?
「あーやっぱり不味かったかもしれない。この会話は今後禁止でお願いするよ。まーた怒られるかなー」
アンセムがそういってきた
どうやらこの会話終わってしまうようだ。もう少し情報が欲しかった
だが、まだ少しだけ続きがあったようだ
「わかった。ならアタシは貴方を倒す!」
へぇーいいじゃん
そういう目もできるんだ。無表情だった顔が嘘だったかのように
今は俺を決意に満ちた目で睨みつけている
望むところだ!多少は躊躇のあった今までだがもう心残りはない
「悪いけど。負ける気はないよ」
ゲームが再開する