転機
~1~
今まで木々が生い茂る森が開け、何も無い草原が広がっていた
小中大様々な背丈の雑草が波を描きどこまでも続いている
「……」
私はその波打つ草原を眺める
「ここだ、俺はここらの地形に詳しいし、間違いは無い筈だ」
まひとは私を疑わしい目で見てきた
無理も言うまい、彼の言う事は正しいのだろう
にも関わらず私は川で気絶していたからと言っていたからだ
嘘の可能性もあるが、そんな事をしても意味は無いだろうから、真実だろう
「あー…確か、帽子を探してるんだったか?」
「えぇ、白い帽子だからあったらすぐ見つかる筈よ…」
まひとはしょうがないと言いたげな口調で腕を鳴らした
「まぁ、探してみるか…」
~2~
ここの草原の名前は「始縁塚」と言うらしい、ここまで来るのに入り組んだ道を通った為、もうまひとが付いていないと1人では来れないだろう
草原を一通り見回す
何か手掛かりを探さなければ
「とは、言うものの…」
先述通り白い帽子なので、無いなら無いでそれきりである
緑一色の草原に白い帽子など目立たない訳が無い
まひとにその事を告げ、探し続けるが
空がオレンジに淡く染まっても帽子は見つからなかった
~3~
「どうやら、こっちには無いみたいだな、そっちはどうだ?」
「同じく」
「そうか…」
ここには無い、それは明らかだった
「ごめんなさい、無駄足踏ませてしまって」
「いいさ、別に…。引き返すか?」
「うん…」
帽子が見つからなかったのは残念だったが、代わりに一つの手掛かりを見つけた
…見つけただけだが
私は彼と共に始縁塚を離れる
森に差し掛かる所で、振り返る
始縁塚上空にそれはあった
目は悪くない方なので、始縁塚の端からでもそれは見えた
ぐにゃぐにゃに経し曲がり、空中に居座る、スキマの姿を
メ「1時間5分遅刻ね」
主「すんません、、、」
メ「なんでよ」
主「いや、テスト期間にWeb小説書くの抵抗あるじゃないですか(言い訳)」
メ「言い訳無用、次回投稿日は18日ね」
主「テスト期間って言いましたよね!?」
おまけ:始縁塚の名前の由来は、武田信玄の火葬塚「魔縁塚」ともう一つあります




